G日記<スヌーピーミュージアムへ行ってきた!チャールズ・シュルツは偉大な漫画家>
先日、久しぶりに平日休暇が取れたので、町田にあるスヌーピーミュージアムへ行ってきた。妻の行きたい場所リストの一つである。もちろん、私も少なからず興味はあった。スヌーピーというより、『ピーナッツ』の作者チャールズ・シュルツにだが。実際行ってみて、あらためて漫画家としての才能を知ることとなった。。
スヌーピーミュージアムは、東急と町田市による再開発エリア南町田グランベリーパークの中にある。都内最大と言われるアウトレットモールと鶴間公園の中間、丘の広場にあるのだが、エリア全体も中々魅力的だ。
丘の広場に出ると、ミュージアムではスヌーピーが大きな口を開けて待っている。飲み込まれて真っ直ぐ進むとチケット売り場だが、平日のわりに人が多い。女性や子供がほとんどで、年配者かつ男性は皆無だったが、それほど気にはならなかった。チケットは大人一人2000円(前売り券なら1800円らしい)。チャールズ・シュルツが50年間描き続けたコミックの中から、入館日に発表された作品が使われ、皆が異なる内容になっている。入館時間は10時から30分おき、朝一で行ったので10時から入ることができた。一度入れば滞在時間の制限はないが、午前中いっぱい居れば十分だろうと思った。
チケットを購入するとまずは3Fへ案内される。最初に通るのがワンダールームだ。ぬいぐるみや服や文具など、ファンから寄贈されたグッズが並んでいる部屋で、「かわい~」と女性や子供の声があちこちから聞こえてくる。まあ、いろいろな方の思い出が詰まった品々なのだろうと思いながら、次のチャールズ・シュルツギャラリーへ。
少し照明を落とした室内で、チャールズ・シュルツの人となりが紹介されている。中央にある4つのテーブルでは取材映像や、作品を描く姿が流れていた。キャラクターを描き上げるスピードはさずがだ。以前、手塚治虫や石森章太郎が描くのを見た時と同じ感動を覚えた。6歳の頃には漫画家を志し、新聞漫画家を目指して高校卒業から何度も投稿を繰り返していたようだ。『ピーナッツ』の連載が始まって50年間に描いたエピソードは18000弱になり、一時は世界中の新聞で掲載されていた。基本的に平日版が4コマ、日曜版が複数コマとなっていたようだ。日本でも日曜版が1968年に“女性セブン”、1972年~1984年まで“週刊朝日”で連載され、平日版は1999年から『スヌーピーとゆかいな仲間たち』というタイトルで、“産経新聞”によって連載された。その膨大なエピソードの一部を次のピーナッツギャングギャラリーで観ることができる。
カラフルなコミックの世界で、キャラクターが紹介され、人気のあるエピソードやトリビア的なエピソードが展示されていた。日本語訳もついているので、内容を理解するのに困ることはない。う~ん、じっくり観たいのだが、実は隣にあるピーナッツカフェでランチを予約してしまったのである。午前中で十分と思った自分の考えが、浅はかだったと後悔。仕方なく人気エピソードを一通りおさらいして2Fのスヌーピールームへと移動。
けっこう広い空間に、巨大なスヌーピーが横たわり、まわりにスケートするスヌーピーなどの置物が数体。ちょうど時間なのか、部屋に入ってすぐに、音楽に合わせた映像と光のショーが始まる。いたるところにスヌーピーが影となって現れる、2月にリニューアルされた時に始まった、人気のあるアトラクションらしい。
スヌーピールームを抜けると企画展示の「旅するピーナッツ」である。ここは旅をテーマに、キャラクターたちが世界各地を巡ったエピソードが展示されていた。シュルツ自身、飛行機は嫌いだったが、旅行は好きだったようだ。ここでも多くのエピソードがありながら、目立つ作品だけチョイスして観賞。まあ、作品はここでもなくても読むことはできるので、またの機会にしようと思う。
キャラクターが先行し、作品そのものにはあまり接してこなかったが、作品が生み出したイメージが、世界中にキャラクターを知らしめたのだと、あらためて思った。作品いわゆる漫画の完成度は高く、そこには漫画家としての矜持が窺える。チャールズ・シュルツは本当に素晴らしいクリエイターである。
ちなみに、時間に追われて訪れたピーナッツカフェで食べたランチには、特筆すべき点は特になかった。ただ、カフェのイメージは『ピーナッツ』そのままで、椅子の背にはピーナッツギャングのキャラクターがそれぞれ描かれていた。
さて、どのキャラクターが好きだって?
スヌーピーの相棒であり、親友のような存在のウッドストックが、中々愛嬌のある好みのキャラクターである。