3プペルは副音声で、元気を貰う
この半券を何枚見ることになるのでしょうか。何度見ても、突き刺さる作品を、今回は副音声で西野さんの解説付きで楽しみました。
わざわざ映画館に足を運んでいるのと、映画の導入部で引き込まれる感覚があったので、イヤホンで副音声を聞くことに一瞬戸惑いもありましたが、3回目は普通では体験できない事をと思い続けました。
一見、ストーリーにら直接関係が無いような描写で、それを見ている時には一瞬、あれ?っと思ったけど本筋とは関係無さげで、気にしていなかった部分や、はたまた全く目に入ってこなかった部分の補足を聞く事ができました。
ネタバレになる事が、副音声を聞くぐらいの人にとっては問題無にはならないもしれませんが、(結局、西野亮廣さんが好きな人は、内容が分かっていても自分で確かめに行くから)少しだけ、内容を踏まえた上で書いていきます。ご了承ください。
一貫しての映画えんとつ街のプペルからのメッセージ、上を見ること。下向いた時よりも人間は上を見た時の方が口角を上げやすい。だから笑顔になりやすい。こんなシンプルで芯を突いた事は、芸人さんとして踏んできた舞台数が元になっているですね。
冒頭のダンスのシーンも一つ一つの解説や裏話もめちゃくちゃ面白かったです。制作の舞台裏を想像出来るような錯覚を起こしました。
プペルの正体に気付いていくキャラクターの順番が整理された事で、それに一番遅く気づくルビッチとプペルを見守る暖かさを感じました。
またドローシーの見た目以上に、ゾッとするような過酷な背景。パッと見てただけでは気づきにくいですが、(僕は二回とも違和感があったけど、そのままにしていました)噛めば噛むほど物語の奥行きが広がります。
ルビッチがスコップに無煙火薬を譲ってもらうあのシーン。スコップの名調子を聞くと、思わず古典のエンタメを聴いているようで、心地よいのです。西野さんによる、動きも素晴らしい。ルビッチとの掛け合いも、息ぴったりを
アントニオが勇気をまさに振り絞って己の分厚い壁を壊して、星を見る側に回ったシーン。あそこからは本編に釘付けになりました。ブルーノのあの名調子を聞く為にこの映画をリピートしていると言っても過言ではありません。
他にも見ている側の感情をデザインするための細かな設定や、自作以降の為の伏線など、盛りだくさんの舞台裏です。
僕はこの映画があったので、個人的に年明けにとてもショックな出来事があったのですが、上を見る事が出来ています。応援されたい人にこそお勧めしたい作品です。
どうぞ、お近くのスクリーンで。
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