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逃げなさい、その温かい庇護の下から。――異種格闘技型朗読劇「TAMERS」の感想と、モチーフになった「人形の家」との比較。
序文 先日、よみうりホールにて公演された、異種格闘技型朗読劇「TAMERS」を拝見しました。『異種格闘技型』というのは『異業種のみなさんが集まって』という意味らしく、俳優さんの他に声優さんや芸人さんも一緒になって台本を読むことで劇にするといった試みです。芸人さんとしてはシソンヌさんらが参加していらして、特にじろうさんの演技はかなり役に入り込んでいらっしゃったように思います。 表題にも書いた通り、本作「TAMERS」はイプセンの「人形の家」という脚本を現代風にアレンジしたも