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一瞬の感性を味わう
前回の記事は思ったよりもたくさんの方に見ていただけているようで、嬉しいような恥ずかしいような気もしています。基本的にどんな出来事にも笑って過ごしている私ですので、真剣な姿は想像できないと言われます。笑っているというより、ふざけてしまうんですよね、どちらかと言いますと。
Noteを読まれるというのは、少し内面を垣間見されているようなもので、気恥ずかしさを感じるのです。自ら書いているので「見せている」のですけれども、SNSと違って、誰かに向けて書いている意識があまりありません。言葉を記事として残しているというより、どこかに言葉を浮かべている感覚に近いです。
前置きが長くなりましたが、本題です。先週から必ず綴っておきたいと心に決めていたことがあります。
今年は暖冬だという話を耳にしましたが、正直なところ夏を終えてから急に冬がやって来ているような天気です。しかし、お昼になると驚くほど暖かく、服装に迷う毎日が続いています。今年は「秋」がやってくることがなく、冬がやってくるかもしれないと、しかも、紅葉が真っ赤に染まることはないかもしれないという話を聞きました。そんな四季を感じさせない日々の出来事です。
朝、私は早めに職場にいるのですが、同じように早めに出勤する人たちがいます。
朝早くから出勤するのにはもちろん様々な理由が考えられますが、基本的には仕事が終わらないから、というものです。その日も、朝からせわしく働く人たちの姿がありました。その目に映るのは、資料の山。ホッと一息、コーヒーを飲もうなんていう姿は全くありません。
Aさん「Bさんのお洋服、とっても暖かそうですね。」
Bさん「ははは」
たったこれだけの会話に、寂しく感じたのです。Bさんは決して人とのコミュニケーションを拒むような人ではなく、どちらかといえば腰が低く、誰からも愛されるような信頼されるような人です。そんなBさんの薄ら笑いに愕然としてしまいました。きっと深い意味もなく、こんなやり取り、覚えていないことだろうと思います。
四季を感じながら過ごすことは私のモットーの一つで、その四季を味わい、何を思い、何を感じたかは記録にせずとも、心に留めておこうと思っています。
ただ、社会人になってからというもの、余裕のない日々を送るとそんなことを思うことすら無くなり、何にも関心がなくなるという日を幾度となく送っています。(前回の記事でも書きましたが、最近はそんな日も少なくなってきました。)
しかし、同僚の姿を見て、あの薄ら笑いでしか返すことのできない同僚の姿を見て、寂しく思ったのです。改めて、四季を味わい、自然に生きていこうと思う出来事でした。
雨が降ったとき「傘持ってきたかな」と思う前に、「あ、雨が降ってきたな」と思いたい。その一瞬の感性を大切にしたいと思います。
一瞬の感性を味わえなくなったとき、この記事を見てくれると信じて。
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