【モダン】4Cオムナスデッキガイド【MMMF東京優勝】
※2024/1/5 有料部分に黒単・青黒Xコントロールのサイドガイドを追記
※2024/1/13 有料部分に最新のリストを追記
■はじめに
明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!
「元」スタン神の酒井(@otakkun_yuri)です。
先日のMMMFで優勝することができました!
昨年12月のスタン神防衛戦では残念ながら神の座を奪われてしまいましたが、2023年の締めに優勝することが出来て嬉しく思います。
オムナスの記事を書いている途中で環境が大きく変わり、記事が2度も没となってしまっておりましたが、今回の優勝をきっかけに改めて筆を執ることにしました。途中から有料となりますが、無料部分・過去記事等を参照していただき、必要に応じて購入いただけますと幸いです。
■オムナスの変遷
一昨年からほぼオムナスだけを使い続けていたが、禁止改定とパワーカードの獲得を繰り返して定期的に形を変えていた。この項ではこれまでのオムナスを軽く振り返るが、興味ない人は次の項まで飛ばしてほしい。
☆ヨーリオン期
オムナスと相性最高の《ヨーリオン》が使えた。この時は《エラダムリーの呼び声》を用いたシルバーバレット戦略を重ねることで、意味のある80枚デッキとして君臨していた。この頃が一番使っていて負ける気がしなかった。
時間切れにしないからヨーリオン返して…
☆《ヨーリオン》禁止~《指輪》直前
《ヨーリオン》禁止後は数を減らしていたが、《力線の束縛》《エリシュ・ノーン》《ニッサ》と地味に強化され続けていた。この頃は《不屈の独創力》が強く、《エラダムリーの呼び声》+《オルヴァール》採用が多かったように記憶している。
☆《指輪》期
実質モダンホライゾン3によって、モダンは壊れた。今でも壊れているが、どんなモダンでも好きなのでこのままでいいと思う。
当初は指輪は結構強いカードくらいに思っていたが、設置後3ターン経過しているだけで10枚引けるのは異常だったし、いつも首を傾げていた。
《ハーフリング》も地味ながらデッキパワーを高めていた。2ターン目に打ち消されない《テフェリー》、3ターン目に打ち消されない《指輪》が出る光景は悪夢である。
☆《豆の木》期
エルドレインにて《豆の木》が登場した。当初は指輪に豆がタッチされる程度であり、プレイヤーたちが様々なデッキを試していた。
そして突如、ストリーマーのAspiringspikeによって続唱から豆の木を出すタイプが発見されると、瞬く間に使用者が増えた。
指輪の時代は終わり、大豆時代が到来した。
指輪のドローは既に時代遅れだった。
当初《レンと6番》や《虹色の終焉》が取れないデメリットが大きく弱いデッキだと考えていたが、実際に使ってみてその強さに気付いた。《豆の木》が重なった状態で《孤独》をキャストすると手札が増えるのは何かがおかしかった。
ここから多くの派生デッキが生まれる。
他にも赤黒に寄せたバーン型や青白奇跡ベースのコントロール型など様々が存在していた。派生が多すぎて全ては試せていないが、最終的に自分の中で落ち着いた形はこれだった。
豆の木続唱を使う上で一番に検討すべきなのが「引き分けるリスク」だった。《激情》を採用しないバントコンのような形が最も強いと考えていたが、本当にゲームが終わらない。いくら引いても《工作員》と《孤独》しか生物が入っていないデッキはあまりに勝つ気が無かった。ただでさえ続唱の解決に時間がかかるこのデッキでは早急にゲームを終わらせる必要がある。そのため《激情》と《血編み髪のエルフ》による早めのクロックを意識してこの形となった。
☆そして現在
《激情》と《豆の木》を失い、オムナスの使用者が格段に減った。
恐らく一つ前の指輪時代に戻るのだろうと考えているが、まだ最適な75枚が完成していないのが現状だ。
新イクサランにて《ティシャーナ》を手に入れたオムナスの新時代が始まる。
■今回のリストについて
〇何故4Cオムナスを使ったのか
自分の練度と環境を考えると、現在の環境にチューンしたオムナスで問題無いと考えたからだ。当日までデッキを組んでいなかったので選択肢が無かった、というのが正直な所だった。
禁止改定後の環境の認識はこんな感じだ。
これらに有利が取れるように考えて持ちこんだのが今回のリストだ。既存の4C指輪オムナスをベースに、サイド後に上記のデッキを強く意識するように構築した。
自分が実際に構築した順序で記載する。
〇土地枚数の検討
練習時間が無かったこともあり、当日に自分が勘違いしないようにこれまでと全く同じ23枚とした。このデッキはゲームが長期化することが多く、オムナスの上陸が出来るかどうかで勝敗が分かれることがある。普段と違うマナベースにしていると、フェッチから探していたショックランドが無いケースや、トライオームが想定と異なって《力線の束縛》のマナが足りないなどのトラブルの元となる。
もしリストをコピーするなら、フェッチサーチ時の時間を短縮できるため採用している土地は覚えておいた方が良いだろう。青白ショックランドは2ターン目の《レン6》に貢献しないことから採用しないことが多いが採用カード次第では入れる選択肢も出てきそうだ。
〇4枚枠の固定
4Cオムナスが基本的に4枚使うであろうカードから埋めていこう。パワーカードだけで埋めるのがポイントだ。
《ハーフリング》や《終焉》など3枚のリストもあるが、強いカードは4枚から構築を始めるようにしているので上記8種32枚を固定する。するとメインデッキは55枚が固まるので、残り5枚を適当に検討する。
〇残りのメイン枠の選定
今回選んだ残りのカードを紹介する。
《稲妻》
《レン6》の奥義を強くする役割やハンマータイム・マーフォーク・URに強くするため
※URは通常《終焉》をケアして《ラガバン》を疾駆してくることが多く、これが負けに繋がりやすい。だから追加のインスタント除去があるとより有利になる。
《エラダムリーの呼び声》
カードが思いつかない時や、サイドにお試しカードが多い時は採用している。最悪《孤独》のピッチにできるので偉い。
《ティシャーナ》
4Cオムナスでの採用率が低く、ケアし辛いと考えて入れてみた。実践で最も活躍したカードの一枚だった。
《拘留代理人》
ハンマータイム、カスケードクラッシュを強く意識しての採用。《エラダムリーの呼び声》からのサーチ先としても優秀で意外と強い。
《エリシュ・ノーン》
元々シナジーがあるカードが多いことに加え、アミュレットやハンマータイムへの睨みをきかせるために採用した。
自分が他に選定候補としているカードを下に記す。5枚を超えて採用するほど価値があると感じた場合は、4枚固定枠から減らす形で調整している。
〇サイドボード
雰囲気で用意した。
《ティシャーナ》2枚
使ったことが無かったので、メイン戦で使用感を見た後増やすために採用した。実際殆どのマッチアップでサイドインしていたのですごいカードだった。
《焦がし口》2枚
《エラダムリーの呼び声》と合わせて実質3枚。大型大会で必ず存在するであろうトロンデッキを踏んでしまった時に必要だ。トロンデッキは環境に関わらず愛好家が使っているし、愛好家が使うトロンランドは3ターン目に揃う。
《夏の帳》2枚
環境上位に存在する赤黒想起、続唱、URを意識しての採用。
《忍耐》3枚
リビングエンドが立ち位置が良く、しばしば噛み合いで負けることから過剰に対策をしている。関東は特にリビングエンドの強者が多い。
《活性の力》2枚
《母聖樹》1枚
ハンマータイムや鱗親和が増える想定だったので採用した。次いでにアミュレットにも刺さるのでgood
《虚空の杯》2枚
続唱きらい
《エムラクール》1枚
雑多なコンボに対して刺すため。今はミラーにもそこまで強くないため不要かも…
■サイドボードガイド/プレイ指針・所感
MMMFで使用した下記のリストを想定する。サイドボードはあくまで一例であり、相手のプレイングや癖、負け方/勝ち方、サイドボーディングの様子から判断して色々変えている。
・カスケードクラッシュ/Crashing Footfalls
微有利。《ハーフリング》からの《テフェリー》による2キルが存在し、指輪でのプロテクション、オムナスが間に合えばライフゲイン、《拘留代理人》によるサイトークンの除去など、採用カードの多くが有効に働く。サイド後は《虚空の杯》《ティシャーナ》による対策もあるため戦いやすい。
それでも先手3ターン目の《月》や打ち消しを構えつつ続唱連打のブン回りには負けるため、ハンドで出来るケアはしておこう。(相手の《ティシャーナ》を意識する、フェッチから基本土地を探しておく、《氷》ケアでフェッチを切らないでおくなど)
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