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神聖かまってちゃん 『8月32日へ』

初めまして。
おとぎ歌歩と申します。
音楽理論も楽器も分からない私のカジュアルな視点による音楽レビュー・感想を100%の主観と好みでお届け致します。

今回は第5弾として神聖かまってちゃんさんの『8月32日へ』を綴らせて頂きます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。


神聖かまってちゃん 『8月32日へ』
リリース 2011年
総評 ☆☆☆☆

ノイズアレンジの効いたシューゲイザーサウンドに歪みのない明瞭なピアノの音が混濁し、神聖かまってちゃん独自の音が形成された作品。
歌詞は猟奇的で狂気じみているものの、日常生活や学校生活などの普遍的な景色に肉薄するセンセーションがリスナーの心に問題提起をしているよう。
神聖かまってちゃんの音と詞で紡がれる人生観が夏に投影され、今作の世界観を築かれている。



1.グロい花

猟奇的な歌詞と狂気じみたコーラス。
聴く人にインパクトを与えるには十分すぎる。

2.22才の夏休み

かなり外したボーカルメロディと気持ちのいいピアノメロディ。
気持ちよさと気持ち悪さが絶妙なバランスで絡み合ってクセになる。

3.夕暮れメモライザ

ボーカルワークはかなりオルタナ的。
一方でメロディはキャッチー。
この正反対のアプローチに中毒性が帯びる。
1回聴けば頭から離れないパワーを持つ。

4.コタツから眺める世界地図

シングル版ではゲストボーカルである藤和エリオ(CV大亀あすか)が歌唱しているが、本作ではの子によるセルフカバーを収録。(wiki)

クレジット見るまで女性ボーカルだと思った。
ノイズっぽい歪みとギターの相性がかなり良くてかっこいい。

5.映画

今作で最も好きな曲。
かなり歪み成分の少ない乾いたギターとエコー強めのボーカルが築く世界観が圧巻。
間奏からラスサビのアレンジもインパクト絶大。
歌詞だけでなく楽曲で世界観とストーリーを創り上げた非凡なポップス。

6.僕は頑張るよっ

幼気なボーカルアプローチに訴えかけるような歌詞。感情を揺さぶられる。
かなりロック的なギターソロから和風テイストなキーボードソロ アウトロが神がかっている。

7.制服b少年

かなり自虐的で感傷的な歌詞。
メロディにどこか平沢進っぽさを感じるのは私だけでしょうか??

8.死にたい季節

ボーカル以外はかなりストレートなロック。
2011年にこういうアレンジでポップスとロックの接続を行っているのはかなり先鋭的なのかもしれない。

9.バグったのーみそ

狂気的なメロディ 狂気的な歌詞 狂気的な編曲。
この曲こそ神聖かまってちゃんの真骨頂と言えるのかもしれない。
非常に前衛的で今作で最も攻めた作品。

10.23才の夏休み

22才の夏休みのシリーズ曲?
ピアノリフなどは同じ。
多重コーラスとかき鳴らされるギターがエンディングを演出する。
また1つの夏が終わる。



ここまで読んで下さりありがとうございます。
この作品は今日まとめるしかないと思い、本日8月32日に取り上げさせて頂きました。
こちらを書いている途中に神聖かまってちゃんのドラムを担当されているみさこさんにXで反応を頂きました。非常に嬉しかったです。
あのちゃんさんとのコラボもすごく良くて、ロックの初期衝動を呼び起こしてくれるコラボでとても素敵でした✨️



今回は神聖かまってちゃんさんの『8月32日へ』を聴かせて頂きました。ありがとうございました。

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