私の人生はこれでできている。
ワタクシ地方、梅雨入りして、梅雨だーというここ数日のお天気です。気持ちを置き去りにして、季節はどんどん・・・
#私を構成する5つのマンガ のお題に参加しようと思っている間に、そう、月日は流れ・・・あれ、もう終わっちゃったのかな。
でもせっかく、表紙画像を作ってもらったので書くことにします。
好きなマンガ、ではなく、構成するマンガなんですよね。なのでこの5作品。今の私はこれで出来上がっています。
学校の図書館にあって、予約の嵐をくぐり抜け読んでいたあさきゆめみし(大和和紀)。
もともと、母の仕込みで小学生の時に百人一首を全暗記して以来、和歌とか平安時代とかが好きだったんです。そんなで目に留まった作品。
へー、源氏物語がマンガになってるんだ。と借りて読み始めたものの、図書館の本は激戦。新刊が出ても、なかなか手元には来ません。
とうとう我慢ができなくなって、自分で購入し、そこを起点にさかのぼって揃えて行きました。確か、明石くらいだった気がする。
そして、新刊発売日には、下校を急ぎ、本屋さんへダッシュしていました。
最後、宇治十帖が終わったころにはすっかり社会人でしたが、やってることは学生時代と変わらなかったのがミソ。
あぁ!宇治十帖って確か、始めるまでに少しブランクがあったんですよね。源氏の君が亡くなって、あさきゆめみし自体、終わるつもりでいた、という感じだったような。私、ちょうどそのブランク時に受験生で、面接用に用意していたネタのために、まだあさき~で読んでいない(書かれていない)=詳しい話の分からない宇治十帖だけ円地文子訳を読んだのでした。思い出した。さすが、手抜きの女王は10代の時からだったのね。
とにかく、読みながらいちいち物語にトキメキ、絵にトキメキ、読むのに時間がかかりました。
マンガは、まず話を楽しんで、それから絵を細かく読むようになったのは、あさき~を読んだ時に自分で無意識にやっていたルールな気がします。それは今も、他の作品を読むときにもやっています。
平安時代の世界や、そもそも日本史が元々好きだったところに、これで拍車がかかり、京都旅や神社仏閣巡りや、着物が好きなことなど、今の趣味の大半はこの作品がきっかけです。というわけで、私を構成するマンガの一つに選んだというわけです。
あ、長すぎた。次はもう少し巻いていきます。
これを無しには私という人間は語れない、ベルサイユのばら(池田理代子)。
ベルばら=宝塚歌劇、ですわよ。宝塚ファンになったきっかけがそもそもベルばら。私の人生を語るに宝塚は欠かせない。その入口がベルばら。というわけです。
とはいえ、マンガのベルばらをちゃんと読んだのは、宝塚観てからなんです。購入した愛蔵版(おおきいやつね)の帯には、1991年月組公演のスチール写真が載っています♪
宝塚のベルサイユのばらが観たい!と漠然と思っていた高校生時、地元で公演があると知り、いろいろ頑張った、けど観れなかった。そしたら、東京でやるんだって、との情報が。で、友人のおばあさま(宝塚ファン)がチケットを劇場に買いに行ってくださり(昔は窓口で買えた、いい時代だ…)、そこから今に至るのです(←言いたいことの3%くらいに押さえた)。
内容は今更わたくしごときが語ることもありませんが、フランス革命のお話です。
ベルばら=男装麗人・オスカルさまと思われがちですが、主役はマリー・アントワネットです。と、マンガを読んで初めて知りました。とはいえ、登場人物みんなが魅力的ですから、宝塚でも、○○編といろんな切り口で何作品も出来たわけですね。
数々の名セリフも、ほぼ原作通りで、私の日常に溶け込んでいる物も数知れず。そして時にアレンジもされたりする(宝塚ファンの日常あるある)。
フランス革命はベルばらで覚えました。そこから派生してヨーロッパ史が好きなのも、ベルばら由来。
1作品目に挙げたあさき~が日本史で、ベルばらが世界史。私の歴史好きを加速させた2作品でした。
中学入学したての頃、塾で一緒になった同級生Tさんが読んでいて、それ何のお話?と見せてもらったのが、闇のパープル・アイ(篠原千絵)との出会い。小学校の時はりぼんを愛読していたので、もっぱら集英社ばかりでしたが、この出会いが小学館にも幅を広げるきっかけに。
それ以上に、その同級生Tさんとのつきあい・・・ではなく、Tさんが借りていた貸し主Rちゃんとの、その後のつきあいのきっかけとなりました。マンガきっかけで仲良くなって、今に至る30年越しのお付き合いとなりました。人とのつながりってどこに落ちているかわからないものです。
余談ではありますが、このRちゃんは、上記ベルばらの回に登場する友人です。闇のパープル・アイが、そのままベルばらにもつながるという・・・嗚呼、我が人生。
小学館のマンガ・フラワーコミックスは、集英社のりぼんと比べ、大人だなぁと思いながら読んでいました。小学生の時がりぼん、りぼんの定期購読を止めて中学生になって出会ったフラワーコミックス。私、少しオトナになったわ、と思っていました。今になってみると(大人目線とか時代の変化とか)笑っちゃう感覚ではありますが。
闇の~から始まって、結局私は今に至るまで、篠原千絵作品はマンガすべて買って読んでおります。小説・還ってきた娘も買って読んでおります。借りて、から始まった篠原作品も、結局すべて自分で持っていないと気が済まないのね。そして、現在進行中の夢の雫、黄金の鳥籠は、Rちゃんに貸しているという始末。なんというオチ。
ただ、私の中では、ピークは天は赤い河のほとりだった気がします。新刊が出るのが楽しみで楽しみで、という感情は、この辺りまでで、今は義務で読んでいる感が無くもない。
久しぶりに霧の森ホテルは、なかなか良かったな、と思ったのですが、これも単発で掲載があるだけで、単行本(というのか?)になっているのは2巻のみ。そもそも、1話完結の物語なので、終わりはないんだと思います。そんな設定も好きだったので、続きを、というか、新しい話が読みたいです。夢の雫、よりも霧の森の執筆を、是非。
と、闇のパープル・アイの内容には全く触れないまま、終わりたいと思います(爆)。
少女漫画の金字塔・ガラスの仮面(美内すずえ)。大人になってからこれにハマるとは・・・
学生時代に、オンタイムで読んでいた同級生たちが、ハマって教室でごっこをやっていたのを白い目で見ていました。エチュードで、小鳥を指にとまらせる、あれ。
なんのきっかけで大人になってから読み始めたのか、今一生懸命考えているのですが思い出せない…昔のことはよく覚えているのに…と、老化を感じるお年頃。
文庫版が発売されて、さらにそれが何巻も出ていて、さらにさらにそれを中古で買って集め始めたんです。新刊で買ったのは、最新刊から5巻くらいじゃないかな。
さすがにもう、ごっこはやりませんが、同級生たちがやっていた気持ち、今ならよくわかります(笑)。
ベルばらとは違って、台詞などが日常づかいするわけではありませんが、いろんな感覚が、あ、あの話のあの時の感覚だ、と思うことが、日常生活で多々あります。というわけで、この作品も私を構成している、ということになるのです。一番、「!」と思ったのが、劇団四季のライオンキングを観た時に、王であるムサファが死んでしまったことを、群れのメスライオンたちが悲しむシーン。無言で、目から紙テープのようなものがつーっと出るのですが、それって、狼少女ジェーンの中でマヤが身に着けた、“無”という野生のものの悲しみの表現だ!と衝撃を受けました。ライオンキング観劇中、客席があのシーンで笑ったんです。確かに見た目は滑稽。けど、あんなに悲しんでいるシーンで、なんで笑ったりできるんだ、と、一緒に泣いている私には理解できませんでした。
マヤから学ぶことも多いのですが、そもそも私は亜弓さんファンです。劇中の一番好きな作品は、カーミラの肖像。観劇したい!舞台作品としてもそう思うほど好きなのですが、お稽古場でのプロセスも好きだわぁ。亜弓さんの好きな部分がたくさん見られるのが、あの作品の場面です。
まだ連載中のこの作品。あの問題はどうなるのか、あの人はどうなるのか、そしてどんな終わりが待っているのか、まだまだ私の想像駆りたて続けてくれています。
結婚してから知ったとりぱん(とりのなん子)は、夫の愛読書です。
このマンガ、四コマと侮るなかれ。一つの宇宙のような気さえします。作者のとりのなん子さんご自身の世界、すごいです。読んでみて、それがあなたの体質に合うか合わないか、というくらい、賛否が分かれるんじゃないかな。ちなみにわが家の価値観は、ほぼとりぱん由来。わが家は、上記で言うところの“体質に合う”だったのです。
東北のとある街に暮らすマンガ家さんの暮らしを切り取ったお話です。エッセー、とは違うんだな。なんと言うのが最適なのか・・・。
庭に集まったり、外で出会ういきもの、そして自然との物語。でも、自然との、とはいえ、妙に人間的(人工的?)だったり、逆に宇宙的だったり。それも全部含めて、それが作者の日常。そんな内容です。
と、私がこうして書けば書くほど、なんちゅーマンガだ、と思えますけど(笑)。私の表現力が足りないのか、それとも作品自身のスケールが大きすぎるのか。
食事をとる時の「いただきます」という言葉は、ごはんを作ってくれた人や、食材を作ってくれた人に対しての感謝の言葉ですが、そのもっと向こう側「命を、いただきます」と言っている。というような次元のお話が、日常が描かれているなかに、さらっと織り込まれている。
これに出会って、人間以外の世界を見る目が圧倒的に変わりました。鳥の名前もたくさん覚えました。というわけで、私を構成する5作品目です。
マンガ、好きです。小説や映像も好きだけど、マンガはマンガとして好きです。画がね、すごいな、って思うんですよ。絵心無いので。なので、物語が好みなのが一番ですが、やっぱり画に引き付けられるものがないと、そこまで読んでいて熱が入らないです。あー、画がもっと良ければ(私の好みなら、の意)いいのになー、と思う作品はたくさんあります。
あ、逆もあるかな。本の挿絵がすごく素敵だったので、そのマンガさんの作品を読んでみたら、話が薄くて悲しかった例。
そう考えてると、両方がマッチする、もしくはどちらかを超越するくらいすごい、ような作品が好きなんですね。私って。
ちなみに、無人島へ行くのに一作品だけ持って行っていいと言われたら、迷わずガラスの仮面にします。冊数多いから重そうだけど。無人島で小鳥のエチュード、やるんだー。
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