きみの大逆転
いつの時代も普遍的なものはあります。その一つが、現場を自分の足で訪れることにあります。
僕らは知らず知らずのうちに戦争に負けるまでの日本は悪者だったという、巧妙であり尚且つ幾重にも刷り込みを受けました。それを疑うことをすれば、下手をすれば社会から右翼だと言われます。戦前の日本を肯定することを極端に嫌う社会にいるのです。戦争を美化するつもりはありません。その時代時代で、生き残るために必要な選択や世界の流れがあり、たまたまそこに生きた世代が勇敢にも後世の為に戦ってくれたのです。だからこそ、その名誉を汚してはならないのです。これはなにも日本に限った話ではなく、民族として命を繋いでくれた祖先を尊敬する態度を持つ事は、自然な事です。孫が産まれてきてくれた事をおじいちゃんおばあちゃんが喜ぶのは、命が繋がった事を喜んでいるのです。これを見ても明らかです。何も偏った見方をしなさいと言っているのではなく、真っ直ぐ真ん中から見ようと言っているのです。
こんな事を書かないと伝わらないのが、本音を言えば、情けないです。それだけ、根の深い思い込みがあるのです。
忙しい毎日ですが、以前訪れたハワイ真珠湾には僕らの歴史観をひっくり返す展示がありました。戦った相手のアメリカが、敵の日本の真珠湾攻撃を褒めちぎっているのです。
僕が現場のガイドとして手にした本が、新書化されました。
念のため、一円も貰っていません。いいと思ったのでお勧めしたいのです。
ビジターズセンターでの赤城の模型の精巧な展示、それとは対照的にアメリカ側の艦船の展示が簡素であったこと。ミズーリでの日本の特攻隊員への敬意。どれもこれも仰天で。無自覚に持っていた戦前の日本って悪いことばっかりだったという刷り込みを一気に、それこそ、大逆転させました。
太平洋航空博物館では、本物の零戦に感動たのを覚えています、そして本でも登場していた小池さんに話を伺う事ができました。習っていきた歴史に加えて、別の視点を持つことで、自分で考える力に繋がるという旨の話を伺いました。
また展示内容に関して、現地て生活している日系人の方々の努力により、僕が訪れた当時(2017年)までで2回、変更があったとのことです。真珠湾攻撃があった現場だからこそ、実際に経験された方から声が上がり、展示がより公平なものになったと聞きました。
こんな生きた話は、日本でもワシントンでも聞けません。本当に現地ならではです。
子どもが大きくなったら一緒に連れていきたい現場です。
武漢熱が収まった際には是非、訪れてみて下さい。できればこの本の内容を勉強して頂いた上で。日本人が関心を失うと、いつまでもこの公平な展示があるとも限らないのです。というのも僕らの隣国はお金も大量に投下して、戦略的に歴史を都合よく書き換えようとする性質があるのです。前述した、僕らが経験した巧妙な刷り込みとも関連するように思います。僕らが関心を失えば、得をするのは誰かを考えると、その答えは自然と浮き彫りになります。
負けない為にも、絶やさない為にも、あなたの、更に僕らの行動が大切です。