プラシーボ効果
人間の体にはまだまだ解明されていない未知の現象がたくさんあり、その1つに"プラシーボ効果"というのがある。ネットで調べてみると、
実際にはなんの治療効果もないはずの薬を飲んでいるのに、効き目があるのだという心理が働いて、本当に症状がよくなることを言います。
とある。
一方、日本には昔から"病は気から"ということわざがある。こちらは「気の持ち方一つで病は良くも悪くもなる」という意味で、看護師だった母親からも小さい頃よく言われていたものだ。これもまさしくプラシーボ効果と共通するところがあるように思う。
プラシーボ効果とは違うかもしれないが、例えば、子供が嫌いな食べ物があったとして、そのままでは拒絶反応を起こして全く口にしないものでも、すり下ろして何も言わずに差し出すと美味しいと言ってもぐもぐ食べたりする。この場合、嫌いで食べれないのではなく、食べたくない、という気持ちの表れであることが多い。
メカニズムはまだ解明されていないものの、経験則で"気持ち"が症状に何らかの作用を及ぼす、というのであれば、それを半ば強引にポジティブに捉え、日々の生活でも利用しちゃえばいいのでは?というのが私の考え。
高校生くらいのくだらない話になるが、めちゃくちゃ寒い日に、「寒い」という言葉を発するのを禁止し、むしろ「あったかい」という真逆の言葉を発することで、何となくあったかい気分になっていたのを覚えている。みなさんにも、同じような経験はないだろうか?
できるかどうか分からないことでも、面白そうだと思ったらひとまず「できる」と先に言って、"自分はできる"と暗示をかけ、後でやり方をせっせと考える、というのは自分にとってはよくあること。実際に"できる"と言ったことは、これまで大なり小なり何らかの形にはなってるから、このさほど根拠のない思い込み力ってのは自分にとっては大きな力となっているようだ。
一方「プラシーボ効果」の対義語は「ノーシーボ効果」。プラシーボ効果で、これだけポジティブになれることを実感してるだけに、ノーシーボ効果によるネガティヴ思考の連鎖は、負のスパイラルへの突入を意味し、考えるだけで恐ろしい。
スランプに陥った時こそ、プラシーボ効果を。要は、"気の持ちよう"で切り抜けられることは案外多いかもよ?!ってこと。