【CL京都day2進出】セイボリーのギラティナ
こんにちは。おとです。
今回は、知人のセイボリーさんがCL京都でday2に進出し、合計10勝4敗した『ロストギラティナ』について解説します。
たくさんの方に声をかけて頂き、写真もたくさん撮って頂いたようで、本人はすごく満足げでした。
ありがとうございました。
さて、装いとは裏腹にデッキとプレイングに関してはガチそのものであり、セイボリーとは無縁のギラティナを使用していたようです。
今回のギラティナの構築、プレイに関しては私とよたか(@yotaka_828)の共同で煮詰めたものになりますので、私の方からnoteを出させていただく運びになりました。
セイボリーさんはそそくさとセイボリーテレポートでガラル地方に帰ってしまいました。
マスタード師匠の修行があるとかなんとかで。
環境考察
まずはデッキ選択や構築の指針として重要な環境考察から。
CL一週間前までのシティリーグの上位入賞結果を元にしたtier表が以下の通り。
今回のCLは優先権が前回CLのday2進出組の200名程度で残りの2800名は完全ランダムの抽選。
昨今のポケカの人口ピラミッド的に考えて、歴の浅い初心者の方が大半を占めるはずです。
そうなると、上記の「シティリーグの上位入賞を元にしたtier表」から「CL京都の各デッキ使用率」には乖離が生まれます。
分かりやすく言えば、「初心者が扱いやすいデッキ」は使用率を伸ばしてきそうです。
これらの考察を元にした、CL京都のtier表は以下の通りです。
「初心者が扱いやすいデッキ」として「ミライドン」「パオジアン」デッキを想定し、これらの使用率が最初のTier表に比べて高くなると考えました。
特にミライドンは、後攻1ターン目のワザ「ごっつあんプリファイ」が決まるとそのままゲームを制してしまうほどのパワーがあるため、初心者にはうってつけのデッキです。
これを無視できないものとし、まずは『ミライドンに有利であること』を第一条件として、使うデッキを考えました。
デッキ選択経緯
『ミライドンに有利であること』の第一条件から、以下のデッキを候補に挙げました。
第一条件に次いで、『雑多環境であるためデッキパワーが高いこと』『リザードン、ギラティナに不利を取らないこと』も配慮してデッキを考えました。
まずはリザードン。
ミライドンに対しては後攻1ターン目に「ごっつあんプリファイ」をされても、先攻2ターン目に「リザードンex」が進化できて返せればそのまま持ち前の耐久を生かしてゲームを有利に進めることができます
デッキパワーも申し分ない。
問題はリザードン、ギラティナに不利を取らないというポイントですが、どちらも微妙といったところで、ミラーに至っては何度も対戦してしまうといずれ負けはついてしまうもの。
幸いそこそこ触ってきたデッキタイプであり、動きもそれほど難しくないので、「他のデッキがダメなら逃げの選択肢にはなるだろう」程度に考えていました。
続いてギラティナ。
ミライドンに対して、ギラティナを使い始めた当初は不安があったものの、練習を重ねるうちに、それほど難しくなくむしろかなり勝ちやすい相手だと考えられるようになりました。
詳しい戦い方については後程「各対面の立ち回り」の項で説明します。
そしてデッキパワーについては全く不安なし。
リザードン、ギラティナに対しても練習していくうちに戦い方を身に着け、リザードンはもちろん、ミラー戦も用意した考え方、戦い方を徹底すれば平均して6割は取れるところまで仕上げることができました。
こちらも詳しい戦い方は後程(ここでの文章だけだと曖昧になってしまい申し訳ありません。是非最後までお読み頂ければと思います。)。
続いてインテウーラ。
ミライドンに対しては一見「れんげきウーラオス」で弱点を突けるため有利に思えます。
ただ、ミライドン側の動き方として、最初にVポケモンを倒すかテッポウオに「ごっつあんプリファイ」でサイドを2枚取り、Vmaxを削って「ごっつあんプリファイ」で4枚取るサイドプランが存在し、攻撃回数は実に3回なので、ミライドン側が先に攻撃した場合、逃げ切られることになります。
実際エネルギーの供給が間に合うかは怪しいところですが、それはインテウーラ側も同じことで、意外にも「れんげきウーラオスVmax」で技を打ち続けることは難しいです(これにはインテウーラ側のサポート構成が関係していて、「ペパー」や「カイ」のようなサポートからサポートに繋がらない単発のものが多い構成が主流になっているため、ある種相手の「ナンジャモ」に頼っている部分があり、ミライドンは「ナンジャモ」を採用しているケースが少ないためだと考えられます)。
想定よりもミライドンに有利でないと感じ、今回の第一条件としてインテウーラはふさわしくないと、候補から外しました。
最後にブジンエンテイですが、ミライドンがどうこう以前にリザードンとギラティナに勝てなさ過ぎて早々に諦めてしまいました。
かつてあれだけ勝てていたのは何故だったのでしょう。。。
最終的には練習をしていくうちにプレイングの奥深さに魅了されギラティナを選択したわけですが、今考えても正しい選択だったと感じています。
リザードン→ミライドン→サーナイトの三すくみから抜け出せていて、大きく不利な相手がいないことも、環境読みを大きく外した場合でもある程度戦えるという安心感がありました。
当日のマッチング
当日のマッチングは以下の通りです。
負けた試合の解説
2.ロスギラ
こちらの「ナンジャモ」の返しに相手から「ナンジャモ」を、続いて「ツツジ」の返しに相手から「ツツジ」を打たれ、最終盤でこちらの捲る手段を用意させてもらえずに負け。
8.ミュウ
序盤「アクロマの実験」が遠く、しばらく「はなえらび」だけでロストを稼いでいました。
相手サイド3枚のタイミングで「ロストマイン」で「ゲノセクトV」に70、「ミュウVmax」に30、「ミュウV」に20を与え、「ミュウVmax」2体を「ロストインパクト」と「スターレクイエム」で倒す3-3のプランか、「ゲノセクトV」を絡めた3-2-2のプランで考えていました。
「頂への雪道」+手札干渉で粘るも、「ロストスイーパー」を引かれてしまい、残りサイド2枚を取られて負け。
1.サーナイト
序盤、相手の展開が渋かったので、「ロストマイン」で「キルリア」、「ラルトス」を殲滅するつもりで「アビスシーク」でロストを稼いでいきました。
サイドを先行しないように気をつけながら順調に「ロストマイン」を使えていましたが、途中2回目の手貼りで「ジェットエネルギー」を貼り「はなえらび」をするプレイエラーをしてしまい、サイドペナルティを貰ってしまいます。
最終盤、相手残りサイド2枚(サイドペナルティにより1枚取れば勝ち)の状況で、「ロストマイン」を打つための入れ替え札と超エネルギーがセットで引ければ勝ちの状況でかなり期待値はあったのだが引けず負け。
2.サーナイト
「ジラーチ」を置かずに「ミラージュステップ」で盤面を埋められたので「ロストマイン」でダメカンを貯めて複数取りして行くプランで考え、「キルリア」3体に40ずつ置いたのですが、「月明かりの丘」で裏目ってしまい、その後もリソースが足りずズルズルいって負け。
「ロストマイン」は「キルリア」2体に60-60で乗せて、回復されても「マナフィ」と2体同時に倒して残り4枚を「サーナイトex」と「ザシアンV」で取り切るプランが良かったです。
ギラティナを使う上での注意点
この先、有料部分に入りますが、先に注意点を書いておきます。
申し訳ないですが、ギラティナというデッキはこのnoteを読んだだけで完璧に使えるようになるほど簡単なデッキではありません。
(もちろんできるだけの解説はします。)
盤面やトラッシュ、サイド落ち、前の番に使われたカードなど、状況次第で最善なプレイが毎回変わってきます。
何度も使い続けることで経験則から分かってくるようになる部分もあります。
ですので、このnoteを読んだだけで満足せず、是非ともたくさん使ってあげてください。
堅あげポテトばりに噛めば噛むほど味が出る、超楽しいデッキです(レギュ落ち後も使えそうだし)。
その上でこのnoteを、初めてギラティナをプレイされる方やプレイに自信がない方に、一つの指標として参考にして頂けたらと思います。
また、ギラティナを相手する側の方にも「ギラティナはこういうことを考えて、目指して、プレイしてるんだよ」というところを掴んで頂ければ、より戦いやすくなることでしょう。
プレイしていて不明なことがあれば、ぜひX(旧Twitter)のDMやnoteのコメントに質問ください。
歓迎しています(多分正月暇なので)。
最後までお読みいただければ幸いです。
デッキ解説
CL当日に使用したデッキはこちらです。
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