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お楽し森の学校2022 2日目

こんにちは!三重県上野森林公園のスタッフいっぺーです。
2022年10月9日に開催した「2022年度お楽し森の学校」2日目の様子をお届けします。
(“お楽し森の学校”の詳細については下記リンクよりどうぞ)

「楽しいこと」を作るためのワザを学ぶ

第2回のテーマは「ひもの結び方練習。竹でイスを作ってみよう!」でした。
目的は「楽しいこと」を作るためのワザ、ロープワークを習得すること。
イスなどを作る過程で道具の使い方やロープワークを学んでいくイメージです。

 ロープでくくられた竹を片手に「今日はこれを練習します!」

プログラム説明の後は、「ササのカタパルト」で的当て大会をしました。
子ども達は皆、1番になろうと松ぼっくりを飛ばし
「はずした〜。」とか「コツを掴んだ!」とか言葉を口にしていました。
楽しく遊ぶことで気持ちよく1日をスタートすることができたようです^^

そして、今回はこの「ササのカタパルト」も作っていきます。
果たして子ども達はロープワークを使って「楽しいこと」を作れたのでしょうか?

ササのカタパルトでどんぐりを発射!
「ポーン」とうまいこと放物線を描いて跳ばせると気持ちがいいです。

大迫力!木の伐倒についていってみた

今回のねらいとは直接の関係はありませんが
森のボランティアさんによる枯れ木の伐倒を見学しました。

初めて見る討伐に子ども達も少し緊張気味。
「少し怖いよ。」とスタッフにくっ付き、離れたところから伐倒を見守りました。
ボランティアさんが慎重に木に切り口を入れ、チェンソーを振ると
「バキバキバキ、ドーン」と音を立てて木が倒れました。

この森を見守ってきたコナラの木。その伐倒を真剣な眼差しで見学しました。

みんなで切り株の年輪を数えてみました。
どうやら、この木は40年間この森で生き、寿命をむかえた様です。
森を健康にするためには、このように古くなった木を切らなくてはいけません。
この場所に光が差し込んで若い芽が育ち、生き物が集まることと思います。

「1つ、2つ、3つ、、、40!この木40歳だったんだ!」この森林公園も開園から40年あまり。
文字通りこの森とともに歳月を重ねてきた木だったようです

ひもでカタパルトを作ってみた

いよいよ、ロープワークの時間です。
まずは、スタッフから「巻き結び、三脚結び、角しばり」のレクチャー。
子ども達は竹とロープを使い、1人ずつ練習をしました。
これから、この「楽しいことを作る技」を実際に使いながら覚えていきます。

スタッフからロープを結ぶ手順、コツを教わりました
「あー!難しい、出来ないよー!」とついつい弱音が出ちゃいます。
新しいことを覚えるのはいつも大変です。ゆっくりゆっくり練習していきました。

レクチャーの後、「ササのカタパルト」を作っていきました。
覚えたてのものを実際に使うのは本当に大変なことです。
すぐ手本通りにできる訳もなく、何度も失敗をくり返しました。
しかし、子ども達は皆、途中で投げ出さず
「これどうやるの?」とスタッフに聞きながら
カタパルトを作っていきました。
また、一足先に終わった子ども達が
「こうやってやるんだよ。」とまだ終わってない
子どもに教える姿も見えました。

前回参加者のMさんはすぐにロープワークを思い出して作成していきました。
ものすごい中力を発揮していましたよ。

中には、どうしてもロープワークができない子どもがいました。
今回のプログラムのねらいは
「“楽しいこと”を作るためのワザを習得する」です。
その手段の1つとしてロープワークを選んだので
ロープワークが出来ないことそれ自体はさほど問題ではなと思います。
スタッフとマンツーマンで、出来ることと出来ないことを
分担するようにカタパルトを作りました。
出来ることを頑張ったり
出来ないことは分担することも大切なワザだと思います。

こちらは、初めて「お楽し森の学校」に参加した子ども。
スタッフと他愛ないおしゃべりを楽しみながらカタパルトを作っていきました。

みんなでササとヒモに格闘すること3時間あまり。
ついに「ササのカタパルト」が完成!
自分だけのカタパルトでどんぐりを飛ばして遊びました。
この活動を通して、自分で作って遊ぶことを体験できました。

作成した「ササのカタパルト」で的当て大会。誰が一番かな?よーい、ドン!

大きな竹でロープワーク。イス作りに挑戦だ!

ロープワーク練習のラストは「竹のイス作り」。
構造は「ササのカタパルト」と同じです。
小さなササでやったことが、大きな竹でも再現できるかを試されます。
そして、ここからは4人1組のグループに分かれて、話し合いながら作成に取り組みました。
「どの竹を使おうか?」「だれがどの作業をしようか?」とみんなであーでもないこーでもないと意見を出し合います。
時にはスタッフも間に入り、みんなで考えることを体験しました。

まずは竹の長さを決めるところから。「ちょっと長すぎないかな?」
「えー、これくらいでいいと思うー!」と意見を交わします。

使う竹の大きさなどが決まったら作業開始。
「ギコギコ、ギコギコ。」とノコギリの切る音が響き渡ります。
「ゴシゴシ、ゴシゴシ。」と竹をキレイに磨く音も聞こえてきました。
大きな竹もみんなで協力すると大丈夫。
子ども達同士で支え合い、ギュッと麻ひもで固定できました。
そして、作業を始めて2時間あまり、イスの三脚部分まで完成!
まだ少し作業が残っていますが
覚えたことを実際に使い「楽しいこと」を作る体験ができたと思います。
残りの作業はまた次回。きっと上手に作ってくれることでしょう。

「ノコギリを使うのははじめて!」というFくん。初めてのわりには上手に切ることが出来ていました。
こちらのグループでは竹を結ぶ作業。「こうやって、こうやって。」と
自分たちで一つ一つ手先を確認しながら三脚を縛っていきました。
そしてかんせーい!しっかりとした三脚が出来上がりました。
残りは角しばりで脚と脚の間を渡すはりを次回作っていきます。

1日を振り返って

今回は「楽しいこと」を作るためのワザを学び、それを実践することによって覚えることを体験しました。
子ども達は3つのロープワーク使って、「ササのカタパルト」を作りました。
自分の作ったもので遊べた時は、達成感があったと思います。
「竹のイス作り」では、グループで協力することも体験しました。
子ども達が何かに挑戦するときに、出来ないことも他人の力を借りて成し遂げる、そんな柔軟さを持てたらいいなと思います。

今回のベストシーンは、子ども達が話し合ってイスの材料を決めたことです。
材料となる竹は全部で4本。最初に竹を選び、それぞれどの部分に使うのか子ども達で決めていきました。
子ども達の間で、イスの座る部分を太くするのか、脚の部分を太くするのかで意見が割れました。
そして、子ども達で話し合った結果、新しく竹を選ぶことで全部の部分を太くすると言う新しいアイディアが出ました。
子ども達の異なる考えから新しい考えが生まれた瞬間を見ることができて嬉しかったです。

さて、次回は「楽しいこと」を考えて実際に作っていきます。
子ども達は失敗を繰り返しながらも、「ロープワーク」というワザを身につけました。
また、グループで話し合ったことも身につけたワザの1つです。
次回からどんな「楽しいこと」が出来上がっていくのか楽しみです。

最後はみんなで1日にの振り返り。スタッフのなべちゃんが子ども達と話をします。
「なべちゃんのおかげで上手に竹を結ぶことが出来たよ!」と嬉しいことを言ってくれました。

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