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第47話『無事でいてくれよ!モジャ!!はやくみつけろオセロッチ!!』

       ☆白黒★オセロッチ!

【前回までのお話】
ユメちゃん家の犬、モジャがいなくなった!
オセロッチ捜索隊よ、早くモジャを見つけ出すのだ!!!


前回


第47話『無事でいてくれよ!モジャ!!はやくみつけろオセロッチ!!』


「そう……白くて毛がもじゃもじゃの……うん……うん……ありがとうでやんす!!助かるでやんす!!!ではよろしく頼むでやんす!!」

ティンといって電話を切るミジンコ。

「協力者は増えてるのに、有力なタレコミが全然無いでやんすねぇ……。」

ミジンコが電話をかけまくったおかげで協力者は着々と増えている。
捜索隊に加わってくれる者も多い。
しかし、モジャは一向に見つからないのだ。



「・・・。」


「なぁ、オセロッチ。連続殺犬犯のことでやんすけど、オイラ、リョーケンなんじゃないかと思ってるでやんす……。」


リョーケンとはオセロッチ達の学年では知らない者はいない随一の変り者である。
いつも薄ら笑いを浮かべ虫やカエルを持ち歩き、生物の本を読み漁っている為、彼に近づく者はいない。
噂では夜な夜な生き物を解剖して楽しんでいるとかなんとか・・・。


「めったなことを言うもんじゃない。」


ミジンコをたしなめるオセロッチも、その考えが頭をよぎったのは仕方ない。これだけ大規模な捜索網を敷いても、手がかりひとつ浮かび上がってこないのだ…。

「(まさか、モジャがリョーケンの手にかけられているだなんて・・・。)」



と、そこへ

ゴヌ蔵隊からの伝令係が走ってやって来た。

「大変です!!住良木山団地捜索中のゴヌ蔵隊が、団地横の竹やぶに、白い犬の遺体を発見しました!!!」


「「!!!!ッ」」

ミジンコとオセロッチに衝撃が疾走る……!!

「すぐに新家周辺捜索中のユメちゃんと合流して、遺体を検分してもらってくれ!!」


「ハッ!!」

新家の方へ走り出す伝令係……。

「お、オセロッチ……。」

「ま、まさかな……。きっと、モジャじゃない、どっかの野良犬さ……。」

「そうだといいでやんすが……。」


オセロッチの心を、暗闇の雲が埋めようとしていた。


(つづく)



☆白黒★オセロッチ! 次回 2022年2月20日更新

☆白黒★オセロッチ! 第1話はコチラから


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