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ベルリン国立ベルクグリューン美術館展 ピカソとその時代
先週、国立国際美術館に初めて行ってまいりました。
美術館自体が巨大なオブジェとなっておりまして、度肝を抜かれました。
中之島美術館に初めて行った時も、度肝を抜かれましたが、中之島はアートに特化しているのでしょうか。
なんだか、すごい!
こんなところで芸術を楽しませてもらうのだから感謝するしかないのだけれど、税金がどれくらいかかったのだろう?とちょっと心配になってしまいます。「国立」なんだから税金よねえ。
でもケチってたらこんな個性的な建物なんて建てられないだろうし、普通のビルじゃこんな驚きはないだろうからこれはこれでOKだと私は思います。
だからこそ、魅力的な展示会を開催して、入場料で稼いで頂きたいと思います。
建物自体がオブジェみたいな国立国際美術館
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展示室は地下で、地下から見上げるとこんな感じ。
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館内にはこんなオブジェも。
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さて、見てきたのはベルリン国立ベルクグリューン美術館展。
ハインツ ベルクグリューンという世界的な画商のコレクションだそうです。ベルクグリューン亡きあとも遺族が多数の作品を寄託しているとのことで、なんともすごい画商がおられたものです。
私は、「ピカソ」とか「クレー」とかいう有名人の名前を聞くだけですごいものなんだろうなって思います。でも、作品そのものについてはよくわからないことが多いので、美術館では必ず音声ガイドを借りて作品にまつわるお話を聞くのが好きです。
作品の描かれた時の背景や、時代を教えてもらえるだけで、ぐっとその作品が彩り豊かに見えるので、音声ガイドは私にとっては必須アイテムです。
今回の音声ガイドは長谷川博己さん。ソフトな声にナビゲートされてゆっくり楽しむことができました。
ベルクグリューンさんは、額縁にもこだわっておられます。だから額縁にも注目するのがおすすめだそうです。
今回の展示会は一部を除いて写真撮影可能なんですよ!
つまり、自分の画像フォルダーにピカソコレクションやクレーコレクションを作ってしまえるという太っ腹な展示会!
思わず、写真撮りまくっちゃいました!
こちらはピカソの「座るアルルカン」
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疲れたような、でもどこか攻撃的にも見える目をしたアルルカン。
舞台からはけて座っているのでしょうか?
思い通りに観客が笑ってくれなかった?
むしろ彼の企み通りに笑う観客たちが愚かしく見えた?
どこか不穏で、なんだか想像力をかきたてられる作品です。
アルルカンといえば、花組公演の「巡礼の年」を思いだしちゃう。
「アルルカン」はやはり哀しいモチーフなんですかね。
この作品にも、どこか哀しさが漂います。
花組といえば、「うたかたの恋」の東京公演が初日を迎えましたね。
無事に開幕したことが心から嬉しいし、千秋楽まで無事に走り続けられることを心からお祈りします。
クレーやマティス、日本初公開の作品も様々に展示されていて、どれも一見の価値ありです。
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じっと見ていると、立体的に絵が動いているみたい。
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一時間くらいかけてゆっくり鑑賞しました。
ベルクグリューン美術館展のチケットで別の階にあるコンセプチュアル・アートの第一人者メル・ボックナーという方の作品の展示を見ることができます。
が……
こちらは……
わからん……
全く……どう感じれば良いのか? 何を読み取れば良いのか?
前衛芸術っていうのは、私には無理でした。
私のような凡人にはわかりません。
この美術館がこの前衛芸術を収集したことを絶賛される日が来るかもしれませんから、わからない人間が何か語るのはおこがましいのだと思います。
まあ、一度ご覧になってみるのは悪くないです。
美術館に行くと記念にいくつかアイテムを購入することにしています。
今回は、ピカソの「緑色のマニキュアをつけたドラ・マール」と「黄色のセーター」のマグネットとクロミちゃんとマイメロディがマティスとコラボしたファイルを買いました。
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福島駅から美術館までの道沿いに「ちひろ菓子店」というオシャレなお菓子屋さんがあったので、フィナンシェを買ってみました。
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これ、なかなか美味しかったです。
また買いに来たいと思わせるお味でした。
美術館を楽しんだ後は、月組公演「応天の門とDeep Sea」へ向かいました。
美術館から新福島駅に向かう途中に、福島天満宮があります。
時間がなかったので、心の中で道真様に思いを馳せてムラへと向かいました。公演の感想は、またの機会に。