見出し画像

【蒲生の大楠】日本一大きな木を見に行った

鹿児島県姶良市蒲生かもう町にある、日本一の巨樹・大楠を久しぶりに見に行った。

なにしろデカい。

iphoneに収まりきらないデカさ。

幹周は2,422cmに及ぶとのこと。
現在は大楠の周辺に柵が設けられてるので、楠の木そのものに触れることはできないが、もし木にピタッと抱きついたとしても、腕が反対側まで届くことはない。

楠の木の周りを歩いて撮影した動画がこちら。
大楠のデカさが伝わるでしょうか。

根っこの一部がそもそもこんなだ。

根っこの部分に座れる程度の大きさ。
*現在は立ち入ることはできません

樹幹の内部には、直径4.5m(約畳8畳敷)の空洞がある。
8畳て!!
私が子供の頃は、まだ木の柵も設けられてなかったし、その内部にも入ったことがあった気がする。
記憶違いかもしれない。
(しつこいが、今は入れません)

この大楠は、蒲生八幡神社が建立された保安4年(1123年)にはすでにあったそうで、御神木になっている。
つまり、900年は存在しているわけです。
900年も、ここにどっしりと構えてる。

900年を日に直してごらんなさい。

328,500日。
さんじゅうにまんはっせんごひゃく日。

気の遠くなるような年月を、この木は生きている。
己なんぞ、この木の1割もまだ生きていない。
そもそも、この木はこれからも生き続けて、
私がいつか消えた後にも生きているだろう。

めったなことではなくならない
という気概と気迫に満ち満ちている。

この木の下に立っていると、大楠がパイセン中のパイセンすぎて、自然と謙虚な気持ちが生まれてくる。
そしてただ見ているだけで、なんだか知らないけど、徐々に奥底から力が湧いてくるのだ。

子供の時から折々たずねる場所ではあって、あまりに身近な存在だったから「ありがたさ」みたいなものをしっかりと感じていなかったのだけれど。

「すごい木だな」とシンプルに思う。

鹿児島県外の人にはあまり知られていないような気がする。
鹿児島市街から1時間超ほどの場所なので、少し離れているのもあるが、いつ行っても、あまり人が多くない。
私が行く時にたまたま人が少ないだけなのか…?

蒲生町はかつて武家屋敷があったところで、古い石垣や古民家が遺されてもいる。
自然と文化の薫りのする、穏やかないい町。
大楠を見た後に、ぶらり散歩するのにもちょうど良いところです。

鹿児島を訪れる機会がある方には、蒲生の大楠パイセンの放つパワーもぜひ感じてほしい。

1992年に仲代達矢さん出演のキリンラガービールのCMのロケ地として、蒲生の大楠が使われました。
この頃は、まだ楠の木に直接触れることができたのだな。
ところで、私は仲代達矢をかなり好きなのだが、このCMやってたことがすごく嬉しかった。
近ごろ、瓶のビールをスーパーなどで見つけるのがとてもむつかしくなったね。


このCM撮影がなされた旨の記念碑(!)
「企画 糸井重里 音楽 井上陽水」とある。
さすがバブル時代で、金かかってまんな。

よろしければサポートいただけると幸いです!これからのコンテンツ作成の活動費として、たいせつに使わせていただきます!