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小沢健二 『LIFE』
初めまして。
おとぎ歌歩と申します。
音楽理論も楽器も分からない私のカジュアルな視点による音楽レビュー・感想を100%の主観と好みでお届け致します。
今回は第2弾として小沢健二さんの『LIFE』を綴らせて頂きます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
小沢健二 『LIFE』
リリース 1994年
総評 ☆☆☆☆☆
サウンドはソウルやファンクといったリズムが楽しい楽曲たちをブラスやストリングスで美しく纏められた作品。
歌詞は都会の恋愛をポジティブに歌い上げ、多幸感溢れるストーリーが楽曲ごとに描かれている。
渋谷系の代名詞ともいえる今作は邦楽史に残る大名盤だと思います。
私は高校生のころ本作は1曲が長いし、ラブソングばっかで…といった感じで本作の良さを理解できませんでしたが、20歳になった今年聴き返して大ハマり。今年最も聴いたアルバムです。
もしいまハマらなかった人でも数年後もう1回聴き直して欲しいなと強く思います。
1.愛し愛されて生きるのさ
2セクションを繰り返す楽曲。
シンプルな構成に乗せられた全ての若者の青春を彩るカラフルで爽やかな歌詞が私たちを多幸感に包む。
長尺の曲が多い今作で最も聴きやすく1曲目に配することでアルバムの間口を広げているともいえる。
個人的には曲のアクセントを飾るハープがフェイバリット。
2.ラブリー
歯切れのいいカッティングギターを基盤としたソウルナンバー。
印象的なブラスは東京スカパラダイスオーケストラの演奏。
7分あるもののポップスの定石を無視した多くの展開で構成され、全く飽きずにツルッと最後まで楽しむことができる。
そして歌詞はオザケン節全開。ひたすらにポジティブ。
聴いてて楽しい。この一言に尽きます✨️
3.東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディー・ブロー
少しジャズっぽい雰囲気を漂わせる東京を映す洒脱なラブソング。
イントロのシンセベースがクセになる。
ラテン風味のパーカッションアレンジもかっこいい。
最後のライドのリズムアプローチもオシャレ。
4.いちょう並木のセレナーデ
弾き語りテイストのアコースティックな楽曲。
ソウル ファンク色の強い今作ではかなり異端な存在であるといえる。
他の楽曲は都会の恋愛の情景が浮かぶが、本楽曲は地元の風景などを感じ取れるのは私だけだろうか。
5.ドアをノックするのは誰だ?
私が今作で最も好きな曲。
ストリングアレンジがとにかく美しい。
弾けるようなオザケンのボーカルアプローチも最高。
ハンドクラップに飾られたキャッチーなサビは1度聴いたら忘れられない。
ラブリー同様に6分近くある楽曲も最後まで展開し続けることで飽きずに楽しむことが出来る。
6.今夜はブギー・バック(nice vocal)
ファンキーなギターをトラックにしたHIP-HOP黎明期の代表曲。
情報量の多い高クオリティな本楽曲もオザケン、スチャダラパー共に脱力感のあるボーカルによって疲れずに楽しく聴ける。
高校生までオザケンの粘っ気ある歌い方が少し苦手だった
7.ぼくらが旅に出る理由
ブラス ストリングス ハープ。。。今作で最も耳が楽しい楽曲かもしれない。
ポップなメロディーが口ずさみたくなる。
今作の歌詞で最も好きな歌詞かもしれない。
っていま歌詞見ながら聴いて思いました。
なんかとても郷愁に駆られるんです。 沁みますね。。。
8.おやすみなさい、仔猫ちゃん!
なんか子守唄っぽいなって私は感じるんですけど如何だろう。
オザケンのボーカルを楽しむならこの曲!!
とてもストレートな歌唱かっこいい。
途中のコーラスかわいい…💕
ハーモニカが出てきたの嬉しい(ロック脳)
9.いちょう並木のセレナーデ-reprise
オルゴールアレンジされたいちょう並木のセレナーデ。
前曲の流れから子守唄っぽさを感じる。
私たちを夢の中へ誘い本作は終わりを迎える。
ここまで読んで下さりありがとうございます。
今年はオザケンが武道館でLIFE再現コンサートを行いますね。
福岡在住の現役大学生である私も覚悟を決め応募しましたが見事に抽選負けしました。
心の底から悔しいです😢
もし読んでくださった方の中に当選された方がいらっしゃればとにかく心から楽しんできてください!
そして私と同じくハズレてしまった方、気長に映像化を待ちましょう…
コンサートのタイミングで聴き返そうと思っていたので第2弾は『LIFE』を取り上げました。
今回は小沢健二さんの『LIFE』を聴きました。有難う御座いました。