傷ついた過去を救うのは、スーパーのレジ係?!真下みこと『かごいっぱいに詰め込んで』が見せてくれた、本当の明るい未来
私は小学生のとき、男子に「お前の顔、岩みたいだな!」と言われたことがある。
今はもうその男子の顔も名前も覚えていないが、隣で友達がニヤっとしたことは、ものすごく鮮明に覚えている。私は岩と言われたことより、友達がニヤっとしたことがショックだったのだと、今ではわかる。
先日読んだ、真下みことさんの『かごいっぱいに詰め込んで』が素晴らしかった。”普通”からはみ出した人々が、様々なきっかけを通して前を向く、明るくて優しい物語だ。短編集になっていて、とあるスーパー「フューチャーマ