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日仏生活駄文 ~ フランスで韓流ブーム!クールジャパンって、果たしていつまで言えるんだろう

今日のフランス人同僚との一コマです。

フランスにも押し寄せる韓流ブーム

ランチ中、何となく「自分が影響を受けた、もしくは好きな映画や音楽」という話になりました。

各々に好きなアーティストをあげる中、現在インターン中の大学生が「今フランスで韓国アーティストがすごく人気で、自分の大学内でもファングループを2つ知ってる」とコメントしました。

実はこの話は最近珍しくなく、わたしの周りの日仏カップルの子供も例に漏れずにBTSやブラックピンクにどハマり中。両親の母国語である日本語のレッスンを差し置いて、韓国語の歌の暗記に夢中で困っているのだとか。

日本でも長年続いている韓国ブームは引き続き根強いですが、フランスではまさに今現在がブーム最盛期という印象を受けています。

一方、日本のアニメ・ゲームはフランスでも根強い人気で、コロナ禍でもパリにガンダム専門プラモショップがオープンしたり、漫画喫茶が賑わい、Netflixの宮崎駿作品も人気です。

冒頭のインターン学生が話していた内容はこんな感じ。

「日本のアニメや飲食業界はすごくクールだと思うし、わたしも好き。日本という国に対するブランドバリューもまだあると思う。ただ、最近私たち世代のジャパンカルチャーへの興味が薄くなってきているのかも‥‥」


日本ってホントにクールなの?日本メディアの切り取り方への違和感

これを聞いて思い出したのが、最近の日本メディアの切り取り方へ違和感を感じた出来事です。

数年前のカンヌ国際映画祭のこと。

日本では知名度のある有名女優がレッドカーペットを歩き、くるくると綺麗にウォーキングをしている瞬間、まさに絶好のカメラチャンス!ところが、海外メディアはまったく見向きもせず、カメラを向けることもありませんでした。

翌日ネットを見てみると、日本語の記事で

「○○、カンヌで世界の注目を集め華々しいデビュー!!」(当時のことなのでタイトル覚えてませんが、大体こんな感じ)という見出しがあり、海外知名度と日本の温度差を感じました。

これはあくまで一例ですが、個人的に、こういった日本が世界の注目を未だに浴びているかのようなメディアの切り取り方が、ここ数年あまりにも多いのではないかと感じています。

これらの小さな、そしてたくさんのエピソードが雪だるま式に膨らんだ先の未来を察し、私は日本の先行きが少し不安になってしまいました。


アニメに変わる、世界に発信できるジャパンカルチャーとは

少し前、2000年代前半の日本のカルチャーは、日本食・ユニークなファッションやアニメ漫画・そしてシンプルでクオリティの高い家電や生活用品など。

衣食住トータルのモダンオリエンタルスタイルとしてフランスに流れ込み、非常にポジティブに受け入れられました。

カルチャーはキッカケを生み、そこから人が流れ交わった結果、フランスは現在も親日感情が強い国の一つと言えると思います。

これから人口がますます少なくなっていく日本の未来。今まで次々と新たなカルチャーを生み出してきた若い世代の数はすでに減りはじめています。

すでに家電などの製造業は韓国や中国に押されていて、ファッションなども以前よりは日本らしい独自性が薄くなって来ているこの状況。


客観的に自国の今置かれた状況を『正しく評価』して、足元を固めないと隣国諸国に取って代わられる日も遠くないのでは…

改めて、島国ならではの、世界に発信できるローカルカルチャーとは何なのか?

つらつら、と考えてしまった今日の昼休みの出来事でした。

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