日仏生活駄文 ~ 免許のイザコザに日本国総領事館から送られてきたメッセージがあまりに素敵だった
私ごとですが、フランスで自動車運転免許がいつまで経っても発行されず待ちに待って早2年。すでに仮免許も有効期限が過ぎ、絶賛無免許生活中の我が身です。
日本にいると2年経っても免許が発行されない…なんて想像できない事態ですが、フランス、こんなことは日常茶飯事で起こります。(免許取得への複雑極まる道のりは、別途詳細を書きたいと思います)
とはいえ、フランスといっても南仏の片田舎に住んでいる身としては死活問題。正直言って生活に困ります。
会社通勤にも影響が出るため相談した結果、現在は「免許のいらないモビリティ」をレンタルし免許が届くのを首を長くして待つ日々です。
↑フランスでは車とは別カテゴリーとして、こういった無免許でも乗れる小さなモビリティが存在します。便利ですね。
一方、最高速度が45km程度しか出ない、建て付けが悪く振動&騒音がある…など、やはり快適万全と言えないのも事実。
一刻も早く免許を取得したい一心で、ワラにもすがる想いで日本国総領事館に相談メールを送りました。恐らく、どうにかしたい!という焦りがメールから伝わったのでしょう。
その際の返信があまりに丁寧、かつ私が感じていたストレスの背景についてもやんわり言及されていて、読んだ瞬間にストンと腹に落ちてくる文章でした。
あまりに感動したので、全文では無いですが、その一部を失礼のない範囲で割愛記載したいと思います。
《日本国領事館より》——————
色々な場面で日本との違いを感じさせられます。3年前の免許証の書き換えを含む発行やナンバープレート(車両登録)の手続きの集約もいきなり行われたため、手続きが大きく滞ることになりました。地方分権や政治主導等々について色々と考えさせられます。
社会や文化が異なると不便を感じる(時に今回の免許の書き換えのような死活的なものもあります)ことになります。フランスは特に俗人的なところがあり、色々な場面で「幅」が生じます。不公平を感じる場合もありますが、その分ギスギスしておらず、融通が利く面もあります。
逆に、不正やえこひいきなどが生じないように細かいところまでマニュアル化して多くの人を公平に扱うようにしている代わりに融通が利き難い、あるいはマニュアルにない事象に対応できなくなってしまう日本とどちらが良いのかという評価は、その程度や、その時の置かれた状況、その内容などによって変わるのだと思います。
海外での生活の楽しさや面白さを味わいながら、我慢したり泣いたり、また、日々の小さな笑ったり喜んだりも含めて悲喜こもごもです。免許の書き換えと、コロナの状況が改善することを願いたいと思います。
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日本国領事館…こんなメールをさらっと送って来れる人材がいるなんて……恐ろしい場所……
どちらが良いのかという評価は、その程度や、その時の置かれた状況、その内容などによって変わるのだと思います。
ほんとうにその通りですね。
こういったイザコザがあるとどうしてもシステム全体を否定的に見てしまい、偏見という名の暗黒フィルターをかけてしまいがち。
何事においても物事を何のフィルターも無く、多角的に状況に応じて評価する。
その大切さをこのメールを通して改めて気づかされた…という日々の生活駄文でした。
まぁ免許は本当に困るので、早く出ることを願うばかりですが、、、。
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