【調査員の行動】お寺に税務調査がやってきた【番外編#1】
二日目、怒涛の調査だった。
織田調査員は預金通帳を睨みつけ
担当調査員は法務日誌を睨みつけ
孤独の調査員は経費の出納帳を睨んでいた。
孤独の調査員が、
「ん?このエアコンってなんですか?」
リフォームの際に、エアコンを新しくした。
これが大変で。
全部で六箇所の新設したがまだ足りない。
孤独の調査員が指摘したエアコンは
一階部分、寺のエアコン。
孤独の調査員「見せてもらっていいですか?」
と言うので、奥の部屋へ案内する。
孤独の調査員は領収書に書いてある品番とエアコンの品番を確認しているようだった。
孤独の調査員「品番合いませんね」
私「え?」
どうやら2階のエアコンとごっちゃになっていたようだった。購入も設置もバラバラなので混ざってしまっていた。
私「上のエアコンの領収書かもですね」
孤独の調査員「2階いっていいですか?」
(まじかよこいつら、、、)
私「家族いるんで、、、」
孤独の調査員「ならいいです」
(さすがに断れるかw)
私「じゃ代わりに私が見に行きます」
案の定、品番が一致。生活部分のエアコンがお寺に経費計上されていた。
孤独の調査員に報告すると、
「そうですか良かったです」
と、いそいそと寺務所に戻っていった。
本来であれば追徴課税ものだが、
お咎めなしであった。
一体何が追徴課税対象になるのだろうか、、、
お寺に税務調査がやってきた 番外編#1