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ワールドトリガー感想 245話 ジャンプSQ10月号
「メガネ以外に共通点なんかあんのかよ?」と突っ込むカナダ人から始まる平凡メガネ比較から。
危機感から成長の機会を求めていくところが若村の応援したくなるところである。
個人の才能に限って言えば明確に若村のほうが上、でも、もし香取隊に修が入っていたら今より順位を上げることができていただろうとヒュース。
個人の力が低くてもチームを勝たせるだけの何かが修にはあり、それが若村との違いになるわけだがそれは一体なんなのか?
その問いに1コマ余計に費やし思考するヒュースに笑う。
若村曰く、修は「器用」な方ではなく自分と同じ「地道」な方だと思っていたらしい。
そこでヒュースはその地道な半年に渡る訓練で何を得たのか聞く。
その問いに対して、技術と知識と返しヒュースは違いが分かったと言う。
しかしその説明を渋る、得るもんないし、メンタルやられるし、そもそもどういう意図で犬飼が教えていたのか分からないので下手なことは言えないと
律儀に犬飼に了承を取りに行くの真面目~軍人って感じ。
前回の記事に若村との違いを書いたけど、修には目標があり、その目標には明確な「期限」がある。
その期限内に目標を達成しなければならないので、行動の効果量を常に考えて動いているが、そもそも若村の目標は?明言されたことってない気がする。
もっとランクを上に上げたい?だから半年間地道に犬飼に弟子入りして訓練してきたのかな?
問いに対する返答である技術と知識は、R4で修が風間から受けた説教を引用すると「皆が当たり前にやっている努力」になる。
であるなら、その行動の成果はもっとずっと先にあるんだと思うんだよな。
でも、修には先を待てるだけの時間がなかった、だから「チームを勝たせる具体的な手」として、チーム戦術とこのカナダ人が加入した。
なので、改めて修との違いを一つ述べるなら、「明確な目標」ってことになると思う。
目標がそもそも違うが故に、これまで修がやってきた行動は若村にとって再現性が全くないから、得るものがないっていう意見にも納得。
風呂上がりでウェットになった結果謎の色気がある犬飼による訓練の解説。
通常の訓練をしながらの意識の分配の習得、ガンナーは直接敵を倒すのではなく相手を動かして局面をコントロールするのが仕事なので、「敵を狙い撃つ」という作業と平行して相手の動きから情報を取り続ける必要があるということらしい。
FPSのゲームをやっていても、エイムやキャラコンといった身体操作がある程度自動化できた段階で、ようやく相手の動きや周囲の状況に認知を分配して、有利な状況を作っていけると感じた経験があるので実に納得のいく説明だった。
シューティング系のゲームと親和性あるよね、ワートリって。
葦原先生もそういうゲームやってんのかな?スプラトゥーンとかやってそう。
なぜ半年もの間その目的を伝えなかったのか?
濡れ犬飼曰く、若村に必要なのは「自分で考えること」だと ウッ…自分にも刺さるセリフ……
自分から動き出すのを待っていたと。
「直接伝えろや!」というツッコミが入るが、若村は自分で考えるより、正解を探したがる性格らしい。
花を育てたことがないから貰っても枯らせて終わりって例え中々残酷だな。
「ヒュースを選択したのも、アドバイスを求めたのも自分が選んだんだし、へこまされるのもいいかも」と師匠。
「わかるように教えてやればいいだろ」と影浦からも突っ込まれるが、犬飼は自分がいなくなった後も一人で戦い抜けるようにそういう方針だったらしい。
ここの表情アンニュイだし、なんかしっとりしてるし、見たことない雰囲気で色気ヤバ。
二宮絵馬の話し合いのときも思ったけど、鳩原関係で揉めてる2隊な上、個人的に好ましくないと思っている相手なだけあって、これを切っ掛けになにか進展がありそうでいいなって思う。
自分の誕生日の翌日に失踪されたわけだし、鳩原に対して犬飼も思う所があったのかな?とも思わせる表情だった。
話を聞き終えて毎度毎度の若村モノローグ反省会。
「半年も俺はなんて無駄な時間を」ではなく「犬飼先輩の時間を半年も奪った」と考えるところに若村の人の良さが出てるなぁ。
若村の境遇とか自身の反応、向けられる態度とセリフがそのまま自分にも刺さるようで苦しい時間が続くぜ……