会社には「色」がある〜コーポレートカラーの決め方
コーポレートカラーとは
企業や団体等の組織を象徴する色を「コーポレートカラー」と言います。「シンボルカラー」とも言われます。ロゴマークや看板、パッケージ、ウェブサイトなどの色を「コーポレートカラー」で統一することによって、「あの色といえば」というイメージが定着します。
たとえば、メガバンク三行を見てみると、
「赤の銀行」と言えば、三菱UFJ銀行
「緑の銀行」は、三井住友銀行
「青の銀行」は、みずほ銀行、とすぐに色と銀行が結びつきます。
コンビニも色でわかりますね。「青い」コンビニと言えば、ローソン。もし、あのブルーと白の配色で、「セブンイレブン」と看板に書いてあったとしても、「ローソン」と思って入ってしまうかもしれません。それぐらい、私たちは日常のあらゆるものを「色」で認識しています。
スマホ画面にたくさん並ぶアイコンも、「LINE」が赤だったり、「zoom」が緑だったりしたら、なかなか「探せない」んではないかと思います。
さて、そのような「会社の顔」とも言えるコーポレートカラーや、「商品の顔」であるコンセプトカラーを、私たちはどのようにして決めるのが良いでしょうか。
コーポレートカラー・コンセプトカラーを決める際には、いくつかのポイントがあります。
コーポレートカラー・コンセプトカラーの決め方
1 色のイメージ、意味から選ぶ <一色訴求>
色には心理的効果、生理的効果があります。たとえば、青は平和や信頼をイメージさせる色であり、緑は安心やバランス、赤は情熱や行動力を感じさせる色です。自社や自社製品を「どう見せたいか」「どう見られたいか」。「色相」による訴求メッセージがキーになります。
2 ターゲットやコンセプト、ブランドイメージから選ぶ <トーン選定>
ターゲットは男性なのか女性なのか。年代は何歳ぐらいなのか。ブランドイメージやコンセプトは何か?たとえば、ベビー向けの商品やサービスを提供する会社ならば、明るい色や可愛らしい色、柔らかい色が選ばれます。「トーン」選定がキーになります。
3 同業他社と差別化して選ぶ <色相とトーンの掛け算>
同業でターゲットやコンセプトが似ている場合、どうしても近しい色が選ばれます。たとえば、「若い女性向けの商品」を作るとしたら、ピンクは選ばれやすい色です。そうすると、同じような商品展開をする他社との差別化がしづらくなります。が、「色」で大事なのは、「色相」だけではありません。同じピンクでも、パステルピンクやペールピンクのような淡い色なのか、マゼンタやホットピンクのような鮮やかな色なのか、オールドローズのようなグレイッシュな色なのか。また、サーモンピンクやコーラルピンクなど黄みがかったピンクなのか、ローズピンクやラベンダーピンクのように青みがかっているのか。同じピンクでも無数にあります。ここでキーになるのは「色相」×「トーン」の組み合わせ。ちょっとした色の違い、掛け算でイメージは全く変わります。実は、ここがとても重要で、この掛け合わせを間違えると、色のイメージ戦略をはずすことになります。
4 好きな色から選ぶ <「好き」を色に>
4と5は、1〜3とは少し色の選び方が異なります。会社や商品イメージと色のイメージを繋げていくのが、1〜3でしたが、4は「主体」が「私」になります。そして、「好きな色」という主観が大きくなります。個人起業家、「わたし」の色を出したい人にはオススメです。多くの場合、「好きな色」=「理想の自分」であり、他者から「こう見られたい」、私は「かくありたい」というのがカラーに反映されます。そして、自分の個人的かつ潜在的な欲求もそこに反映されます。好きな色を使うことで、経営者の理念や想いを表現できるというメリットがあります。
「⚪︎色が好きなあなたはこんな性格です」という、色占いのようなもの(サイト)もたくさんありますが、これは、専門家の手を借りて、パーソナルな分析を受けるのが良いでしょう。
5 自分の色から選ぶ <「わたし」を色に>
「あなたの色は?」と聞かれたら、あなたは何と答えるでしょうか?好きな色でしょうか?似合う色でしょうか?私が提唱する「自分の色」は、「生年月日から導き出される、16,777,216色の中から選び出された色」を言います。4の「好きな色」と5の「自分の色」は、両方ともパーソナルな色ですが、大きな違いは、「好きな色」が好みによる「主観」によるものであるとしたら、「自分の色」は、生年月日に基づくデータ、「客観」によるものにある点です。
私たちは、「生まれる日(時)」を選んで生まれてくる、と言われます。「名前」は変えることもできますが、「生年月日」は変わることはありません。変えることもできません。その「一生変わらないもの」であり、「自分が選んできた」、生年月日時から導き出された色が「みこと色」です。「この色の人生を生きる」そう、生まれるときに決めてきた色です。色とは個性。その人のカラーです。
色を戦略的に使う〜カラーブランディング
人は視覚からの情報が8割以上を占める、と言われます。ブランディングにおいて、「色」を戦略的に用いることは非常に重要です。コーポレートカラーを決める際にはいくつかの方法があります。この記事で紹介した方法を参考にして、自社のコーポレートカラーを決めてみてください。適切なコーポレートカラーを選ぶことで、会社のイメージやブランドを効果的に表現できるでしょう。
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