音MADとは何なのか
まえがき
皆様はMADというものを聞いたことがあるだろうか。明確な定義はされていないが、既存の音楽や動画を組み合わせて作られる動画であり、2000年代初頭からインターネット上で多く見られるようになった。
既に見たことのある方または作ったことがある方はご存知の通り、その存在は極めて黒に近いグレーゾンであり、賛否両論あることだろう。
しかし、この現象は、ここ数十年のインターネット史を読み解く上で重要な出来事なのだ。その中でも音MADとされるMADが引き起こす現象は異色であり、可能性を秘めている。そのため、ここでは特に音MADに焦点を当てつつ記していく。また、よく混合されがちなYTPmvについても触れつつ解説していこうと思う。
音MADが発達した時代背景年表
まずは音MADが発達した時代背景を、ざっくりと書いていこうと思います。
今後この年表詳しくは
(※音MADジャンルの歴史はまた別記予定です。)
年表について解説
音MADは、2000年代を初めにマニアの間で作られるようになり、その後ニコニコ動画などを中心として発達していった。またYouTubeにあげられる音MADに類似するもので、主に海外圏からYTPmvと呼ばれる動画形式がある。
音MADの歴史は技術の進歩と共にある。インターネットの普及と、フラウンホーファー研究所が開発したmp3の普及によって、より自由なサンプリングが可能となったのだ。
そして時代はFlash黄金時代へと突入し、個人が作成した動画やゲームを目にする機会が一気に増えた。この頃、現存最古とされる音MAD「ムネオハウス」が流行する。当時はまだ高度な動画編集が難しかった為、画像にテキストなど、シンプルな構成の動画が数多く掲示板などに投稿されていった。
その後2008年にKENくん氏による「AviUtl拡張編集プラグイン」がリリースされると、それまでよりも自由度の高い編集が可能となったのである。
※ムネオハウスから2012年ごろまで、音MAD作者がネットレーベルを立ち上げレコードを発表することがあった。そこから「合作」と呼ばれる固定されたメドレー曲に合わせ、音源と映像を複数人で付け足していく形式が流行するなど、音中心の作品から、映像を中心とした作品が多く見られるようになったのもこの頃からである。
あとがき
…とまあここまでざっくり書きましたが、もし間違えていたり、違う部分があればぜひ教えていただきたいです。そうしたことも期待して書き始めた部分もありますから、ご意見、情報提供などお待ちしております。
今後も記事を書いていく予定ですので、なにとぞよしなに〜。
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