【90年代ロック名曲選】One Love - The Stone Roses
90年代を駆け抜けたロックの名曲たち。その魅力をサクっとご紹介♪
先日リアム・ギャラガーとジョン・スクワイア共作『Liam Gallagher&John Squire』がリリースされました。
それはもう90年代が蘇るファッ○ン・グレイトな出来でした!
詳しくは↓記事をご覧ください。
そんなタイミングなので、今回はジョン・スクワイアが在籍した伝説的なUKロックバンドThe Stone Rosesが1990年にシングルリリースした"One Love"をご紹介していきます!
アーティスト情報
知る人ぞ知る、説明は不要なほどですが、The Stone Rosesは、1983年に英マンチェスターで結成されたロックバンドです。
▼メンバー構成
・イアン・ブラウン(Vo)
・ジョン・スクワイア(Gt)
・ゲイリー・"マニ"・マウンフィールド(Ba)
・アラン・ジョン・"レニ"・レン(Dr)
1980年代後半からのマッドチェスタームーブメントの代表格として知られていて、従来のUKロックにダンス要素をビルトインさせた先駆者として、当時の若者を中心に爆発的な人気を得たレジェンド的なバンドです。
この後の時代を築くoasisなど多くのアーティストに影響を与えたことからもその功績は計り知れないものです。
特に1989年にリリースした1stAL『The Stone Roses』は大きな成功を収めるとともに批評家からも絶大な賛辞を贈られ、英ロック史に大きな足跡を残しました。
またその音楽性もさることながら、レーベルやメディアとの闘争はニュースとして日々巷を騒がす一方で、次のアルバム作品をリリースするまで5年もの歳月を費やしました。
そして2ndをリリースするもバンドメンバー間の軋轢が生じ、レニ脱退を皮切りにジョンと続き、なんとかメンバーを補充するも1st期の様なマジックは起こらず、惜しまれ1996年に解散となりました。
解散後は各々音楽活動を継続
イアン・ブラウン:ソロ
ジョン・スクワイア:The Seahorses結成→ソロ
マニ:Primal Screamに加入
レニ:The Loveを結成
そして2011年に奇跡の復活をとげ、フジロック'12やソニックマニア'13、単独'17で来日公演、2曲シングルを発表し次のアルバムリリースの期待が高まるも空中分解。。。
ざっとご紹介するとこんな感じです。
このThe Stone Roses、個人的にめちゃくちゃ好きなバンドのひとつで、1stはもちろんのこと世間的には不評な2ndも大好きな作品で、ことあるごとにこの2枚のアルバムを今でも愛聴しているほどです。
お恥ずかしいですが、最初はじつは聴かず嫌いだったんです。
というのもまずバンド名がなんか偽物みたいなB級的な臭いがしまして。。
ストーン = ローリングストーンズ
ローゼズ = ガンズアンドローゼス
この2つの偉大なバンドのパクリなんじゃない?と思っていて当時は名前だけで軽んじていました。
(昔はパチモンでプーマ→ピューマとか、アディダス→アディデスとかが普通に服屋さんに売ってたんで、それと似たような感じのイメージとして捉えていたんです)
そんな聴かず嫌いがハマったきっかけとしては、oasisが敬愛しているバンドということで、それきっかけでオンタイムで2ndを視聴したら、ギターがくそかっこよくて一気に2枚のアルバムを購入したことを覚えています。
1stのキラキラした感じと2ndのヘビーさどちらも好きで、両方に共通するグルーヴに心奪われました。
恐らく洋楽ロックを聴き始めてベースとドラムがこんなすごいんだと思った最初のバンドだったかもしれません。
ロックバンドの場合どうしてもメインをはるのはボーカルとギターになりがちですが、このバンドは三位一体ならぬ四位一体で、それぞれが素晴らしい個性を発揮している稀有なバンドでした。
"One Love"の魅力
"One Love "は1stリリース後につづくシングル"Fools Gold"の次にリリースされたアルバム未収録のシングル曲です。
"Fools Gold"が思いっきりファンクに寄せたオリジナリティ溢れるとんでもない名曲でして、それに続きリリースされたこの曲は、Fools Goldのファンキー且つダンサブルさに1st期のキャッチ-さをブレンドしたような、自然に体が動くし歌えるしの大名曲がこの"One Love"です。
燃えたぎる炎をバックに演奏するMVカッコよし!
マニの不穏なベースからはじまり、ジョンの軽快なワウギターが重なり、ヴァース・ブリッジ・コーラスと気の抜けた(←良い意味で)イアンのボーカルも曲調にフィットしています。
ドラムはレニではなくジョンがサンプリングしたものを曲入れしたという諸説がありますが、ダンサブルな曲調をドライブさせるエンジンとなっています。
なお、このシングル曲としてリリースされたものは3:30くらいの長さですが、ぜひ聴いていただきたいおすすめとしては、後の1991年にリリースされたコンピレーションアルバム『Turns Into Stone』に収録されているフルレングスバージョン7:40モノです!
こちらのバージョンではジャムセッションのようなアウトロが含まれていて、そこでの心震わす演奏が大好物なんです。
特にマニのベースが攻め攻めな感じでとんでもなくカッコいいものとなっています。
このバンドのアウトロで有名なものとしては1stに収録されている"I Am the Resurrection"で、ジョンのギターが無双しているそれはそれはとんでもないバケモノ級の名曲ですが、この"One Love"のアウトロはうねりまくるマニのベースがグイグイ引っ張っていきます!
イヤホン側でチューニングして中低音をブーストするとぶっ飛ぶこと請け合いです!(最近のイヤホンは多機能ですね)
ぜひご一聴ください!
ということで、今回はThe Stone Rosesの"One Love"を紹介しました。
世間一般には"One Love"というとボブ・マーリーを思い浮かべるかたがほとんどだと思いますが、自分の場合は完全にこっちの"One Love"です!
1990年リリースなのでオンタイムでは聴けていないものでしたが、もし当時聴いていたとしたら、次のアルバムの期待感が大いに高まるものとして胸躍らせたんだろうなと容易に想像つきます。
そんな大好きな一曲のご紹介でした。
ではまた。
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