〜夏に思ふこと〜
あちぃね。毎日。
あ、どうもおけちゃんミでございますけれどもええ。
季節は梅雨終わり。ジメジメアチアチでエチチな気温ですが、いかがお過ごしなんだ…おまんたち言うてますけども
今回のお話は「夏に思ふこと」ですね。はァい。ちょっと気取ってみました。「思う」じゃなくて「思ふ」ってね。本題行きます。
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幼い頃のおけちゃんミは、夏って季節がどうも好きになれなかったんですね。元々冬生まれだからかも知れないですが、ジッ…としてるだけで背中から汗が滲み出るのがどぉ〜も気持ち悪くて仕方なかったんですよ。
超絶根暗のド陰キャだったおけちゃんミのルーティーンは、涼しい部屋でウルトラマンのヴィデオを見てお菓子を食べてぐうたらする。これが今までの鉄則だった訳ですよ。やれプール開き? 肝試し? 女の子友達と公園でお遊び?
カッカッカ!!!!!! 声を大にして笑ってましたね。まぁお察しの通り…女性の友人はその時いませんでしたし、仲の良い男友達はメンヘラのド陰キャって言う絶望のフルスロットル。
幼少期の自分は、部屋の外に怪物がいる。なんて空想を広げて頑なに外に出る事を拒んで、日夜ぐうたら生活を続けていました。ね? 小さい頃はお外で活発に遊ぶ事がセオリーだ!って思っていたのですが、今となってみては、その経験が少しだけ陽キャに浸ってたら何か変わっていたのかも知れないと後悔する時もあります。
まず陰キャからすると「陽キャって何?」
人生に課金したら変わる?? ってぐらい180°違う世界の人間って思ってましたしね。女性友達多いし、自分が気になってる女性と仲が良いし! なぁんて幼少期は思いましたけど…安心しろ。顔立ちは良くなって来るからな。俺←は?
ともあれ、夏って季節は自分にとって負のイメージが多い季節な訳ですねぇ。
前振りはここまでにして、本題は少しシリアス。あなたが夏に見たい(もしくは見た)作品の中で、上位を占めているのはどんな作品ですか?
今回お話するのは、私が確かに脳裏に焼き付いて離れない「戦争」に関する…お話です。
かなりの長文になります。気分を害する場合もございますので、注意してお読みください。
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防空壕で息を潜める家族がいました。4人家族で服はボロボロ。顔には煤のような泥のような…黒い汚れが目立ち、ブルブルと震えていました。
そこで父親にあたる人物は、おもむろに何かを取り出した。それはビンのような形をしている「手投げ弾」…現代で言う「グレネード」でした。
自決用に持っていた父親は、近づく大量の足跡を聞くと「元気でな皆」と一言声をかけて地面に叩き付け、激しい光と共に爆発した。
幼い頃の俺は、こんな惨劇をテレビで見ていました。言葉に出来ない苦しさと悲劇。自分と同じぐらいの年齢の子が母親に縋り、最後には四肢の全てが吹き飛ぶ程の衝撃で命を終わる。
この時の記憶が、今も本当に離れません。
そこから自分は夏になると「自分の死」と言うものを考えてしまうようになりました。B29の猛烈なプロペラ音。空中を飛ぶセスナ機も同じ様な音を立てるので、その音を聞くたびに体の震えが止まらなくなり、「死にたくない…死にたくない…」と独り言を呟くようになってしまいました。
成長した今はこんな症状は無いですが、やはりその音を聞く度に背筋がゾワッ…と震える事もあります。
命について考え始めて分かったのは、"平和ボケ"と言う言葉がどれほど自分達の首を締め付けているのか。って所です。
平和なのは嬉しい事です。この平和が保ててるのは、望まぬ死を国の為に捧げた人達によるものと心に決めつけております。
皆様にとって、平和ってどんな感覚でいるんでしょうか。先に述べた通り、ウルトラマンが好きな俺は常日頃怪獣に脅かされる世界を見てきました。安息の地って言うのは有り得ない。自分が住んでいる家の真下に、もしかしたら怪獣が眠っている可能性だって示唆される。そんな怖い世界での話…あくまで空想上のですが、怪獣を敵国と考えていた当時の人達は、耐え難い程の恐怖に見舞われたのではないでしょうかね。
ちなみにですが、本題に入る為に差し込んだお話の主人公は別です。家族はあくまで"戦争"と言うものが悲惨であると視聴者に与える為の味付け(言い方は適していません)に過ぎません。ただ、家族4人が壮絶な死を遂げたとて、場面も、時間も、それがサッパリと、当たり前のように過ぎ去る事が自分にとって腑に落ちない…気持ち悪い感覚に陥ったんです。
これが当たり前。
生きていく上で必要不可欠な"経験"ってやつが、死を持って償われる事は無いと思ってます。だってそうじゃないですか。あっさりですよ?
そう。脆いんです。人間って種族は。
自分の死を想像するって相当病んでる時じゃないと思いませんよね。死ぬかも知れないって思う事はあっても、それが自分の望む死であったとしても、まだ死にたくないと足掻きますよね。しぶとく虫のように。
前回の投稿をご覧頂いた方は、この内容をここまでお読みになって矛盾に気付くと思います。
おけちゃんミよ…前は長生きしたくない的なニュアンスで文を綴ってたじゃん…
今回語っているのはまた別の話。まだ自分は人生を半分にも満たしていないケツの青い若造です。まだまだやりたい事が沢山ある訳です。
ただ"戦争"と言うコンテンツ…一部では"ビジネス"と考える人もいるこの世の中で、自分と同じ年代の人や下の人,ご年配までが【望まぬ死】を遂げた。
夏の大きな入道雲を見上げながら思ってた、"自分の死"と言うもの。漠然としたモノに対して自分なりの答えは、まだ出せていません。額から滴る汗の粒やジメジメとした空気。
夏になると思ふ。肌に付き纏う不快感が"死"を連想させる…まるで死神が手招きしているような…そう考えてしまう訳です。
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皆様は自分の命をどう捉えていますかね?
おけちゃんミは「今が凄く楽しい!」と考える事で、その恐怖を和らげています。残忍なゲームをプレイしているとは言え、やはり"死"は怖いものですからね。
本題からズレましたが、夏って戦争映画やりがちなんですよね。代表的な戦争映画と言えば「ターミネーター」。AIが人を殺すとはよく言ったものですが、近代ではAI搭載の戦闘機が内戦で使用された。なんてお話も出てるぐらいですから、着々と進んでいるようで怖いです。
後は日本のアニメ映画でありますよね。皆様の記憶に新しい…スタジオジブリ作「火垂るの墓」です。主人公:清太視点で戦争の悲惨さを描く事で、トラウマを植え付けるレベルの凄惨な世界を見せてくれました。映画開始時のセリフも特徴的ですよね。「僕は死んだ」って入るんですからね? いきなりバッドエンドからのスタートってもう陰鬱じゃないですか。でも、そうなんですよ。陰鬱になってしまうんですよ。争いって。
戦争と言うのを別の視点で描いている映画もあるんですよね。それが「スタンリー・キューブリック監督」作の「フルメタルジャケット」です。戦争の悲惨さと言うよりも【戦争に駆り出す人が狂気に堕ちるまで】を描いた作品です。もう皮肉たらったら。哲学的と言うのか何と言うのか。"見る文学"と呼ぶに等しい作り方をしてるんですよ。訓練から始まって戦争に終わる。もうこの時点でやばミ沢でしょ?
長くなりましたが、いかがでしたでしょうか?
中々目を向ける事が無い【自分自身の命】について今回はお話致しました。他者の命について触れる機会の多いお医者さんや看護師さんは、命の軽さや重さを一番熟知していると思います。医学知識が何にも無い俺が言える事ではないですが、毎日本当にありがとうございます。貴方達のおかげて本当に自分が延命出来ています。あ、重い病気にかかってる訳じゃないですよ(;´'-'`)?
今のご時世。東京では四度目ともなる緊急事態宣言が発令され、より一層命を大事にして欲しいと思っています。関西圏の方もどうかお気を付けて。
あの時…おけちゃんミが入道雲を見ながら考え耽っていた【命】について、この際考えてみてはいかがでしょうか。皆様が笑って過ごせるような未来を、自分達で作り上げていきましょう。命ってのは一つしかありませんからね。
最後までお読み下さりありがとうございました。これまでのお相手はOKROOM支配人おけちゃんでございました! またのご視聴をお待ちしております。それでは皆様おつミ沢!