わたしの わごむは わたさない
自分だけが価値を知っている、そんな宝物を見つけられたらいいな。
わたしの わごむは わたさない
ヨシタケシンスケ 作
おすすめ:3歳から
ずっと「自分だけのもの」が欲しかった女の子が、落ちていた輪ゴムをもらって想像を膨らませる話。
「貸して」って言葉は簡単だけど、貸す側からすれば難しい。「後で返さなきゃいけない」って分かっていることも、とても寂しい。自分だけのもの、って安心感があって魅力的ですよね。
自分だけのものが欲しいのに、全然手に入らないお年頃。そりゃあ輪ゴムだって宝物に見えるわけです。
少し話は逸れますが、この物語には彼女のお兄ちゃんが出てきます。そのお兄ちゃん、実は「おしっこちょっぴりもれたろう」なんです。わかる人にはわかる、このヨシタケさんの工夫。ぜひ読んで探してみてください。
この絵本の最後は、意外な結末が待っています。自分だけの宝物を思い浮かべながら読んでみてはどうでしょうか。
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