日仏生活駄文 ~ フランスのホームパーティーの流儀とは!? メンズ大活躍の巻
こんなご時世でも、気の許せる仲間たちと、せめてホームパーティーを楽しみたい!!
そんな気持ちは日仏同様です。
現在の南仏は部分的ロックダウンの対象地域になっており、なかなか自由に行動することも難しい現実ですが‥‥
ロックダウン前を思い出し、未来に想いを馳せながら、今日は日仏ホームパーティーの違いについて掘り下げてみたいと思います。
■ 日本流ホームパーティー
ケースバイケースですが、なるべく負荷が開催者にかかりすぎないよう、手作りの料理を持ち寄ったり、料理が準備できない場合はお酒やデザートを持参する、いわゆる「ポットラック式パーティー」が多い傾向です。
手作りが得意であれば、凝った手料理も主催者に喜ばれるでしょう。
例えバーベキューパーティーでは、下味をつけた塊のお肉や華やかな海鮮素材等を持っていくと、場が盛り上がりますね。
料理が苦手・もしくは時間が捻出出来ない人は、普段使いより少しグレートアップした、素敵なデザートを買って行くことも一つの手段でしょう。
日本式のパーティーは、メイン〜デザートまでの一通りの料理を主催者側だけに負担させるのではなく、なるべく各家庭で担当を分け合い、そのパーティーが金銭的・負荷的に平等な状態になるよう、上手く計画されています。
■ フランス流ホームパーティー
一方のフランス式では、急にお呼ばれしたとしても、基本的に手ぶらで行っても大丈夫。
持って行ってワイン1-2本、もしくは市販のスナック等で十分。基本的に、手料理を持参しないのが大前提です。
主催者がパーティーにお誘いする、イコール、主催者側が準備段取りは一通りやる!という前提で物事が進みます。
料理の準備はパーティーの時間帯や目的にもよりますが、少人数でのパーティーの場合、大抵はこのような流れで進みます。
①アペリティフ(食前酒と軽くつまめるもの)
‥‥これは、ソファもしくは庭があればテラスなど、ダイニングと違う席で、くつろぎながら。
②メインディッシュ
‥‥ここでダイニングテーブルに移動。ワイン等と共にメインディッシュを楽しむ。
③デザート
‥‥ケーキやチョコレートなど、コーヒーや食後酒などと一緒に。これにチーズが加わることも。
‥‥こう書き出すと、「フランス式パーティーめんどいくさい!!こんなに準備、やりたくないし出来ない!!」という声が聞こえて来そうですが、実際は意外と気楽なもので。
例えば、
・アペリティフ → ビール & スナックもしくはハム等
・メイン → ラクレット(フランスの冬の大定番。チーズ溶かしてお芋にかけるだけ)
・デザート → 市販チョコレートとコーヒー
これでパーフェクト!
お金も時間もかけず気軽にパーティーが出来るからこそ、フランスではホームパーティーは盛んに行われています。
■ フランスでのパーティー失敗談
以前、フランス人のパーティーに張り切って手料理をたくさん持って行った日本人同僚が、次からパーティーに呼ばれなくなったと嘆いていました。
主催側としては、招待することで友人に負荷がかかりすぎてしまうと配慮し過ぎてしまったようです。
良かれと思ってやった日本式の気遣いが、かえってフランス人には重荷になってしまった‥という一例でした。
■ 料理上手なフランスメンズ!!
余談ですが、美食の国フランス、さぞかし料理上手な人が多いでしょうと思うのですが、
実は料理が苦手、という人が感覚的に日本よりも多いと感じます。特に女性!
そもそも共働きが多数を占めるフランス。温かいものを夕食に食べない、冷凍食品をオーブンで焼くだけ、もしくはラビオリを茹でるだけ…といった簡易の夕食でオッケー!という人が多くいます。
各家庭の自慢料理の話をしていても、「私の家はお父さん(もしくは母のボーイフレンド)の方が料理が上手なの!」という家庭が多く、男性の料理上手が多いのも特徴です。
以前、フランス人の若い同僚(独身、20代)に呼ばれてホームパーティーに行った時のこと。彼が準備してくれた料理が私の想像のナナメ上を行って驚きました。
アペリティフのカクテルから、前菜、メインまで!
1人でささっと準備をして振る舞ってくれる腕前を見て、フランス女子が羨ましく感じた瞬間でした‥‥
デザートがKinderのチョコというのが、また可愛いらしいですね。
それではまた次回!
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