Red Hot Chili Peppers 『Californication』
初めまして。
おとぎ歌歩と申します。
音楽理論も楽器も分からない私のカジュアルな視点による音楽レビュー・感想を100%の主観と好みでお届け致します。
今回は第12弾としてRed Hot Chili Peppersさんの『Californication』を綴らせて頂きます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
Red Hot Chili Peppers 『Californication』
リリース 1999年
総評 ☆☆☆☆☆
Red Hot Chili Peppersといえばファンキーな演奏とラップ的なボーカル、エッジの効いた歌詞が特徴的なミクスチャー・ロックの代表的なバンドである。
しかし今作ではそのレッチリのカラーを残しつつ、メロディアスで儚げな大人なバンドサウンドを取り入れ、そのシフトチェンジをもろともせずに新たなレッチリとして強烈なインパクトを残した大名作といえる。
メロウなバラードやハーモニーの美しいミドルテンポナンバーなどを含みつつ、ジョンのギリギリを攻めるギターやそのギターに絡み合い抜群の音に昇華させるフリーのベース。
メロディー 演奏 歌詞 アレンジがカリフォルニアのコンセプトの元に統一され、多角的なメッセージ性と高い音楽性をパッケージした渾身のマスターピースであると感じる。
1.Around the World
シングルカット曲(ビルボード最高7位)。映画『BECK』オープニングテーマ。他と異なる最後のサビは、フリーの娘の発案によるもの。(wiki)
レッチリらしいミクスチャーナンバー。
コーラスが美しい。
中盤の不明瞭な歌詞がおもしろい。
2.Parallel Universe
シングルになっていないアルバム曲では唯一ベストアルバムにも収録された曲。(wiki)
今作で最も好きな曲。
シンプルなロックアレンジがかっこいい。
メロウなギターフレーズがオシャレ。
暴れすぎないベースがいいアクセントになっている。
3.Scar Tissue
グラミー賞獲得のシングルカット曲。(wiki)
メロディアスなミドルテンポナンバー。
優しいギターとクールなコーラス。
どこか儚げな雰囲気を漂わせ、今作のカラーを決定づける曲だと感じる。
4.Otherside
シングルカット曲。反復ビートを基調としたバラード。(wiki)
美メロのストレートなバラード。
アンソニーの優しいボーカルが沁みる。
終盤にファンキーなアレンジからのギターソロがかっこいい。
5.Get on Top
ファンキーなレッチリらしいナンバー。
張り詰めた演奏をバックにしっかりとしたメロディーが構築されている印象。
ギターとベースの絡み合うようなトラックが非常にレッチリ印。
6.Californication
タイトル曲。シングルカット。歌詞中に故・カート・コバーンについて歌ったものが含まれており、オルタナティブ・ロックの結末とカリフォルニア州への様々な感情を歌った曲と言える。(wiki)
メロディアスなロックバラード。
個人的にはクレバーで風刺的な歌詞が大好き。
切ない雰囲気を醸し出すギターリフも秀逸。
表現豊かなドラムも最高。
多角的なメッセージを1曲に孕んだ大名曲。
7.Easily
直進的な旋律とアンソニーの荒々しいボーカルがマッチしていてかっこいい。
アウトロのギター同士の絡み合いが音楽的で美しい。
8.Porcelain
コンパクトなバラードナンバー。
優しい演奏と優しいボーカル。
9.Emit Remmus
ヘビーでかなりロックアレンジなギター。
軽快なベースリフ。
常に独奏的なフルシアンテのギターが楽しめる内容。
10.I Like Dirt
ファンキーなカッティングギターがかっこいい。
初期のレッチリ的な構成とフルシアンテのギターのマッチングが楽しい。
和訳の歌詞カードが割愛されていてどんな内容なのか気になる。。。
11.This Velvet Glove
フリー曰く「ロード・トリッピン」とシングルカットを迷った曲。(wiki)
レッチリでは中々聴かないアコギ。
今作のメロディアスなレッチリと初期の派手で荒々しいレッチリのどちらの要素もあって非常におもしろいアレンジに仕上がっている。
12.Savior
今作の中でも特にオルタナ的な楽曲だと感じた。
終盤のエフェクティブなギターの音が印象的。
13.Purple Stain
かなりラップ的なボーカルアプローチのミクスチャーナンバー。
焦燥的なドラムとベースの上で荒々しく展開されるギター。
終盤の楽器隊による応酬的な演奏が楽しい。
14.Right on Time
ライブの際はイントロとしてザ・クラッシュのLondon Callingが演奏されることが多い。(wiki)
ストレートにかっこいいベースがおいしい。
ハーモニーが綺麗。
15.Road Trippin'
シングルカット曲。ドラムレスのアコースティックソング。詞の内容はアンソニーとフリーが実際に行ったアメリカ放浪旅についてである。(wiki)
アコギ主体のフォーク的なアレンジが革新的。
ストリングスも加わり、レッチリらしくないのが逆におもしろい。
ここまで読んで下さりありがとうございます。
レッチリは先日、来日コンサートが行われましたね。
東京ドーム行きたかったけど地方学生には中々厳しいスケジュールでした。
外タレの来日公演はレアなので積極的に足を運ぼうとしているのですが、東京はどうしてもハードルが高いですね。。。
近いうちにまた来日してくれることを期待してます✨
今回はRed Hot Chili Peppersさんの『Californication』をまとめました。
拝読いただきありがとうございました。