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スピッツ 『空の飛び方』


初めまして。
おとぎ歌歩と申します。
音楽理論も楽器も分からない私のカジュアルな視点による音楽レビュー・感想を100%の主観と好みでお届け致します。

今回は第10弾としてスピッツさんの『空の飛び方』を綴らせて頂きます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。


スピッツ 『空の飛び方』
リリース 1994年
総評 ☆☆☆☆

スピッツがブレイクする直前の1994年に発表された今作。
全体的にどこか儚い秋の始まりのような郷愁感を漂わせている。
特に草野さんの歌詞が文学的で完成された作品だと私は感じる。
詩的で含みを持たせる表現に物腰柔らかい草野さんのボーカルと刹那的で儚げなバンドサウンド。
スピッツらしい音像ができあがった初期の傑作であるといえる。


1.たまご

絶妙な配分で外されたメロディーがクセになる。
ギターは割とヘビーな印象。
キャッチーに聴く人の心を掴むというよりは、沼に引き込むようなパワーを感じる。


2.スパイダー

後に10枚目のシングル「スパイダー」の表題曲としてシングル曲化された。(wiki)

アコギが軽快に鳴るスピッツらしいロックナンバー。
爽やかなメロディと草野さんの柔らかな声にのせられる少し妖しくて、含みを持った歌詞はまさにスピッツのスイートスポット。

3.空も飛べるはず

8枚目のシングル「空も飛べるはず」の表題曲のアルバムヴァージョン。シングルヴァージョンは、1996年にフジテレビ系ドラマ『白線流し』の主題歌に用いられた。(wiki)

イントロが醸す郷愁が聴く人の心を離さない大名曲。
詩的で美しい表現の続く歌詞からの「ずっとそばで笑っていてほしい」は秀逸。
変化球を続けられたあとの直球のように喰らってしまう。
歳を重ねても聴く度に発見があって楽しめる曲だと思う。

4.迷子の兵隊

音像はかなりハード。
個人的にはベースのフレーズが好きです。
間奏の音は何だろう。。。管楽器?

5.恋は夕暮れ

後に10枚目のシングル「スパイダー」のカップリング曲としてシングル曲化された。1990年代後半ごろには北海道テレビ放送のクロージングに使われた。(wiki)

ブラスが印象的なナンバー。
「恋は迷わずに飲む不幸の薬」って歌詞好きです✨️
中盤にアコギとピアノも加わりR&B風のオシャレなアレンジがかっこいい。

6.不死身のビーナス

今作で最も好きな曲。
豪快なギターリフが炸裂するストレートなロックナンバー。
草野さんのコーラスワークも美しい。
節々の緻密なギターアプローチもかっこいい。
アッパーな歌詞も励まされます。

7.ラズベリー

ストリングスやブラスが目立つキャッチーなポップナンバー。
一方で歌詞はかなりギリギリを攻めた内容。
草野さんらしくないストレートな表現の連続。私は好きです!(小声)
こういう歌詞に限ってキャッチーなアレンジに仕上げるのイタズラ心を感じますね笑

8.ヘチマの花

寺本りえ子(トランジスターグラマー)とのデュエット曲。一緒のレコーディングではなく、草野のOKが出たボーカルテイクの上に、寺本のボーカルを重ねてもらったという。(wiki)

スピッツのデュエット曲ってかなり珍しいですよね??
ミドルテンポに浮遊感のあるサウンド。
お二人の幻惑的な声色がマッチしてる。

9.ベビーフェイス

8枚目のシングル「空も飛べるはず」のカップリング曲のアルバムヴァージョン。
ホーンセクションを加えたアレンジで録り直している。(wiki)

爽やかなポップナンバー。
スピッツらしいアルペジオが爽快。
ローファイっぽいキーボードがオシャレ。

10.青い車

9枚目のシングル「青い車」の表題曲のアルバムヴァージョン。
サビでハモリの処理が施され、エンディングも短く編集されている。(wiki)

アップテンポの上で跳ねるようなメロディー。
儚い雰囲気を漂わせる草野さんのボーカル。
どこか切なくどこか華やかな名曲。

11.サンシャイン

辺見えみりが1996年のアルバム『流れ星』でカヴァーしている。 1990年代後半ごろには北海道テレビのオープニングに使われた。(wiki)

不思議な音色のシンセが印象的。
文学的な歌詞が非常に秀逸。
浮遊感のあるサウンドと少し曇りがかった雰囲気はまるで雲の中を飛んでいる様。。
幻想的な体験に包まれたままアルバムは幕を閉じる。



ここまで読んで下さりありがとうございます。
今作も今年で40周年ですね。
再発のLPとかグッズとか買うか悩んでます。
金欠大学生には中々ハードルの高い買い物ですので。。。
もし買ったらInstagramでご報告させて頂きますので遊びに来てください♪


今回はスピッツさんの『空の飛び方』をまとめました。拝読いただきありがとうございました。

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