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八重山旅行記⑤
終わったと見せ掛けてまだあった5日目。
本当更新遅くてすみません…
八重山旅行、ツアーの最終日。
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素敵な朝食
憧れのANAインターコンチネンタル石垣(現地のおばあはイーターコンと呼ぶ)に宿泊し、楽しみだった朝食の時間。
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和食か洋食かで悩んだが、焼きたてパンや目の前で調理してくれる卵料理に惹かれて洋食メインのメニューを中心に攻めようと決意。
ここでいきなりではあるが、私的朝食ブッフェの極意を語らせて貰う。
朝食ブッフェは好きな物に飛び付いて次々に取ると「うっわ、こっちにもっと食べたい同食材系メニューあったんか…」と絶望する為(例えばベイクドポテトを山盛りとった後にハッシュドポテトを発見する、はたまたスクランブルエッグをとった後に『卵をお好きな焼き方でどうぞ』コーナーに遭遇するなど)、私はまずお皿を取らずに会場を一周する様にしている。
まず始めにちょっと良いとこのホテルには必ずある『卵をお好きな焼き方でどうぞ』コーナーにてオムレツをオーダーする。
中に入れる具材を6種類くらい(ハム・チーズ・たまねぎ・ピーマン・トマト・青ネギ)から選ばされるのだが、初心者はここで「田舎者が欲張ってると思われるのではないか…」とひるんで2〜3種類(ハムとチーズ)に留めてしまう。
私レベルになると「全種類入れてください。あ、チーズは多めで!」と鼻息荒めにオーダーする。
ポイントは鼻息荒めである。
真顔で「全部入れちゃいますけど何か?」みたいな態度を取ると可愛げがなく強欲に見える。
テンション上がってついつい欲が溢れちゃった素振りを見せた方が料理人的には腕の振るい甲斐がある。(全て自論)
オムレツをオーダーしたら次は飲み物をピックアップする。
私は食事を物色する前にフレッシュフルーツと紅茶を予め自分の席に運んでおく。
ちなみに私は猫舌の為熱い紅茶が飲めない為、食後の温かい飲み物を最初に用意しなくてはならない。
熱々がお好きな方はここはスキップしても良い。
しかし、食事と一緒に飲むジュース類は最初に運んでおく事を推奨する。
なぜならこの後に食事を取る→運ぶと言う行動をする上で飲み物を取ると片手が塞がって邪魔になる。
ましては食事を全て取り席に着く間際に「あ!飲み物忘れた…」となり、取りに離席すると温かい食事が冷めてしまうのだ。
逆算をすると冷めないものから取るのが賢明である。
この日はある程度メニューを決めてから、まずはパンと食後のフルーツを取り席に運ぶ。
その次にやっとメインのサラダや副菜となるハッシュドポテトやサーモン・チーズなどを盛り付ける。
その後温かいスープを取り分け、最後に卵料理をピックアップする。
先程鼻息荒めにオーダーしたインパクトにより、シェフは私の顔を見るなり「チーズ多めですよ!」と保温していたオムレツを手渡してくれる。
全てを並べて着席をし、待ちに待った朝食ブッフェを頂くのだ。
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本来であれば朝からシャンパンなどを嗜みたい所ではあったが、この日も朝から日程が盛りだくさんな為ノンアルで我慢。
埼玉さんは3回くらい色々お代わりを取りに行っていた。
取り敢えず素敵過ぎるホテル
チェックアウトまでに少し時間があったので売店やプールサイドを散策した。
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中々気軽に泊まることは出来ないけれど、またお仕事頑張って泊まりに来たいなと思う素敵なホテルだった。
戦争を風化させない
最終日の前半は戦争の軌跡を辿る。
最初にある慰霊碑へと向かう。
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これは伊舎堂用久(いしゃどうようきゅう)さんという24歳で亡くなった特攻隊員の方の慰霊碑。
伊舎堂用久さんは石垣島から最初に出撃した方である。
中学生の時からとても優秀な方で、本人は歩兵を望んでいたが能力を買われて士官学校に入り転属を経て航空士官学校、その後陸軍飛行学校へと進む。
地元では誰もが憧れる様な存在であり、飛行の腕も非常に立つ人だったそうだ。
1945年の3月26日の未明、特攻部隊の隊長であった伊舎堂さんは兄以外の家族や婚約者には内密に任務に就いた。
戦地に向かう前に自宅上空を飛んだと言われている。
そんな話を聞きながら慰霊碑や自宅方面の薄曇りの空を見上げたら涙が溢れて来た。
私達が知らなくてはいけない戦争の歴史はまだまだ数えきれない程あるのだ。
もうひとつの戦争
3日目に学んだ西表島と波照間島のマラリア被害。
その慰霊碑にも訪れた。
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遺族の方々がその御霊の名前を小石に刻み納めたのがこの慰霊碑だ。
写真にはないが、この慰霊碑の正面には140センチ程の石の門がある。
訪れる人々が石門を潜る際に一礼をする様な構造になっているそうな。
6月23日は慰霊の日であり今年の2023年には久々に追悼式も催された様だ。
まだまだ終わっていない。私達は風化させてはいけないのだ。
美味しいランチ
いつもは騒がしかったりお喋りをしたりするツアーのメンバーも、この日の午前中はとても静かだった。
言葉にはしないが、皆んな心の中で涙したり知らない歴史に衝撃を受けていた。
そんな気持ちを切り替えるべく美味しいランチと楽しい会話の為に、アグー豚のしゃぶしゃぶ屋さんへと向かった。
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感染症対策の一貫で私はひとりランチではあったものの、隣席になった神戸さんご夫婦と沢山お話をして貰い楽しいランチタイムとなった。
ちなみに、ビールを飲んでいたのは私だけで、集合時間ギリギリまで食べていたのも私だ。
三線体験
この旅で楽しみにしていた事のひとつである三線体験へと向かう。
昔は小学校だった地域センターで三線の師匠が待っていた。
ひとりずつ三線と楽譜が用意され、師匠であるおじいから初歩的なコードを習う。
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3本しかないのに中々難しい三線。
課題曲が三曲あり、徐々に難易度が上がって行く。
一つ目は「チューリップ」。
この曲はなんとか全員がついて行く事が出来た。
二つ目は「春の小川」。
中級レベルになると親子ちゃんや看護師さんコンビの若者はついて行けるが、埼玉さん夫婦や大阪のおばちゃんコンビは根をあげていた。
このあたりからおじいもついて来れる人にターゲットを絞りスパルタレッスンがはじまった。
パンクしそうな頭を黒糖でクールダウンしつつ、三つ目の課題曲「あさどやゆんた」に挑戦する。
神戸の奥さんは「あさどやゆんた」が弾きたくてこのツアーに参加をしたと、小さい声で話していた。
このレベルになると通常のペースではついて行けない。
私も埼玉さん夫婦同様、リタイアして黒糖タイムにしたかったがおじいにロックオンされてしまった。
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何とか弾ける様になったものの、左手の指がつっていた。
そして最後におじい師匠が「じゃあ上手に出来た人に発表して貰いましょうね〜」と更なる無茶振りをして来る始末。
音大生の親子ちゃんと私の3人を指名してくれたものの、音大生ちゃんと並んで演奏する勇気もなく「親子2人で是非!」とやんわり辞退させて貰った。
演奏中もおじい師匠がしつこくやらせようとして来て、短時間で凄く仲良くなれた。
お別れ
皆んなでおじい師匠と記念撮影をしてお別れをした。
石垣空港へ向かい、また皆んなで記念撮影をして各々の帰路へ着く。
那覇経由で帰る人、大阪に帰る人、東京に帰る人。
私は翌朝の飛行機だった為参加者の皆んなを添乗員のMさんと見送る事となった。
もう二度と全員で再会する事はないと思うと凄く掛け替えのない出会いだったと感慨深くなった。
Mさんと打ち上げ
そんなこんなでMさんと打ち上げに行く流れになる。
私がどうしても行きたいと言っていたひとしに20時からなら入れる事になりMさんにも付き合って貰った。
この居酒屋はまぐろとうにそうめんが本当に絶品。
石垣に行くと決まったらすぐに電話で予約を入れた方が良い。
もし予約が取れなくても、諦めずに開店直後か21時前後を狙って行った方が良い。
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Mさんは小動物の様な女性だけれども、実はかなり歳上の旦那様がおりそこに至るまでに色々とあったんだとか。
今回のツアーを企画するにあたっての苦労や熱い思い、また波瀾万丈な恋バナなど沢山語れて本当に楽しい夜だった。
昨年の10月に失恋をして廃人の様に家に閉じこもっていた私がたまたま見付た八重山ツアー、心から参加して良かったと思える経験だった。
沢山の人に、ありがとう。
おわり