見出し画像

シネマ・オーケストラ🎥🎻

「シネマ・オーケストラ」というジャンルがあります。
映画を大画面で上映しながら、映画の場面に合わせて本物のオーケストラが演奏する、まさに映画+生演奏を楽しめる贅沢なコンサートです。

映画のBGMって、意外と難しい

シネマ・オーケストラでは、映画1本分の分厚い楽譜を使います。中身は普通のヴァイオリン譜なのですが、通常の楽譜と少し違う点は、
1️⃣ 細かすぎる速度記号
たとえば、♩=60(1分間に60拍)だったテンポが、わずか4小節後に♩=61になるなど、とても微妙な調整がされています。

2️⃣ 楽譜に休憩時間が書かれている
通常のオーケストラではあまり見ない指示なのですが、「1分15秒休み」などのタイミングが楽譜に明記されています。これは音楽が無いシーンに合わせて休むためです。

そうして演奏していると、「このシーン、実は音楽がなかったんだ!」とか、「こんなにずっとBGMが鳴っていたんだ!」とか気付かされます。

映像とどうやって合わせるのか

実はオーケストラの演奏者たちには映画の映像が見えていません
指揮者の指揮だけを頼りに演奏します。指揮者は小さなスクリーンで映画を見ながら、テンポなどの情報を確認し、私たちに指示を出します。

観客にはどう聞こえているのか、自分たちでは分かりません。でも、友人が見に来てくれた時に、どうだったか聞くと「映画に集中していて音楽はあまり気にしてなかった」と言われました。ちょっと切ない😢
BGMだからそれはそうなのですが…。

ハリーポッターの魔法シーンがきつかった

ハリーポッターの魔法のシーン。魔法を使うたびに、速いスケール(音階)がキラキラと駆け巡るのですが、これが本当に大変でした!
どんなに練習しても、音程が合わなかったりして……🫠

いつか挑戦したい映画は

もしまた演奏する機会があるなら、「サイコ」や「ジョーズ」に挑戦してみたいです。どちらも音楽が映画全体の緊張感を引き立てる、すばらしい作品なので!


いいなと思ったら応援しよう!