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地域の人と一緒に『関係人口』をつくる。繋がりを生む、おてつたびの魅力【おてつたび/受入先インタビューvol.16】(愛媛県愛南町・元地域おこし協力隊員・中本さん)

愛媛県の最南端に位置する愛南町(あいなんちょう)は、東京からの時間距離が最も遠い場所のひとつと言われています。最寄りの空港まで2時間以上、地域には電車も通っていません。

一年を通して温暖な気候で、豊かな自然に囲まれた愛南町で、おてつたびの受け入れに向けて奮闘してくださったのは、愛南町の元地域おこし協力隊員の中本健仁さんです。

一番後ろでピースしているのが中本さん!

今回は中本さんに、おてつたびと出会った経緯や利用してみての感想をお聞きしました。

自己紹介をお願いします!

愛媛県愛南町に住んでいる中本健仁と申します。わたしは神戸の生まれですが、2018年に妻の出身地である愛南町に移住してきました!

ちょうどその時、地域おこし協力隊の募集があったので応募し、採用していただきました。以来、愛南町の名産品である『河内晩柑(かわちばんかん)』という柑橘のPRに取り組んでいます。

河内晩柑(別名:愛南ゴールド)はとってもジューシーでおいしい

河内晩柑を全国に広めるために活動していたら、どんどんその魅力に引き込まれました。そして、地域おこし協力隊の3年任期が終わった後も、個人事業主としてさまざまなことにチャレンジしています

落果して商品にならず、園地に放置される河内晩柑を有効活用するプロジェクトや、河内晩柑を使ったカフェ、農家民宿など、主に河内晩柑を軸に動いているところです。

落果した河内晩柑。食品ロスのブランドとして展開予定
河内晩柑のカフェオープンを目指して試作品づくり

とにかく河内晩柑の魅力を全国に伝えたくて、地域おこし協力隊の時から現在までずっと活動し続けてきました。

おてつたびを知ったきっかけは?

愛南町の地域おこし協力隊になった年に、たまたまおてつたび代表の永岡さんの記事を読んだんです。「誰かにとって特別な地域をつくる」という言葉に激しく共感。いつか必ず受け入れたい!と思いました。

わたしは河内晩柑を軸に地域と関わっていましたが、地域活性化という意味では『関係人口』がキーワードになると思っていました。でもその関係人口をどう作るかが難しいよなぁ……って悩んでいたところだったんです。

「こんなにいいサービスがあるのか!」と思ったものの、わたし個人としてはお手伝いしてもらう仕事もなかったので「何をお手伝いしてもらえばいいのかな……」と考えているうちに2年くらい時間が経っていました。

おてつたびを受け入れることになった経緯は?

愛南町に、河内晩柑を作っているはなきファームという柑橘農家さんがいるんです。はなきファームを営んでいるのは善家さんご夫婦。お二人ともエネルギッシュで、新しいことや変わったことにどんどんチャレンジする方でした。

農園BBQやラジオパーソナリティも務めている善家さんご夫婦

2018年、たまたまインスタグラムではなきファームさんを見つけて「同じ町内にこんなに素敵な方がいるのか!」と思い、すぐにメッセージを送りました。

何度かお会いするなかで「おてつたびというサービスがある」「関係人口を築いていくためにも、ぜひ一緒にやってみませんか」とお声がけしたんです。

善家さんからは「中本さんが言うならぜひやってみましょう」と言っていただき、さっそくおてつたびのアカウントに登録してみたんです。

わたしが農家民宿を始めようとしていたところだったので宿泊場所も提供できるし、ちょうどいいタイミングだったんですよね。

中本さんが借りた一軒家を、おてつびとの宿泊場所として活用。当初は、農家民宿を始めるためにDIYをしながら整備しているところでした

おてつたびを利用する際に工夫したこと

2021年のGWに、はなきファームでおてつびと(おてつたびの参加者)を受け入れ始め、現在までに15名を受け入れています。

河内晩柑は初夏に旬を迎えるので、GWのおてつたびでは収穫作業などをやっていただくことにしました。

わたしの方では「旅のしおり」を作ったり、善家さんと交代しながら宿と農園の送迎を行ったりしました。

愛南町の紹介やアクセス、おてつたび期間中の流れなどをまとめた「旅のしおり」を作成

最初の頃は張り切りすぎて、毎日BBQや観光に連れていったのでこちらの体力がもたなくて(笑)今はおてつびとさん同士で楽しんでいただけるよう、あえて介入しない日もつくっています。

お昼はこちらで用意して、基本的に朝と夜は自炊をお願いしています。

おてつたびの魅力は?

おてつびとさんとの交流が楽しいのはもちろん、彼らが愛南町や河内晩柑の濃いファンになって、深く繋がり続けてくれるのが嬉しいですね。

今まで15人のおてつびとを受け入れてきて、なんとそのうち5人が愛南町を再訪してくれています。

東京で実施した河内晩柑のスイーツイベントに足を運んでくれた方や、自身のアルバイト先のお店で愛南町を紹介するイベントを企画・開催してくれた方もいるんですよ!

愛南町で密な時間を過ごすうちに、家族のような関係になって、帰ってからもSNSで繋り続けていますね。愛南町のことを一緒に考えてくれる人が全国にいるのは本当に嬉しいです。

おてつたびの利用を検討されている方へ

日本全国各地、どの地域にも魅力はあると思っています。おてつたびという地域に人が来てくれるきっかけを使わないのは損だと思いますよ(笑)

おてつびとさんは地域の人と働き、関係性を築いてくれます。

善家さんのお宅でおてつびととパーティーをすることも。左上が中本さん
園地でのんびり休憩しながら交流

おてつたびに登録すると「ミートアップ」などのイベントにも参加できるので、どんどん参加してみるといいと思いますよ。オンラインイベントでたまたまお話した方が、愛南町に来てくれたこともありますし。

地域おこしに興味がある方は、ぜひおてつたびを使い倒して(笑)各地域を盛り上げていきましょう!

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【取材・執筆:やまくぼ(おてつたびライター)】

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