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デッキ選択を構成する三要素【ポケカAdvent Calendar2024 20日目】

こんにちは。おとです。

今回は真面目なデッキ選択についての話。

皆さんは、デッキ選択において何を重視しているでしょうか。


本記事は『ポケカAdvent Calendar2024』の参加記事です。
アドベントカレンダーというのは、12月1日からクリスマスの25日まであるテーマに沿って毎日1記事ずつ持ち回りでブログを書いていく企画です。


昨日の野村さんの記事はこちらから!




デッキ選択を構成する三要素とは

主に下記の3つだと考えています。

  1. 環境適正度

  2. 練度

  3. 認知度

多くの方が環境適正度ばかりに注目しているように感じます。

ただ、同様に2、3の要素も重要だということを今回の記事で伝えていければと思います。


1.環境適正度とは?

環境(各デッキの使用率、入賞率)に対してどのような立ち位置にいるのか、ということを指します。

例として、12/20【金】現在の環境を掲示します。

引用:ポケカブック

これは、12/9【土】~12/15【日】90会場のシティリーグでのTOP16に入賞したデッキの占有率です。

Sランクに位置するような使用率の高いデッキ(ここではドラパルト、サーナイト)に対して勝率が高いデッキは、概ね環境適正度が高いと言えます。

この図の中だと、ミライドンが当てはまるでしょうか。
ただそのミライドンもまた、ソウブレイズやブリジュラス、古代バレットに対しては不利を取ります。

環境上位のデッキに対して優位であることが大事なのと同様に、あらゆるデッキに不利を取らないことも重要だと言えますね。

※具体的な環境適正度の算出方法
Aデッキの使用率×Aデッキに対する相性(勝率)
これを環境に存在するA〜Z分行い合算すると、環境全体に対しての勝率を算出できます。


シティリーグ入賞のデッキが公式で公開されるようになり、環境が目まぐるしく変化するようになりました。
先週の使用率から算出した環境適正度が、実際に大会に参加するタイミングでの環境適正度とマッチしているかは定かではありません。

ましてやシティリーグは地域ごとに癖が出るもの。
環境をいくら精査したところで正直誤差の範囲で、実際は当日の予選6回(CLは7回)のマッチングに片付けられてしまいます。

例えるなら、テスト範囲の中でどんな問題が出るのかあらかじめ山をはるようなもの。
テストでも全ての問題に対応するのが理想ですが、現実そうもいかないので、出題されやすい問題を中心に対策するでしょう。

現在はまとめサイトの普及によって、山をはるべきデッキが把握しやすくなりました。

『環境読み』という要素は以前に比べて重要でなくなっているように感じます。


2.練度とは?

そのデッキをどれだけ使いこなせるか、またはそのデッキの力をどれだけ引き出せるか、ということを指します。

『練度』は当日のマッチングに左右されず、100%反映されます。

理想は全てのデッキの練度を100%にして、環境適正度によって好きにデッキを選択できる状態にすることですが、実際はそうもいきません。
時間は有限ですから、その中でこれまでどのデッキと向き合ってきたかは人によって異なります。

時には「環境的に合ってないと思うけど…でも今使いこなせるデッキこれしかないからなぁ…」という形でデッキ選択することもあります。
後ろ向きな姿勢ではありますが、これはこれで環境に左右されず正しいデッキ選択ができていると私は思います。

また、デッキによって練度の上げやすさも異なります。

例えばサーナイトは特性【リファイン】でトラッシュするカードやアタッカーの選択肢が豊富で、プレイングの分岐が非常に多いです。
それに比べてミライドンは、非エクにはテツノカイナex、それ以外はライコウVというように、プレイングが分かりやすいです。

もちろんエレキジェネレーターをヒットさせるための適切なプレイ順は存在しますが、正確なプレイ順を極めることは練度にそれほど影響しません。

むしろ、ゲームのプランニングを正確に組み立てることこそが練度に直結します

そういった意味でゲーム中のプランが多岐にわたるサーナイトより、単調なミライドンの方が練度を上げやすく、時間が限られたプレイヤーには合っている、というわけです。
(1試合が短く終わるため練習の効率が良いのもGOOD)


3.認知度とは?

その名の通り、デッキの認知度のことを指します。
ただこれがどうデッキ選択に作用してくるか気になった人は多いでしょう。

もう一度現在の環境を掲示します。

引用:ポケカブック

Sランクのデッキは大会で多く見かけることが予想されるため、多くのプレイヤーが練習してきています。

ドラパルト、サーナイトに対してはこういうプランニングで戦う、と試合前から決めているプレイヤーも少なくないでしょう。

一方で、Bランクにいるデッキまで練習してきているプレイヤーはどれほどいるでしょうか。

認知度での優位はまさにこのことで、認知度が低ければ低いほど相手が下手くそになります(直球)。

未知のデッキと対戦する際、100%のプレイングで戦えるプレイヤーはほぼいません。
何かしら初見のギミックに引っかかり不利な展開を強いられます。

それほど環境適正度が高くないデッキでも、練度をしっかりと上げて認知度の差で勝負することで、高い勝率を叩き出すことができると考えています。


3年前のあむさんの記事の冒頭部分の文章には、大変共感しています。
調整の過程など参考になるので、ぜひ読んでみて下さい。

このプレイスタイル、尊敬しています。


正しいデッキ選択のために

正しいデッキ選択は、下記の計算によって具体的に求められる勝率で決められるべきです。

環境適正度×練度×認知度=勝率

例)サーナイトの場合
※ざっくりとした数値を出します
環境適正度=54.0%
…Tier上位にも関わらず対抗勢力がなかなか現れないことから、環境適正度が高いと判断
練度=90%
…分岐が多く、ミスによって落としている試合が10%あると仮定
認知度=105%
…Tier上位ではあるが、分岐が多い分相手も適切なプレイングを行うのが難しいため、相手のミスによって拾っている試合が5%あると仮定

勝率=0.54×0.90×1.05=0.5103≒51%

本来は、全てのデッキに対してこの計算を行い最も勝率の高いものを選択するべきです。

ただ実際にここまで具体的に計算をしてデッキ選択をしているプレイヤーはいません。

環境適正度の精査だけでもかなりの時間を要するためです。

では実際にはどうすればよいのでしょうか。

それは、


「練度を最も重視すること」


環境適正度も認知度も、それほど大きく変動しません。±10%程度でしょう。

それに比べて練度は、かなり大きく変動します。

練度は自分でコントロールできますが、認知度や実際のマッチアップはそうではないです。


今まで長らく共に戦ってきたデッキのこと、信じてもいいんじゃないんでしょうか。


正しいデッキ選択のためには、練度が最も重要だと結論づけて、今回のnoteを終わりにしたいと思います。

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。


おまけ(奇を衒ったプレイヤーの末路)

これらが私が最近大会で使ったデッキ達なんですが

あまりに奇を衒いすぎている…。

相手が戦い方を分かっていないというアドバンテージを活かしたいがために、いつも環境外の新デッキで戦っていたのですが、いざという時に頼れるデッキを失ってしまいました。


同じデッキを使い続けることの大切さを実感する、今日このごろでした。

↓そんな思いをカレーと共に綴ったnoteはこちら↓


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おと
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