アラサー夫婦の無人島キャンプ(DAY2・生きるって大変)
こんにちは。アラサー女のOtamaです。
私達夫婦は2022年4月29日から5月1日にかけて、瀬戸内海の家島諸島の北に位置する無人島・鞍掛島にサバイバルキャンプをしてきましたのでその様子をご紹介したいと思います。
アラサー夫婦の無人島キャンプ(DAY1・いざ鞍掛島へ)の続きです。
V. 待ち望んだ晴天!
6:00 起床。さあ2日目です!
雨は昨夕には止みましたが、衣服も寝袋も湿っていて寝心地の悪い夜でした。
そのため太陽が顔をのぞかせたとき、心底喜びが沸き上がりました・・・
VI.「いのち」をいただくということ
さて、無人島でやるべきことはただひとつ。
それは、食糧調達です!
なるべく遠くまでせり出した岩場に行き、釣り糸を垂らします。
しかし魚が餌をつつく感触はありますが、なかなか釣れない・・・
3時間ねばって11時半。
1匹も釣れませんが腹が減っては戦はできないので、昼食をとりに一度拠点に戻ります。
すると、別の岩場で釣りをしていたオットのバケツに魚が!!
俄然力が出た私は「カメの手」を採取して、おかずに華を添えることに。
「カメの手」は岩場の隙間に集団で生息しています。
これが、ビターーーッと岩場に張り付いてなかなか剥がれない。こちらも指と岩がこすれてササクレまみれになりながら力づくでひっぺ剝がして、やっとのことで20つほど採取しました。
小さいけど、たくましく生きています。
さて、オットが釣った魚(カサゴ?)も頭の神経を絶ちます。
釣った魚だけではさすがにエネルギーが足りないので、インゼリーなどの補給食も摂取しましたが、カメの手一粒や魚の身を一口食べる方が、何倍も力が湧き出てくる気がしました。
「いのち」をいただく。
というのはこういうことなんだな、と実感しました。
VII. 無人だからできること
食事をして元気が出たところで、無人島で絶対にやりたかったことをかなえます。
それは・・・
「マッパタイム」!!
要するに、すっぽんぽんになって素肌で大自然を感じ取りたい(そして写真に収めたい)ということです。
私達は夫婦ですが、親しき仲にも礼節あり、ということでカメラマンは背後にまわり、逆光を活かしてシルエットを撮影しました。
VIII. 食にありつくことの大変さ
さあ、午後も引き続き食糧調達です。
釣り竿では想像以上に釣れないので、水中を見に行くというオット。
あわよくば魚を突いて来ようという算段で、モリを持参します。
私は彼が泳いでいる姿が見える場所で釣りを続けます。
どうやら昨日の雨で海中が濁り、魚が全然見えなかったようです。
これは幸先が悪くなってきました・・・。
日が沈む18時半ごろまでの約3時間ねばりましたが、結局この後は魚を一匹も釣ることができませんでした。
ということで本日の夕食はインゼリーとインスタントのコーンポタージュ。
カメの手を採取すれば良かったのですが、空腹と疲労とでその力も残っていませんでした。
普段は都心でOLをしている私は、食べものを得るということがこんなにも大変なことであることを知りませんでした。
これからは私達の「食」を支える漁師さん、農家さんなどにも敬意を表しながら「いただきます。」をしたいと思います。
IX. 暗闇に灯る花火
夜になると、鞍掛島には灯台以外の明かりはありません。漆黒の暗闇です。そんな環境でやりたかったことのふたつめは・・・
花火です!!
シャッタースピードを遅くして文字を書いてみました。
私のメッセージ伝わりますかね?
「LOVE」と書いています。
「L」「O」「V」「E」の4枚撮ってほしかったのに、意図が伝わらず1枚に収まっています・・・夫婦の共同作業って簡単ではないですね(笑)
X. 今夜の夫婦のトークテーマ
20時半ごろテントに入ります。
さて、今夜オットの口から飛び出したトークテーマは・・・
「日本人学校で働くことについて」です。
おおお、これも普段、ついつい後回しにしてしまっている話題。
というのもオットは今年から公立中学校の正規職員として勤務していますが、将来的には海外の日本人学校で働くことが夢なのです。
しかし、
子どもができたら海外に連れていくのか?
私の日本での仕事はどうするのか?
など、乗り越えなければならないハードルはあります。
ひとまずこの夜では、
「ハードルをどう乗り越えるかはさておき、海外で生活することは賛成」と伝えました。
ということでDAY2 無事生還!!
DAY3 につづく・・・
こぼれ話② 男性優位社会の起源を察した
サバイバル環境下で生活してみて面白い気づきがありました。
DAY1 で記載の通り、寝袋の下にフロートマットを敷いて寝ていたのですが、片方のマットに小さな穴が開いていて、3時間くらいかけて完全に空気が抜けてしまうという事象が起きてしまったのです。
(DAY1 の詳細は以下のリンクをチェック)
オットか私のどちらかがこの穴あきマットで寝て、3時間おきに身体が痛くて目が覚めて、寝ぼけながら空気を入れ直すという夜を過ごさねばなりません。
オットは自身の方がタフだからという理由でこの役を申し出ましたが、私は本能的に「自分が穴あきマットで寝るべきだ。」と思いました。
というのもこのサバイバル下において最も大切なことは「食糧確保」です。
この点において、身体の強さや能力的に、より多く、より大きな獲物を捕らえられる可能性が高いのはオットなので、彼の身体を十分に休息させることが最優先だと感じたのです。
これは、根強く残る男性優位社会のそもそもの着想なのだと思います。
女性蔑視とか差別ということではなく、男性を立てることが女性にとってもメリットがあったのですね。