【今週の気づき】リモート○○
コロナ禍によって「リモート○○」という言葉をよく耳にするようになった。
リモートワーク、リモート会議、リモート飲み会、リモート診療。
これらは皆コロナがなくても実現できたが、コロナがあったからこそ価値に気づけたものと言える。ちなみに我が家では1年ほど前からリモート家族制度を導入してある。そしてさらに今週からは「リモート読み聞かせ」を始めた。息子が寝る前の21時頃からZoomを使って読み聞かせをしているのだ。これがなかなか良い。
きっかけ
今年はコロナ禍で夏休みが短くなったというものの、息子が通う小学校では8月の1カ月間まるまる夏休みだ。我が家では、8月の最初の1週目は学童で、2週目と3週目は僕が休みを取り、妻が8月の最終週に1週間の休みを取って過ごすことにした。僕が休みだった2週目と3週目は静岡の山にある両親の別荘(と言っても山小屋みたいなもの)に滞在した。(はじめの10泊は僕と両親と子供の4人で。1泊は僕と子供の2人。最後の2泊は僕と妻と息子の3人で)
滞在中は、虫を採ったり、トカゲを捕まえて飼ってみたり、ビニールプールで遊んだり、木の枝で小屋を作ったり、ゲームをしたりと夏休みらしいことをして過ごした。また、毎晩寝る前には息子に読み聞かせをしていた。息子は小学2年生となったため、絵本ではなく子供向けの小説を読んでみることにして、本屋で面白そうな冒険ものを1冊選んで持って行った。
本の題名は『選ばなかった冒険 -光の石の伝説-』(岡田淳・偕成社文庫)
この本の内容が想像を超えて面白く、息子も「もっともっと」と続きを聞きたがり、2週間で読み終わるつもりが1週間ちょっとで読み終わってしまった。読むものが無くなってしまったので町の本屋に行って同じ作者の本をもう一冊買った。しかしこちらは休み期間中に読み終わらなかったため、「続きはリモートで」ということになったのだ。
やってみてよかったこと
始めてまだ数日だが毎日のちょっとした楽しみになっている。やってみてよかったと思えることは下記の通り。
・子供とのコミュニケーションのきっかけになる
男の子の場合は特にそうだと思うが「何か話をしようよ」と言っても乗り気にならないもの。本を読み聞かせるというきっかけがあるから集合できる。読み聞かせの始めと終わりの時間はその日あった出来事や、息子が話したいことを話す雑談の時間になっている。
・声を出せる
在宅勤務の日には、ほとんど声を出さないで一日が終わることがある。しかし読み聞かせをすると強制的に声を出すことになり、これはストレス解消にも良さそうだ。また音読は頭の働きにもいい効果がある気がする。
・楽しい
単純にストーリーを誰かと共有できることは楽しい。息子が飽きるまでは続けてみたい。と言っても来週には飽きてしまうかもしれないが。
リアルとの差
一方でどうしてもリアルとの差は感じてしまう。リアルと比較してしまうためか、リモートでの物足りなさもある。
・寝かしつけは難しい
当然であるが相手の体に触れること、相手の存在を間近に感じることができない。リアルでの安心感まで得られないため、寝かしつけるまでは難しいかもしれない。
・切った後に寂しさが残る
これは電話でもそうだと思うが、切った後に寂しさが残る。名残惜しさというか、ちょっぴり切ない気持ちになる。
思うこと
テレビ会議システムを使えばオンラインで情報としてのやり取りは十分にできる。一方で足りないのは情報以外の部分だろう。オンラインでは、身体的な接触によるつながり感や、ただそばにいるだけで得られる安心感は実現できていない。これは映像が3Dになれば解決するかというとそんなことはないと感じている。
リモートでも心の距離を縮め、安心感を得るにはどうすればよいのか。今は解決策を思いつかないが、おそらく未来ではこれらの課題は解決されているのだろう。
リモートの壁を超えるもの。
どうせ未来で解決されているなら、それを作るのは自分たちでありたいと思っていたりする。
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