
【ネタバレ無】スタートレーダーをクリアしました!
Project Eggで甦った意欲作
過去にパソコンで販売されていた名作ゲームを現代に甦えらせてくれている、Project EggのSwitch版。これにはレトロゲーム好きな私、かなりお世話になっているのですが、最近発売された「スタートレーダー」も案の定、すぐ飛びついてしまいました。
このゲームを開発したのは、日本ファルコム。言うまでもなく、現代でもイースや軌跡シリーズで有名な老舗メーカーですね。パソコンゲームが隆盛していた時代から楽しませてもらっていますが、当時はこのゲームも話題になっていたようです。
とはいえ、このゲームはどちらかというと、名作というよりは、意欲作、といった言葉のほうがしっくりきます。基本はシューティングゲームですが、そこにアドベンチャーゲームの要素を加えて、分岐するストーリーだったり、自由に星々を巡ってのミッションが楽しめる、という触れ込みでした。今でもこういうゲームは珍しいと思いますので、流石はファルコムさん、時代の先を行っているなぁ、といった感じです。
とはいえボリュームは薄い。。
さて、ということで、ワクワクしながらプレイしたんですが、思いの外あっという間にクリアしてしまいました。楽しかった、ということもあるんですが、まあ昔の作品なので、ボリュームがそもそも薄い感じです。結構寄り道があったと思うんですが、それでも数時間で終わってしまいました。
自由度もまあ高いといえば高いんですが、限界ありますし、あまりトレードの幅は広くありませんでしたね。好きに交易して、自機の武装をカスタマイズするのが楽しいと思うんですが、実際お金を稼ぐ手段はかなり限られていて、殆ど買い物はできませんでした。しょうがないとはいえ、これは少し残念でした。
シューティング部分は超頑張ってる!
さて、肝心のシューティングゲーム部分ですが、これは期待以上に面白かったです。そもそも元のパソコンゲームはNECのPC88シリーズ向けに出ていたのですが、あまりアクション、とくに動きの派手なシューティングゲームに向いているとはお世辞にも言えないプラットフォームだったので、動きがちょっとカクカクしたりするのは、しょうがないかな、と思います。でも結構頑張っていて、序盤から巨大戦艦がバンバン登場したりして、自機に迫ってくる感覚は、どこか圧倒されるものがありましたし、ステージも変化に富んでいて、飽きませんでした。アステロイド地帯や、プロミネンス、大きな宇宙ステーションやら、なかなか見事でした。少年がワクワクするような要素はそつなく盛り込んでいるかな、といった感じで、これは当時は結構センセーショナルだったんじゃないかなと思います。これまた流石はファルコムさんですね。
なんだかんだいっても、本作のメインはシューティング部分。この部分が良く出来ているので、必然的に評価も高くなります。

音楽も地味に良い!
さて、あまり話題になっていないかなと思うんですが、ファルコムサウンドはここでも健在で、なかなかサウンド周りも良かったです。それは伝説と名高いイースやソーサリアンと比べたら地味かもしれませんが、シューティングにあった小気味良いサウンドが揃っていて、悪くありません。なんか印象に残る曲が多かったように思います。
ストーリーはうまくまとめていた
さて、アドベンチャーゲームの要素があるこのゲームとしては、ストーリー面も気になるところです。謎の少女とともに追いかけることになる謎が物語の根幹ですが、ボリュームの制約があるなか、壮大そうなお話をなかなかコンパクトにまとめていたかな、という印象です。短めではありましたが。
私は試していませんが、ヒロインの依頼を(ある程度)断ったりすることもできるみたいで、多少の分岐を楽しむこともできます。とはいえ、エンディングは共通になると思いますので、ちょっとしたスパイス程度の分岐ですが。
まとめ
ということで、クリア感想をつらつらと書きましたが、一風変わったシューティングをプレイしたい人にはオススメのゲームです。
難易度的にはそれなりに難しいんですが、いつでもセーブできるので、初心者でもクリアできるかなという感じです。(ちなみに難易度の設定はありません)
なお、クリア後のスタッフロール見ると、ファルコム黎明期を支えたスタッフが名を連ねていて、ちょっと感動しました。この方々が頑張って新しいゲームを創り上げた感が伝わってきます。
ファルコムの過去作品の中では地味なゲームではありますが、興味ある人は、ぜひ一度プレイしてみてはいかがでしょうか。