お楽し森の学校2021 1日目
はじめまして!私は三重県上野森林公園スタッフの久貝です。
本日は、昨年度に開催した「お楽し森の学校」の様子をお届けします。
(お楽し森の学校の概要についてはリンクからどうぞ!)
2021年12月9日。霜柱の立つ季節に「お楽し森の学校」1日目が始まりました。
場所は丘陵地に囲まれた忍びの里、三重県伊賀市にある三重県上野森林公園。
里山の自然が残る環境を舞台としたこのプログラムに、小学校3年生から6年生の子どもたち12名が参加してくれました。
オリエンテーション
スタッフから挨拶をした後、オリエンテーションを開きました。
この「お楽し森学校」でどんなことが出来るのか。
子ども達はスタッフの話に耳を傾けました。
プログラムのゴール
このプログラムの目指すゴールは、「子どもたち自らが考えた“楽しいこと”を森の中に実現する」ということ。そのねらいを達成するために、これから5回に分けて子どもたちが様々なショートゴールに取り組んでいきます。
1日目のショートゴールは「森が面白い場所だと認識する。」
この日はスタッフが考えた楽しいことを体験する日です。子ども達はスタッフと森の中を探検したり、森の中に設置された遊具で自由に遊んだり、焚き火をしたり。子どもたちはこれから自分たちが活動する森との出会いに期待を膨らませている様子でした。
オリエンテーションの後は、子ども達に「木の絵」を描いてもらいました。
思い思いに描いた「木の絵」から、子ども達の自然に対する知識や経験値などを予測することが出来ます。
アイスブレークで心と体ほぐし
いよいよ外での活動開始です。まずは心と体を柔らかくするためにアイスブレイクゲームで遊んでみました。
最初に「誕生日の順」や「名前の五十音順」など、出されたお題をもとに列を作る「ラインナップ」というゲームを体験。ゲームを通して、「君は何月生まれ?」と自然とコミュニケーションが生まれました。
次に、ズボンのお尻に入れたハンカチを取り合いっこする「しっぽとり」をしました。このゲームが始まると、今まで大人しそうにしていた子どもも、原っぱを駆け回り、「待てー!逃げろー!」と楽しげな表情を浮かべました。
大人が考えた”楽しいこと”で遊んでみた
続いて、スタッフが森の中に作った遊具で遊ぶ体験。
ブランコやハンモックなどに揺られて子ども達は楽しそう。スコップで穴を掘ってみたり、竹を組み立てて簡単なシーソを作ったりと自発的に遊ぶ子どももいました。。また、女の子たちはフジのツルを使って「リース作り」を楽しみました。
お楽し森では自分のやりたいことを楽しむことができます。
焚き火にも挑戦!
森での活動を終え、時間はお昼。
お弁当を食べた後に焚き火でネジパンを焼くことにしました。焚き火は子ども達だけで挑戦。
枝に点けた火をみんなで囲み、少しずつ薪を足していきました。少し時間がかかりましたが、なんとか火を安定させることに成功。生地を笹に巻きつけてパンを焼き始めました。
膨らむ生地を見て、「お餅みたい!」とはしゃぐ子どもたち。できたてを頬張ると「ほんとにパンの味がする!」と感激していました。
倒木を切って名札を作ろう!
お昼を食べた後は、グループに分かれて「木の名札づくり」。
森の倒木から材を切り出すところから始めました。
「ギコギコ」と小気味良い音が森に響き渡りました。
初めてノコギリを触る子供もいましたが、みんなで協力して一本の丸太を切り出すことができました。切った丸太を薄く切り分けて、紙やすりで磨いていきました。
多くの子ども達が楽しそうに「名札作り」に取り組んでいました。
「工作は苦手」と「名札作り」に集中できない子どももいました。
その子どもはお気に入りのハンモックに横になりながら、「自分のロフトを作って寝っ転がりたい」と、自分の「楽しいこと」を話しました。
このプログラムでは、同じ時間の中でも、それぞれやりたいことが違っていて大丈夫です。
ふりかえりの時間
木の名札を作り「お楽し森の学校」1日目も終了。
今日体験したことや心に残ったことふりかえりシートに記録しました。記録方法は文章でも絵でもOK。自分に合った方法で記録しました。
「しっぽとりで1位になった。」
「パンを焼くのが楽しかった。」
「木を切るのが割れて難しかった。」と色んなふりかえりがありました。
1日を振り返った後は、自分たちでつくりたいものも考えてみました。
「秘密基地」、「アスレチック」、「ロフト」と楽しみが膨らんでいる様でした。
第1日目を終え、「お楽し森ってどんなとこ?森で遊んでみよう。」というショートゴールは達成されたと思います。子どもたちは森の環境を存分に楽しみ、自分の「楽しいこと」を口にするようになりました。
次回は「楽しいこと」を達成するための基本となるいろんな技を学ぶ日。
子供達が楽しみながら学んでくれたらと思います。
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