雨に打たれてめぐる旅
ただ打たれる
世界をめぐるその雨に
私の心も涙ものせて
そのまま土に染み込んで
大地の栄養をたっぷり吸って
地下深くへと流れていく
この水脈は暗いけれどあたたかい
たまに石にぶつかって
流されるままに流れていく
いつのまにか川に出て
清い流れにのせられて
魚とともに流れと戯れ
大きな石を転がして
小さな石を下流へ運ぶ
砂と流れをともにして
命と心と生活と
全てが流れ入る、母なる海へ
全ての母に抱かれて
安らぎの中を漂いめぐる
そのうち
陽の光にあたためられて
空の上から再び降り注ぐ
私の上へと降り注ぐ
めぐる恵みを届けるために
全てはめぐると伝えるために