解剖学で覚えておきたい事!総論3(上皮組織について)
総論3は、「組織」についてです。
組織は大きく分けて4つ存在します。
上皮組織・支持組織・筋組織・神経組織
記事にするとかなりの量になるので今回は「上皮組織」について説明していきます。
上皮組織について
上皮組織とは、体表・管腔内面・体腔・器官表面内面を覆う組織で、細胞がぎっちり詰まって、基質(間質)がない組織です。
つまり、中身が細胞のみで、隙間がない組織のことを指します。
さらに、上皮組織も、上皮、腺上皮などに分かれ、さらに細かく分類されていきます。
上皮の種類
・単層扁平上皮⇒血管・リンパ管内皮・肺胞上皮
・単層立方上皮⇒甲状腺腺上皮(濾胞細胞)
・単層円柱上皮⇒胃腸粘膜上皮
・多列上皮(偽重層上皮)⇒気道上皮
・移行上皮⇒腎盤・尿管・膀胱上皮
・重層扁平上皮⇒表皮・口腔・食道・肛門管・歯肉・鼻前庭
腺上皮の種類
腺上皮は分泌腺を作る上皮です。
・外分泌腺は、導管を有し、分泌物は上皮表面に分泌する。
⇒汗腺・涙腺・脂腺・消化腺(唾液腺、胃腺、腸腺)
・内分泌腺は、ホルモンを分泌し、導管を持たず、分泌物は血管内に分泌する。
内分泌器官(ホルモン産生器)
⇒下垂体、副甲状腺(上皮小体)、甲状腺、副腎(髄質)、精巣・卵巣、膵臓
※膵臓は外分泌腺、内分泌腺の2つを所有しています。
まとめ
上皮組織をざっくりまとめると、体表・管腔内面・体腔・器官表面内面を覆う組織で、細胞がぎっちり詰まっていて、モノによっては分泌物を出す。
次回は支持組織について説明しようと思います。
では。