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おてんばとプログラミング、むだなこと

MOOCでマーケティングの基礎を見て、「ストラテジー」という言葉しか覚えられなかったということを書いた。

プログラミングをやってみようと思ってやってみたことがある。3、4年前だった。コロナ以降だ。最初はやはりMOOCだったけれど、入門者には、講師のお話しは難し過ぎた(少なくとも私にとっては)。マーケティングの時とは違い、英語ではなく日本語だ。

しかたがないので、『独学プログラマー』(コーリー・アルソフ  清水川貴之監訳 日経BP社)を買った。初心者のくせにPythonの本なんか買ってしまった。C言語とかやったほうがいいのでは?と自分でも思ったけれど、C言語って今も使っているのかわからなかったので、なんかイケてるっぽいPythonなんか買ってしまった。

さっき、本を開いたら付箋紙が貼ってあり、きちんと何か書き込んでていた。当時まだ几帳面な字を書いていた。本を開いてパソコンに向かっていた時のことを薄っすらと思い出した。

Hello, World !

あんまりあっさり出てきたので、びっくりしたのだった。
なぜか中3の時に『パソコンサンデー』を視聴していた(40年以上前)。あっさりこんなものが出てきたら困るだろ。そういうのって、ドラえもん初登場の時ぐらいのインパクトがあるものではないのか??

それで同じことをカタカタカタカタと何度も繰り返した。

Hello, World !

本のとおりにやっていると、100回表示されたりもする。
感慨も何もあったものではなくて、淡々と出てくる。

在宅勤務中の夫がお茶を飲みに現れ、何かわからないことでもあったのかと尋ねてきた。

「この"Hello, World ! "が何度も出てくるのよ」
「なんでこんなにあっさり出てくんのさ。おかしくない?」

とムカつきながら答えると

「これ、書けてる。"Hello, World !" って出てるでしょ」

と。

あ、そうなんだ。なんだか私が子ども頃に考えていた未来なんてもうとうに越えているんだよな。いろんな意味で。何もかも。越えているのかな。ほんとに。空飛ぶ車とかまだできてないじゃん。いやもうできてるのか。なんでもいいや。なんか軽い未来だな。

フクザツな気持ちになった。それであっという間にやめてしまった。
だから、プログラミングもPython もやったうちに入らない。

なんだかむだなことばかりやって、このまま時間を浪費して生涯を閉じるのかー。

またむだなことことすると思う。

一緒に暮らしていた祖母が、

「何度読んでも忘れるから、何度も楽しめる」

とお気に入りの本に囲まれていた。横溝正史と江戸川乱歩のおどろおどろしい表紙の本ばかりだった。小栗虫太郎はお気に召さなかったみたいだった。
祖母のことは好きではなかったけれど、私はまあ祖母の孫なんだなと今はつくづく思う。

もしかしたら、ライチ、自分で作れるかな。
ライチの腕の中で私が死ぬかもしれないな。
あるいは、ライチの肩に載って出掛ける。そちらのほうがいいな。

We can run for D.X. Star (NEU ROMANCER 、宙也)

De+LAX の歌を聴いていた時からこのD.X. ってなんじゃらほい、と思っていたけれど、しばらく前まで言われていたDX化とは違うんだろうな。

むだなことむだなこと重ねて夜も更ける。

(写真  しおりが挟んであるのでここまでは読んだみたいです)

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