見てると乗りたくなる風景に 試乗会後記
2日間で37人。ゴールデンウイーク中の5月4日(土)と5日(日)に乙川で開いたカヌーの試乗会は、想像していた以上の数の人が体験してくれました。来月からここでカヌークラブをスタートさせる岡崎KPC(KAYAK & POLO CLUB)が、初めて開いた小さなイベント。最初の一歩を記しておきます。
クラブ発足をPRしようと企画した試乗会は、両日とも午前11時から始める予定でした。テントなど荷物を運び入れるために、午前8時までに車を河川敷に入れなければいけません。ちょっと早かったのですが、殿橋の橋脚の脇でシェードの設営など準備をしていたら、1日目、午前9時すぎに女性がやってきました。
「カヌーって何時から乗れるんですか?」
「11時ですけど、準備が整えば、その前でも乗れます!」
そう言って準備のピッチを上げて、午前10時に始めました。5人で一緒に乗られた女性のご家族が、記念すべき最初の体験者。知多半島から乙川河川敷へ前日からキャンプに来ていた皆さんでした。
乙川河川敷では週末キャンプ企画「Let it Camp」が開かれていました。数年前から始まった水辺空間活用のプロジェクトを通して、乙川が大好きになった市民による任意グループ「ONE RIVER」のイベントです。
その一角で、プログラムのひとつみたいな顔をして試乗会をやらせてもらったので、大勢のキャンプで訪れた方に興味を持ってもらえたようです。1日目の試乗会が終わった夕方に来て乗れなかった小学生の男の子は、翌朝、待ちきれない様子で待っていてくれました。楽しみにしてくれる気持ちがびんびん伝わってきて、うれしく、こういうのは励みになりますね。
天候は二日とも、“沈”が気持ちいいくらいの夏日。とにかく乙川でカヌーができることを体感して知ってもらいたいので、特別に料金も抑えました。
一昨年と昨年に開いた夏の一日スクールに参加した中学生や、十数年前にカヌーポロをかじったことがあるという男性が、情報を得て参加してくれました。入会に興味を持ったとおっしゃる体験者の方もいて、上々の滑り出し。こちらがワンオペで、次々と続く試乗の対応に追われて、あまり写真が撮れなかったのだけが残念でした。
「やっぱり乗っているのを見ると、乗りたくなりますよね」
ONE RIVERの方が、そんな感想を言っていました。
そうなんですよ。それが乙川でカヌーをするひとつの狙いです。
岡崎の中心部を流れているので多くの市民や観光客の目に止まるでしょう。
いつもカヌーを浮かべていれば、「ここでできるんだ」「面白そう」とか、興味を持ってもらえる可能性が広がるじゃないですか。
乗ってる姿を見せ続けていきたいと思っています。
試乗会は5月の第2週と第3週の週末(11、12、18、19日)にも開催予定です。引き続き、多くのみなさんに体験していただけるよう、好天を期待しています。Let it Campもやってるみたいだし。<松>
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