ゲームマーケット2024秋を終えて
こんにちは!ディレクション担当もこです。
試遊会などではよく顔を出していたりするのですが、こちらでnoteを書くのは初めてです。よろしくお願いいたします。
私たち「オ卓のみなさん」はゲームマーケット2024秋の1日目に「絶対安全!!3匹のこぶたハウス」を新作として携え、出展してきました。おかげさまで、過去最高の販売数・売上を記録しました!ありがとうございます。
買い逃した方向けに、通販もありますよ。
すみません、宣伝根性が出てしまいました。
実はこっそり1周年だったりします。今回はこれまで出展した3回の中でも特に嬉しいことがたくさんあり、忘れないうちに記しておこう(それをあとから見返してまた嬉しくなろう)と思い、この記事を書いています。
新メンバー加入
オ卓のみなさんにはデザイナーもイラストレーターも揃っているのですが、肝心のゲームデザイナーが不在でした。そんな中公募をさせていただき、新たなメンバーを迎えることができました。
紆余曲折あったのですが、以前テストプレイに参加経験のある「しみん」が正式加入しました。製作活動が初めてということで、ゲームデザインはしみん、てぃっしゅを中心に引き続きメンバー全体で行うことになりそうですが、今回のゲームマーケットでは早速あれこれ大活躍していただきました。
後日、改めてメンバー紹介記事に更新がかかる予定です!
PRの刺さり方
当初の目標を大幅に上回る予約数に、メンバー一同喜んでいました。私たちとしては「コンポーネントの量・質」が売りになるのかなぁと思っていたのですが、ご予約の理由は「ゲームの内容」が最も多い回答でした。
これはまったくの予想外でしたが、全員で頭をひねりながらゲームデザインをしている私たちにとっては、非常に嬉しかった点のひとつです。
そういえば、ゲムマブログからのご予約もとても多かったです。GA等で調べた訳ではないので推測の域を出ませんが、ゲムマブログまでチェックしている層には、中量級以上のゲームやゲームシステムが個性的なものが刺さるのではないかと考えています。
試遊会にて
広報担当のこーきがSNS・ゲムマブログでのPR活動を頑張ったおかげで、試遊会では「気になってました!」というお声をいただいたり、試遊の様子を覗きに来ていただけることが多かったです。
大声で盛り上がるタイプのゲームではないので不安だったのですが、フォアシュピールでたまたま卓に入ってくださった方でも考えながら楽しく遊んでくださって一安心しました。また、試遊いただいた方からも「やったことないタイプのゲーム」という声を多くいただき、確かな手応えがありました。
余談ですが、嬉しいことのひとつとして、元上司に遭遇しました。
本当にたまたまなのですが、春にEJPゲームズさんの試遊会で同卓した時に「どこかでお会いした気が…?」と思いつつ名刺をいただいて気付きまして……正直ここ数年で一番びっくりしました。
ちなみに、私が新卒の時に面接官をされていた方なので妙に緊張しました。世間って本当に極狭ですね。今回も同卓いただいたり動画を作ってもらったり、嬉しかったです!
ゲームマーケット当日、最高の一日
「新作、まだありますか?」という一言目
12時をまわって一般のお客さんがいらっしゃる頃から「新作…まだありますか?」というお声がけを何度もいただきました。「早く買わないと売り切れちゃうかもしれないゲーム」と思っていただけたのであろうことが何より嬉しかったです。
「実は……あります!」などと冗談めかした返事をして、買いに来てくださった方に笑っていただく、などのやりとりも非常に楽しかったです。お客さんとのこうしたコミュニケーションは、イベントの醍醐味ですよね。
お子さんからのリアクション◎
PVは毎回用意しているのですが、今回はナレーション付きのものをメンバーの知人にお願いしました。ちなみに、ナレーションはデザイン担当のカイゲのものです。多才なんです(自慢)。
動くものが好きだからか、カイゲの外向きお姉さんボイスが某教育番組を彷彿とさせるからか、はたまたその双方なのか……とにかく、このPVを食い入るように見つめて足を止めるお子さんの多いこと。
個人的には、開場直後に通りかかったお子さんが「絶対安全なわけないよ!!嘘じゃん!!!!!ww」と大声で笑っていたのが最高でした(メンバー間では誰かサクラ雇った?と話題に)。
「ありがとうございます、ちょっと考えます」
出展者の方なら必ず1度は経験するであろう、説明後にもらうこの言葉。これまでの経験から、断り文句のひとつであるという認識でした。しかし今回に限っては、こうおっしゃった多くの方がなんとブースに再訪され、新作を購入していってくださいました。
決して安くない価格のボードゲームを、お財布と相談して、ちょっと考えて(もしかしたらもっと考えたのかも)、そのうえでお手にとっていただいたこと、とても光栄に思います。
フォアシュピールで遊んでくださった方との再会
予約時点である程度把握していたのですが、フォアシュピールで遊んでくださった方が何人も買ってくださいました。
フォアシュピールで試遊して楽しかったから予約したという方や、中には、「でめたろう」を10回以上遊んだという方も!(制作者……?)
買ったはいいけど1回きりしか遊ばなかった、未だ積んだまま……というのはよく聞く話。なので、そこまで作品を愛でて楽しんでくださることに、メンバー一同本当に、本当に、本当に嬉しく思っており、ゲムマが終わった後もずっと何度も嬉しさを噛み締めていました。
ブースへ一直線に向かってくる
お昼のラッシュも一段落して落ち着きかけた頃、まっすぐ足早にブースへ近づいてくる方が。何事かと思ったら「こぶたハウスひとつください!」と、どこか興奮した様子。続けざまに、「今、隣(の試遊スペース)で遊んでて、めっちゃ面白かったんで買いにきました!」とのこと。
「そんなことあるんだ!?」と、この時のことはメンバー全員が猛烈に嬉しい体験として記憶しています。
活動を続けていてよかった
コミケとの違いと、ほろ苦い思い出
「オ卓のみなさん」という名前の通り、メンバーはオタク揃いで、コミケ出身者が主要です。当初はマンガ同人の文化との違いに驚いたりしつつも、手探りで活動を続けてきました。
最初から順風満帆だったわけではありません。初出展の頃、心無い言葉をもらったり、配信内で面白く無さそうと評されたり…。もちろん、優しく親切な方がほとんどですが!(初参加の試遊会、緊張の中温かく迎えてくださった主催の方、同卓の方々は今でも覚えております)
いずれも意図して貶めるつもりでの発言でないとは思いますが、「まだうちのゲームを遊んだこともない見ず知らずの人に、こんなこと言われるんだ……怖い世界だなぁ……」なんて思うことは実際何度かありました。当時は悔し涙を飲んだものですが、今だから言える話です。
今後もゲムマを、アナログゲームの裾野を広げていくためにも、初出展のサークルさんを温かく迎えるイベントであれ、人であれと願っています。
嬉しかったこと自慢
だからこそ、今回たくさん嬉しいことがあって、頑張ってきてよかったなぁと本当に救われた気持ちです。その中でも、特に印象に残る嬉しかったことが2つありました。
ひとつは、「これからも応援しています」と声をかけてくださる方が何人もいらしたこと。
予約リストに前作の時も見た覚えのあるお名前が何人もあったり、「楽しみにしています!」と備考欄にあったりするだけで作業が頑張れたものです。もしかして、これって”ファン”ってやつだったりします!?なんて内心舞い上がっていました。いや、今もこの通り舞い上がっています。
もうひとつは、「これ(新作)を買いにゲムマにきました」という方がいたこと。しかもゲムマ初参加。
出展側の私たちでさえ、「幕張メッセって駅から遠すぎんかぁ~!?」と台車と格闘しながら息をきらしていたというのに、私たちの作ったボードゲームを購入するためにゲムマに……?バイタリティすごすぎ……という衝撃と同時に、その源になるボードゲームを作ることができた、という嬉しさが押し寄せ、会話中に一瞬意識が飛びかけました。
ゲムマのカタログを見て、フォアシュピールを知って、試遊いただいて購入を決意されたそうです。流れが理想すぎて、なんというか……やりたかったこと全部叶えてもらったみたいな感覚で、心の底から嬉しくなっちゃいました。
ゲムマが終わって打ち上げして遊び倒して、一息ついて今回のことやこれまでのことを思い返したとき、今まで頑張ってきたことが少しずつ積み重なって実を結んだ気がして、その嬉しさのあまりさめざめと泣いてしまいました。あ、引かないでくださいね。どうも最近涙もろいんですよ……。
この途方もない嬉しさは、ボードゲーム制作に携わっている間は忘れられないです。いや、一生忘れられない。いい冥土の土産ができたと思います。
さいごに
今回のゲムマ2024秋、いやこれまでオ卓のみなさんのボードゲームを手にとっていただいたすべてのみなさま、本当にありがとうございます。少しでも楽しく遊んでもらえていたら、いや、開けてみてもらえていたら幸いです!
今回いただいた嬉しさを、皆様に返せるような活動ができればと思います。
また、いつもテストプレイや校正に協力いただいている知人・友人の皆様にも、改めてこの場を借りて御礼申し上げます。「オ卓のみなさん」の「みなさん」にあたる皆様がいるおかげで、私たちのゲーム制作が成り立っております!いつも、本当に字のごとく何時も!ありがとうございます!!
noteの長さと内容的に「え、活動終わるんですか?」って感じになってしまいましたが、全然そんなことはないのでご安心ください。私個人として今回のゲムマ期間を振り返って感極まっているだけです。
来年に向けて早速色々と画策しておりますので、是非ご期待ください!
ちなみに
「オ卓のみなさん」の「オ卓」部分のイントネーションなのですが、実は「ごいた」ではなく「オセロ」なのは意外と知られていません。ご存知でしたでしょうか?(もちろん、どちらのイントネーションで呼んでいただいても嬉しいです!)
これからも、どうぞ「オ卓のみなさん」をよろしくお願いいたします!
ここまでお読み頂きありがとうございました。
今後もお知らせや製作状況などを投稿していきますので
よろしくお願いします!
執筆 もこ