終わりのないまどろみと眠りを行き来する
朝5時に起床してお茶を飲む。明らかに寝足りないが、眠気覚ましにYouTubeを徘徊してめぼしい動画が無いか確認する。過度にレコメンドされたホーム画面はすぐに飽きをもたらす。
最近は90'sあたりのOldschool HIPHOPを垂れ流すのがマイブームで、横ノリのビートがぼやけた意識に心地良い振動を与えてくれる。ふらふらと揺れながらお香を焚いて、徐々に意識が湿ってくる感覚を楽しむ。音楽はそのままに、おもむろに二度寝(?)の体制に入る。すっかり寒くなった部屋で布団に包まる怠惰な感覚は気持ちがいい。夜に睡眠薬を飲んだ後よりよっぽど寝付きがよい。しかもその眠りは比較的短い割に脳をすっかり休めてくれる。目覚めの瞬間に真っ先に五感を刺激するのがHIPHOPというのがなんとも贅沢でたまらない。枕元のスマホで時刻を確認する。場合によってはそのまま再三の二度寝を堪能する。ニートの特権である。こうして僕は意識下での無重力で旅に出る。
しかしながら先日就職が決まってしまった。長い無職生活を送ってしまったため若干の不安と後悔に襲われているが、いずれは働かなくてはいけない。いつだか書いたが、「結局のところ就労とはお金を得る手段以外のなにものでもない」のである。やりがいとか社会貢献とかはクソ喰らえの詭弁で、世の中のほとんどの企業は存在意義がない。特に不安を煽って購買を扇動する類のコマーシャリズムには反吐が出る。YouTubeにもそういう動画が溢れている。世も末だな。残念ながらそういう輩は淘汰されないだろう。刻々と変化していく世の中について来れないバカはいなくならないからだ。とはいえ残念ながら僕もその機構の一部である。よもやテクノロジーについてのリテラシー偏差値が50を切っているようなことはないだろうが、一介の小賢しいバカだ。せいぜい小銭を稼いで身の丈に合った幸せというものを謳歌しよう。
その前にあと少し、好きに眠らせてほしい。
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