創作中華と京の朝がゆに舌鼓!
若い頃は、ディズニーランドやユニバーサルスタジオなどの遊園地に行くのが好きだったんですよね。
でも、年と共に行きたい場所が変わって、最近はもっぱら観劇を楽しんでいます。
そして、観劇と共に大好きなのが、食べ歩き!
TVなどで紹介される素敵なお店にいつかは行こう!とメモ、メモ。
高級そうなお店は一人では行きにくいので、夫と出かけるチャンスを待つのです。今回はアバンギャルディのライブに二人で出かけることになり、ちょうど観劇後の夕食をどこかで食べようということになりました。
アバンギャルディの感想はこちら
舞台感想 アバンギャルディ 2nd LIVE -宣戦布告-|おとぼけ男爵 (note.com)
マーボー豆腐好きの夫が以前から行きたいと言ってたお店が、「食生々」
インスタにランチメニューがあげられるたび、美味しそうだなあ~と指をくわえているのですが、夜なら予約もできるし、コースもお願いできるので、予約を入れて行ってみました。コースを予約する時に、マーボー豆腐が食べたいと言っておくと、コースの中に入れて下さいます。
中華というよりは、創作料理。
どれも、これも、他では食べたことのないようなお料理でした。
予約時に好き嫌いとかアレルギーなどを聞かれるのです。
ウナギやラムやフォアグラが苦手な私ですが、あえて好き嫌いはないとお伝えしました。
すると、ウナギやラムのお料理がでてきたのですが……
美味しい……
そうなんですよ。
こういう美味しい創作料理をだすお店では、苦手な食材も美味しいんです。だから、好き嫌いを伝えない方が楽しい。
アレルギーではない限り、工夫にあふれた創作料理のお店では普段は食べない苦手食材に舌鼓を打つことができる。
不思議ですねえ~
結局クセのある食材って、下ごしらえや調理法で「クセ」を魅力に変えてしまうことができるのだろうなと思います。
そして、大満足の中華を食べた翌日は、京都で朝がゆを頂きました。
友人が予約を入れてくれたのが、南禅寺近くの瓢亭本店の朝がゆ。
明治初期、祇園で夜遊びをした旦那衆が早朝になって小腹がすく。
そこで、芸者をつれて店にやって来る。
当然早朝ですから、お店は閉まっているでしょうが、そこはお大尽。
店の者を起こして朝食を出してくれと言って作られた朝がゆが発祥だとか。
なんとも、優雅にして我儘な、京のお大尽たち。
でも、そんな旦那衆の存在が京文化を守ってきたようにも思えます。
瓢亭別館でも朝がゆは頂けますが、やはり本店のお部屋で頂くのが情緒あります。
夏だけなので、早めに歴史を感じる瓢亭のお部屋に予約を入れるのがおすすめ。小さな元茶室で、天井も低く、灯りも一つだけで薄暗い。
お茶室って天然の光だけで、薄暗いものですものね。
でも、机と椅子が置かれていまして、正座不要でどなたでも安心です。
お庭の石は苔むしていて、なんとも情緒があります。
まずは、梅干しの入った昆布茶。
梅干しがすっきりとして、食欲をそそります。
もしかしたら、夜通し飲んだ旦那衆に出した名残かもしれませんね。「飲み過ぎた。梅昆布茶をくれ」なんてシーンを想像すると面白いです。
名物瓢亭玉子に瓢箪形の三つ重ね鉢、お吸物、鮎の塩焼き。
朝がゆは白がゆの上に醤油味の葛あんをとろりとかけて頂きます。
ただ、朝がゆというだけあって、ささっと食べるもののようです。
10時予約で、11時半くらいには「お帰り下さい」と言われているような中居さんの視線を感じます。
京都ですからね~ 空気を読まなくちゃね~
食べるのに十分な時間ですが、あまりお喋りに花を咲かせるわけにもいきません。
昔の旦那衆に思いをはせて、古都の歴史と風情を感じるにはお勧めです。
デザートがなかったので、鶴屋吉信本店へ。
菓子職人に目の前でお菓子を作って頂けるコーナーもありますが、丁度お昼休憩中だったので、茶寮の冷たいぜんざいを頂きました。
涼しくて、静かで、ゆっくりおしゃべりもできます。
二日連続で美味しいものを食べたので、しばらくは粗食で過ごさなくっちゃ!
でも、美味しいものを食べると幸せです~
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