メディア一家の長男が見つけた“天職”。入社4年目、西田風太のラジオ愛。【#ネクストクラフトパーソンズ】
これからのTBSラジオを担っていくスタッフへのインタビュー企画「#ネクストクラフトパーソンズ」。
今回登場するのは、TBSラジオのアカウントプランニング部で活躍する西田風太さん。現在入社4年目の西田さんは、営業サイドと制作サイドを繋ぎ、ラジオ広告の企画を提案する部署に在籍しています。
入社4年目、ずっとTBSラジオの広告に携わってきた西田さんに、入社のきっかけや、仕事を通して見えてきたラジオの魅力を語ってもらいました。
TBS一点張りの、リスキーな就活
高校・大学とずっとアメフト漬けの生活を送ってました。学生なりにですけど、とてもあわただしい、毎日目の前のことをやるのが精一杯の生活のなかで、ラジオはぼくの癒やしでした。
ラジオを聴き始めたのは、高校生の時です。受験勉強をしているとき、音楽以外になんかないかなと思って、試しに聴いてみたらめちゃくちゃ面白くて。リスナーも一緒になって番組を作り上げていることに驚いたんです。テレビや他のメディアにはない、ラジオならではの部分。こんなおもしろいメディアがあったのかと驚き、夢中になりました。
大学3年ぐらいになって、いざ就活!ってときに、自分のやりたいことを考えるじゃないですか。アメフトのこと好きだったし、同じように、チームでやれるような仕事がいいなと思って、ラジオってそうだよな、ラジオだったらTBSラジオだよね。そういう理由で、TBSラジオを第一志望にしました。単純ですよね(笑)。
TBSラジオが好きでTBSラジオしか聴いてこなかったので、TBSラジオ以外の局を受けていないんです。落ちたら留年して、就活浪人するつもりでした。
制作志望も、100本の電話営業。でも、それがよかった。
そんなわけでバリバリの制作志望として入社したのですが……配属されたのは営業の部署。特に入社してから2年半は、横浜・名古屋支局も兼任して、東京、神奈川、静岡、名古屋、三重、岐阜と広いエリアを、外回りの営業として担当しました。
結果的には、これがすごくよかったなと思っていて。もちろん、いずれは制作にという気持ちはあるんですけど、ほとんどデスクにいないような日々のなかで、ラジオの現在地をリアルに把握できた気がするんです。もっと思い切って言っちゃうと、「こんなに聴かれてない、広告の出稿先として認知されてないんだ」という現実ですね。自分がラジオ好きだった分、世間とズレがありました。
新規営業もガンガンやっていたので、100件とか電話するんですけど、アポを取れるのがまず10件ぐらい。そこから資料持っていってプレゼンして、スポンサー契約もらえるのが1件とかなんですよ。こんなに大変なんだと(笑)。ただその分、ラジオの魅力を伝えるスキルは、多少なりともついたかなと思います。あと、提案のときはラジオ好きなのが活きてますね。心から「ラジオならお役に立てますよ!」って言えるので。
「みんなラジオに真剣」がTBSラジオ
営業を経て、今はアカウントプランニング部というところにいます。各種データ回りの管理・集約や、セールスインフォメーションサイト運営などのマーケティング、そして営業企画立案が主な業務です。
企画立案は、外勤の営業と、番組を作る制作との間に立つ感じですね。営業がヒアリングしてきたクライアントの要望・やりたいことがある一方で、制作には番組の方向性・守りたいラインがあります。その間にたって、お互いが気持ちよく組めるように企画に落とし込む仕事です。クライアントも営業も制作もみんなうれしい企画を、常に考え続けるのがミッションで、やりがいがあります。
うちの会社、これ割とすごいことだと思うんですけど、みんなが真剣にラジオに向き合ってるんですよね。ラジオが好きだし、それぞれが自分の仕事に誇りを持ってるから、ぶつかることも珍しくなかったり。
でもだからこそ、自分の仕事って意味あるなとも思うんです。みんな、いいものにしたい、TBSラジオをおもしろくしたいって気持ちは同じなので、その間に入る人間として、成長していきたいなと思います。
リモート最高!
今、出社は週イチで、ほとんどリモートで働いてるんですけど、ずーっとラジオつけっぱなしで仕事できてて、それがほんと嬉しいです。毎日「最高だなこの環境」と思ってます(笑)。
会社では館内放送みたいな感じでずっとオンエア中の番組が流れているんですが、しっかりとは聴けないんですよ。電話対応もあれば、先輩・上司との突発的な打ち合わせも……これはもちろんうれしいんですけど。あと、周りの会話に聞き耳を立ててるせいもありますね。何気ない会話に、重要な情報が含まれていたりもするので。
今後は、もちろん制作もやってみたいですし、編成の仕事にも興味があります。ていうか、なんでもやってみたいですね。その中で、自分のやりたいことを見つけられたらと思っています。
メディア一家に生まれて。
最近うれしいことがあって。
うちの家族、みんなメディアの仕事してるんです。祖父がアナウンサーで、父が雑誌の編集者、そして、弟が広告代理店でメディア系の部署。別に強制されたわけじゃないんですが、自然とそうなっていて。
そんな中でぼくに付けられた名前が「風太」。これは父が、「情報が届くには風が必要。自分の思いをしっかり伝えられる人になって欲しい」という意味を込めて付けてくれたらしいんです。最近はじめて知って、びっくりしたんですよね。「ラジオ、天職じゃん」と思って。早く言ってよって感じですけど(笑)。
この名前に恥じないよう、人の思いや、大切な知らせ・情報を、しっかり伝えられるラジオマンになって行きたいなと思います。
西田風太/1995年生まれ。2018年、TBSラジオ入社。営業局営業部(現 UXビジネス局アカウントマネージメント部)を経て、UXビジネス局アカウントプランニング部へ。現在は企画ISチームで、広告営業の企画提案などをおこなう。
Photo:持田薫 Interview:市川茜 Writing:今井雄紀 Edit:ツドイ
(こちらはTBSラジオ「オトビヨリ」にて2021年8月13日に公開した記事です)