第10話 『オセロッチ VS USA!!日本のオセロを見せてやれ!』
☆白黒★オセロッチ!
【前回までのお話】
オセロ天空闘技場のオセロバトルで、謎の美女オセロレディに惜敗を喫したオセロッチ。
悲しみから立ち直り、いざバトルへ!次の対戦相手はアメリカからの刺客、ミスター・カリフォルニアだ!
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第10話 『オセロッチ VS USA!!日本のオセロを見せてやれ!』
ここはオセロ天空闘技場・・・。今宵も札束が飛び交うオセロバトルが繰り広げられている・・・・。
「Oh~!!No~!!ニッポンのオセロ打ちは、こんなモノなんでスカ!?」
ミスター・カリフォルニアは長い髪をかき上げて言った。
「はるばるアメリカから来たというのに、ガッカリでース!!!!」
初手からミスター・カリフォルニアがゲームを引っ張っていた。
序盤の領土争いもオセロッチがほとんど地を主張しないので、
ミスター・カリフォルニアはあっさりと両辺に陣を敷いた。
「(コレは典型的な日本人の打ち筋・・・。我々欧米人が相手だと決まって萎縮してしまうのデース!アジア人の悪い癖ネー!)」
緑盤にはミスター・カリフォルニアの黒チップが蜘蛛の巣を張るように広がっている。
もはや戦局は黒に占められようとしていた。
オセロッチは冷や汗をハンカチで拭う。
「ど、どうしたら・・・。」
オセロッチは震える手で左辺のソナーポケットに白チップを払った。
「たーーーーっはっはっはっは(笑)コレではミーが弱いものイジメをしてるみたいデース(笑)」
ミスター・カリフォルニアは左辺の隅を取った。
その時、
オセロッチのメガネがキラリと光った。
「ふっふっふ・・・。待っていたんだ。きみがそこに置く時を」
「Oh~!!マケオシミでースか~!?HAHAHAHAHAHAHAHA(笑)」
シュパアアアァァンッ!!!
オセロッチは真鍮製の白チップを、
盤上に張られた黒い蜘蛛の巣に叩きつけた。
「・・・・・・・・What’s?」
オセロッチのメガネがもっと光る。
「オセロッチスーパースペシャル!!!!」
(つづく)
(え…?オセロッチスーパースペシャル…?)
次回 ☆白黒★オセロッチ! 第11話『白黒つけるぜオセロッチ!オセロの借りはオセロで返せ!』
☆白黒★オセロッチ! 第1話はコチラから