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永遠に寝ていたいが

やりたいこととやらなければならないことがたくさんある。楽しいことも楽しくないことも。なのに精神が身体の動きを鈍らせる。例えばあなたがものすごく空腹だったとして、目の前に好物が置かれたとする。その時迷わず躊躇わず手を伸ばして口に運び、咀嚼して嚥下できるだろうか。僕は今そんな状況なのに手を伸ばす気力さえ起きない。食欲が無いという話ではない。問題はこれが鬱に依る症状なのかどうかだ。お膳立てされている状況で自分にもそれを享受したいという欲求があり、にも関わらず億劫で体が動かない。

たったこれだけの記事(?)を書くのにも数日要した。観たい映画、やりたいゲーム、読みたい本と漫画は尽きない。時間はあるしそれらは全て既に手元にある。でも気付けば無意識に布団に潜り込んでいて、催眠音声を聴きながら目をつむって浅い睡眠を断続的に繰り返す。唯一の決まった習慣は服薬で、日付が変わる前に当日分は全て内服するようにしている。よって、辛うじて生活の中に朝晩の概念が存在している。なんとか日中の睡魔を吹き飛ばそうとコンビニまでよたよた歩く。新発売なのか知らないが初めて見るペットボトルのMonsterが2種類売られていたので買って帰った。少しだけ期待して飲んでみたけど両方とも不味かった。値段に見合わず悲しくて寝た。

しかし謎に行動的な部分もあった。今週一週間は完全に自炊しただけなのだけど、これは僕を知っている人にしてみれば大事件だ。一週間前にふらっと買い物にでかけたら突然料理がしたくなって、アホみたいな量の肉野菜を買い込んだ。冷蔵庫にギリギリ収まり切るだけの材料を前に、毎日献立を考えた。足りない材料があれば買い足した。完璧主義なのと不慣れなのが相まって何時間も調理に費やした。見た目も味も悪くなかった。しかし残念ながら、数日前に自炊は今週いっぱいだけで以降は今まで通り偏食スタイルに戻そうと決めていた。とどのつまり、僕は健康に目覚めたわけでもなく自炊で節約しようとか考えたわけではなく、何故か大の苦手の料理が突然したくなっただけなのだ。

さっき終えた調理で買ってきた食材を綺麗に使い果たした。それを夕食に摂って僕の料理週間は無事に終了した。不思議なこともあるものだ。明日からまたエナドリを飲み納豆ご飯を食べつつ映画にでも没頭できる日が戻ってくればいいのだが。まったく、慣れないことはするものじゃないな。

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