ころべばいいのに
ちょこっと嫌なことがあった時に。
ころべばいいのに
ヨシタケシンスケ 作
おすすめ:6歳から
きらいな人がいる女の子が、嫌な気持ちに立ち向かっていく方法を考えていくお話。小学校の下校中、嫌なことや人についてゆっくりじっくり考えます。
イラっとして、相手にちょっと嫌なことが起こればいいのにと願ってしまうような、心の中の悪魔。私の中にもしっかり住み着いています。皆さんはどうですか?
でも、そんなことに貴重な自分の時間を割くなんて、もったいない!と女の子は気付きます。そんな気持ちから自分の心を立て直す時間の方が大切。
女の子の考えの中で私のお気に入りは、『はこをかぶって、なかですっごいヘンなかおをする』
誰にも迷惑を掛けずに、自分だけちょっと楽しくなってきませんか?私も今度やってみたい。
大人も子どもも「いいこ」であることが求められがちな世の中ですが、嫌なことは嫌だと思っていいのです。大切なのは、そこから自分がどう対処するか。嫌なことを乗り越えられる方法を持っているかどうかなのだと思う。この絵本は、そんなことを伝えてくれます。
小学生の主人公と重ね合わせて読めるので、私のおすすめは6歳から。子どもが「○○に行きたくない。」とか、ちょっと気分が沈んでしまった時なんかに、親子で読んでみるのも良いコミュニケーションになるかもしれません。
皆さんはどうやって「ちょこっと嫌なこと」に立ち向かいますか?