おてつたびはミニ留学⁉初めての地、初めての経験で得たもの【おてつびとインタビュー vol.19】
初めての地で始めての経験をする時ってすごく緊張しませんか?
おてつたびに初めて参加される方は誰しも、出発前にワクワクドキドキしながらその日を迎えるのではないでしょうか。
縁もゆかりもない場所に飛び込み、お手伝いをしながら仲間を作る。おてつたびは通常の旅ではできない、新しい世界と出会いを呼び込むきっかけになります。
今回は、留学前に自分の経験値を増やしたい!と熊本県宇城市・宮川洋蘭さんのおてつたびに参加した、金山理花さんにお話を伺いました。
●基本情報●
おてつたび先:宮川洋蘭
行き先:熊本県・宇城市
期間:2021/5/5(水)~10(月)《6日間》
おてつたび内容:蘭の梱包・発送準備
詳細:https://otetsutabi.com/plans/297
◆おてつたびはミニ留学?
おてつたびに参加申込をする際、留学との共通点を感じたとか。
そうですね。私にとってはどちらもほぼ同じで、自分の経験になることならなんでもやってみたいなと思っていました。
知らない人のところに飛び込んで、知らない社会の風習に触れ、ドキドキしながら雰囲気ができているところに入っていく状況。留学の最初の一週間と同じような経験ができるかも、と思い応募しました。
実際参加される前はどんな気持ちだったんですか?
参加する前は「一人旅をしてみよう」という気分でいたんです。もちろん、参加して絶対良い経験が得られるだろうなとは思っていたのですが、お手伝いの内容を楽しみにしていたというよりは、一人で行って一人で帰ってくるということを達成するのが目標でした。
◆最初は輪に入れるか心配も
一緒に参加された方のエピソードを教えてください!
おてつたびで参加していた人は13~15人くらいでした。あんなにいっぱいいるとは思っていなくて、部活みたいでびっくりしました(笑)
いざ参加してみた初日は、既に作業中の声かけができていたり、雰囲気が出来上がっているように感じてかなり不安でした。
でも、年上の女性の方々が適度な距離感で仲良くしている姿を見て、「無理やり入らなくても、この人たちと一緒にいれば心が楽だな」と感じて、自分のペースで馴染んでいくことが出来ました。非常に救われましたね。ちょっと年上の人達と一緒に暮らすことって家族以外ではあまりなかったので、新鮮で良い経験になりました。
仲良くなった同年代の子たちと色んな話をして遊んだりするのもすごく楽しかったです。一緒に作業しながら過ごしているうちに、「こんなに沢山の人と出会えたのはすごく良かったな」と思うようになりました。色んな世代の人がいて、大人数だったからこその思い出がたくさんあります。
◆おてつたび中のこと
おてつたび内容について教えてください
母の日用のお花(蘭やカーネーション等)の鉢植えをラッピングして、段ボールに梱包、発送準備までするお手伝いでした。鉢植えって結構重くて、しかも多い日で1日に1000個近く出荷する日もあって、想像以上にしっかり働きました。気温が上がったときは暑さもあって少し大変でしたが、"収穫フェス”って言いながらみんなで楽しみました。
おてつたび先の方はどんな方でしたか?
おてつたび先である、宮川洋蘭の社長さんはすごく元気はつらつな方でした。そんな方だからこそ、おてつたびも明るくみんなで元気にやる雰囲気になったのかなと思います。
作業している時に通りかかると声をかけてくださるんですけど、その内容が「私たちは、一日何百個何万個も(お花に)触るけど、お客さんの手元に届くのは1つなんだから、今触っているその一つが届いて嬉しいかどうか考えて作ってね」というような声かけで。プロフェッショナルで、ハッと気づきをくださるような一言で、商品に対する熱意とお客様への真心を感じました。
他の社員の方々も社長と同じ意識を持たれていたように感じました。だから私たちも一緒に作業する中ですごく影響を受けて、お客様への気持ちを大事にしたいなと思いながら作業をしました。また、そういう風に熱い気持ちで、この大人数で作業していると、ふと「私、このメンバーの一員になっているんだな」って(仲間意識を)感じて、すごく嬉しかったです。
すごく素敵な空間だったことが伺えます。作業以外でも何か交流はありましたか?
予定より一時間早く終わった日には、社長のおすすめの海鮮料理屋さんにみんなで行きました。地元で知っていないと入れないような雰囲気のお店で、まさに穴場でした。
それから、三角港の近くの海で社長の自家用ボートに乗せてもらって、釣りもしました。そういう経験ってやっぱり一人旅ではできないなと思うんです。お金を払ってツアーで訪れるのとはまた違う楽しさです。上司とも違うしバイト先の店長でもない、親戚のおじさんの船に乗せてもらったみたいな、そういう感覚でした。おてつたびで行ったからこその楽しみ方でしたね。
◆参加者同士の絆
「作業自体は大変だった」とのことでしたが、皆さんどうやって乗り越えていたんですか?
本当に小さなことなんですけど、作業しながら「ありがとう」と伝えたり、「一緒に道具取りに行こう」と声をかけあったりしていました。多分一人で作業していたら疲れてしまったと思うんですけど、コミュニケーションをとりながらだとそんなに苦じゃなかったんです。そのおかげで私は気が楽になりましたね。
それ以外にも、近くで一緒に作業している人たちが、ちょっとの休憩の間にも自分に興味を持って「休学中何してるの?」と話しかけてくれるようになったりして、仲良くなっていきました。
大人数だと全員と話すのも大変そうですが…?
色んな人と分け隔てなく話せましたね。一日中一緒に汗を流して作業していると自然と私も気を許せるし、あまりストレスなく話せたんじゃないかな。そうやって距離が縮まった上で、空き時間に観光したり、最終夜に火を囲んでBBQして語り合ったりと、みんなでワイワイ過ごせたのはすごくうれしかったですね。
◆夢のような、次につながる6日間
参加前と後で気持ちや感じたことに変化はありましたか?
初めにお話したように、参加する前は「一人旅をしてみる」のが目標だったんです。でもいざ参加してみたら、確かに旅ではあったんだけど、それだけじゃなかった。帰ってきて一番心に残っていたのは、一人で行って、知らない人たちの中に入って、そのコミュニティの中で安心して過ごせていた時間。そして仲間が増えた感覚。行為に思い出があるというよりは、どんな人と出会ってどんな話をしたかというのが思い出に残っています。
おてつたびに参加したのは6日間と短かったんですけど、捉えようによっては、その6日間だけすごい、夢だったようで。全く違う場所で、全然したことない経験だったから、その6日間が宙に浮いているような気持になることもあるんですよね。それは留学についても同じ感じだって言われることがあって、そこで得たものとか見たものと、今の自分の普段の生活がかけ離れすぎて、呑み込めなくなる人もいるそうなんです。
ただ、おてつたびが終わって、そういう(夢みたいな)部分も多少はあるんですけど、それよりも「次何しようかな」と思えていますね。「またおてつたび参加したいな」とも思ったし、そのまま過去になったというよりは、6日間を経て、「じゃあ次何しようか」って。そう思えたのは、おてつたびっていうサービスがあるおかげだとも思うし、その場で出会った子たちと今もつながっていて、それぞれ頑張っているのを見たからっていうのもあると思います。
次につながるきっかけになっていると。
そうですね。「あー楽しかった。終わり」という感じではなくて、次何しようかワクワクする気持ちになりました。それが私の今の気持ちです。実際に次のおてつたびも申し込みました^^
熊本を訪れた時とはまた違う経験ができるんじゃないかってすごく楽しみですね。
参加前は「一人で」という意識で参加した金山さんが、帰る時には「仲間が増えたと感じた」ことがとても印象的でした。仲間というのは一朝一夕で成るものでは無いと思いますが、作業中の些細なコミュニケーションの積み重ねや、一緒に汗を流して働く一体感があったからこそ、6日間という短い期間でも参加者同士の関係性が出来たのだなと感じました。
金山さんのように、プチ留学としておてつたびを活用してみるのもいいですね♪
おてつたびでは、普通の旅行とは違う“出会い”があるからこそ、それがすごく大切な思い出になります。これから参加される皆様にも、おてつたびで素敵な出会いをして頂けたら嬉しいです!
【取材:田中沙季 / 渡邊真由 執筆:渡邊真由 】
⭐おてつたび先情報
◆宇城市公式HP
https://www.city.uki.kumamoto.jp/
◆宇城市観光情報サイト
https://www.city.uki.kumamoto.jp/kankou/q/list/120.html
⭐今回のおてつたび先
◆宮川洋蘭
住所:熊本県宇城市三角町戸馳397
HP:https://www.livingorchid.com/
Facebook:https://www.facebook.com/morimizuki/
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