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数値目標は必要か?

こんにちは、大手町くずろうです。

「数値目標(売上とか利益)はなぜ必要なんですか?」「売上ってどうして上げ続けないとならないんですか?」みたいな話でモヤモヤすることがある、今日はこれを考えてみたい。

目標は必要なのか?

いきなり話をそらしてしまうが、では、ご自身のキャリアを考えるときにはどうしているのか?みたいなことを考えてみてほしい。

おそらくみなさんなんらか「目標を設定」し、「現状を把握」し、そのギャップを埋めるための戦略というか方法を考え、実行し、進捗をみて軌道修正していくということを自然にされているようにみえる。スキル面についてはTOEIC800点とか具体的な数値目標を置く場合もある。

ここにおいては「目標がなぜ必要なのか?」みたいな問いかけをしてくる人はあまりいないような気がしている。

目標は必要なのか?(その2)

さらに話をそらしてしまうが、個人の資産形成において「なぜ投資をはじめる必要があるの?」みたいな話を聞かれることもしばしばある。

これも、実は同じような話であり、なんらか将来に必要となる資金(目標)があり、現状の資金をわかっていて、そこにギャップがあるのなら、それを埋めるためにどうしたらよいのかという手段を考える。

というだけの話であって、おそらくその手段は「収入をあげる」か「支出を抑える」か「運用(投資)する」かの3つくらいに分類される。

だから、支出を抑えて自身の収入だけでなんとか目標(額)に到達できるなら、あえて投資はしなくてもいいし、興味がもてなければそれについて考える必要もない。

そうでないのなら、「収入を上げる」、「支出を抑える」以外の第三の選択肢である投資について検討すべき、という話になる。

時を戻そう

「数値目標(売上とか利益)というのはなぜ必要なのか?」。その答えは「経営戦略を考えるため」というのはどうだろうか。

もし、もっと会社を成長させたいとか社会的インパクトある会社を目指したいという欲求があるなら、数値目標を定め、そこに向けて、現状とのギャップを把握し、経営戦略を立てようという話になる。しかし、数値目標がなければ戦略のたてようがない。

ただし特に目標などなくても困らない(成長の)仕組みが確立されているならば、あえて目標など立てずにその仕組みを利用して自然体でやっていけばいいのではないかとは思う。あるいは「売上や利益以外の目標があるから必要ない」というのは答えになる気がしている。

では、数値目標はどうやって決めるのか?

さくっと3年とか5年後の目標を置いてみて、それに到達するための経営戦略を真剣に考え、もっとストレッチできそうなら、より高い目標にする、というようなことでよいのではないかと思う。

実際、私は、創業から10年が見えてきた頃くらいの時期(いまから10年前くらいの頃)には、「創業10年で売上10億・営業利益10%」みたいな数値目標を、キリがいい、という理由で決めていた(提案していた)、笑。

とはいえ、売上を維持するというのも大変であり、立派な目標である、なぜ毎年売上を上げつづけなくてはならないのか?というご質問もありそうだ。

「同業他社(競合)が頑張るから」ではだめだろうか、笑。例えば、もしとある会社がDX(デジタルトランスフォーメーション)のビジネスをしているとする。そのDX市場がもしこれ以上成長しない現状維持市場であるなら、あるいは売上は上げ続ける必要はないのかもしれない。

ただ、DXは高成長領域であり、例えば仮にDXに50%近い市場成長率があるときに、売上成長をしないならば、相対的にこの会社の影響力(シェア)は小さくなり、これを何年も続けるのなら、売上水準は変わらずとも企業存続危機になりえる、みたいな。


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