起業はツラいよ日記 #14
大学生の頃、先輩のツテでマネックス証券でアルバイトをする機会に恵まれた。在学中だから働いた期間は2年ほどだろうか。
オフィスや社長室に神棚を祀っている経営者の方は少なくない。マネックス証券(現マネックスグループ会長)の松本大さんのオフィスにも神棚が存在した。社長本人から聞いたか、取材で語っているのを見聞きしたか忘れてしまったのだが、「株式市場という人ならざるものと相対しているので、最後は神頼みのところがある」というようなことだったように思う。(曖昧ですみません)
マネックスとは比べ物にならないほどの弱小企業であるが、企業を経営していると験担ぎをしたくなったり、神頼みをしたくなるのは分かる気がする。
例えば、先月は順調に販売できていた商品が今月に入ってパタっと売れなくなってしまう。
あれ、どうしてだろう?
広告配信の設定ミスってるかな。SNSの投稿頻度が落ちたせいかな。なんか良くない口コミが出てしまったのかな。とか、考え得る要素を洗い出してみるのだが、どれも確実ではない。
あ、髭(ひげ)を剃ったな。
おそらく絶対関係ないのだが、約1年伸ばしていた髭を剃ったところだった。見た目さっぱりして、むしろ売れ行きが向上してもいいくらいなのだが、実際には売れ行きが芳しくない。まさかね。
こんな具合である。
おそらく関係ないことまで売上や事業に関連しているように考えてしまう。しかしながら、何がどこで関連しているかが分からないのがこの世の中だろう。だから、わたしもつい験を担いでしまう。こんどは神社にでも行ってみようかしら。
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